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『もうすぐ死にます』“悪役”キム・ジフン、監督から最初に言われた言葉は「髪の毛、切れる?」【インタビュー前編】

  • 2024.1.12

俳優キム・ジフンは『もうすぐ死にます』撮影中の裏話を伝えた。

本日(1月12日)、ソウルのカフェで、ドラマ『もうすぐ死にます』で“最悪の悪役”を演じたキム・ジフンのインタビューが行われた。

ウェブトゥーンを原作とした本作は、チェ・イジェ(演者ソ・イングク)が挫折だらけの人生に耐え切れず結局自殺を選択し、“死”(演者パク・ソダム)の刑罰を受けて12回の生と死を経験する“人生乗り換え”ファンタジードラマだ。

人間の命や価値を些細で同じではないと片付けるソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)の財閥パク・テウ役を演じたキム・ジフンは「約6~7カ月程度、本当に長く撮影した。出演俳優が10人以上いるうえに、私はずっといろんなところに出演しなければならないので撮影の最初から最後までを共にした。主人公のチェ・イジェより撮影を遅く終え、最後の撮影も私だった」と回想した。

「最後の撮影は、テウが運転中止まって道路で人を殺す場面だった。(撮影が長くなって)さらに大変だった。悪いやつであるテウでいなければならない時間が長くなっていくので、とても大変だった。撮影スケジュールも途中で変数によって変わり続けた。撮影期間中ずっと撮ったわけでもなく、待機して、延ばされて、撮影に行って。気楽に休んで行くわけでもなく。私のやることをやりながら待つことはできなかった」と振り返った。

キム・ジフン
キム・ジフン(画像=TVING)

キム・ジフンはオファーを受けた当時を思い出した。「パク・テウはドラマではなかなか出会うことができない本当に強いキャラクターだった。以前も何度か悪役を演じたが、テウはとても魅力的な悪役だと思った。興味津々なストーリーの中心人物だから」と説明。「台本を読んで最初から興味津々にこの物語にハマっていったが、結局テウがキャラクターのすべての死に関与していた。全知全能のように見えるキャラクターなので、より身近な魅力とカリスマがあるキャラクターだと思った」と伝えている。

さらに、原作のウェブトゥーンを脚色したハ・ビョンフン監督について「本当にすごいと思う。原作にはいなかったパク・テウを組み込んだではないか。この面白さを損なわない線で、巧妙に原作の面白さも生かしながら、とても魅力的なキャラクターを作り出した」とし「実は初めて台本を見たとき驚いた。イジェが会社員として生まれ変わったが、それがまたイジェの過去に絡み合った。元々原作では垂直に終わる話を無限回帰物のように脚色した。同時にイジェの過ちに対する罪悪感を加重させる奇抜な設定が、本当に鳥肌が立った」と言及した。

続けて「同時に心配もあった。台本を見て『監督が本当にやりたいことを全部書いたんだ』と思った。台本だけ見ればハリウッドブロックバスターだが、ドラマで表現できるのかと思った。 監督もそんなスペクタクルな演出をした経験がないので。ところが、その憂慮をすべて払拭させた。結果を見た時『監督はすべて計画があったんだ』と思った。無限のリスペクトを送りたい」と称賛した。

撮影前の小さなエピソードも伝えた。キム・ジフンは合流したきっかけについて「監督が先に提案をしてくれた。当時、私の髪がかなり長い状態だったが、(監督から)『この役を演じる際、髪を切ってくれるか?』聞かれた。役を引き受けた側としても長い髪に固執するのがあまりにも話にならなかった。あるグループの後継者、財閥だから、サムスンのイ・ジェヨン会長のような感じではないか。それなのに長い髪というのは、いくら自分の演技でカバーしようとしてもダメだった。だから切ることにした。次のリーディングのときに、『髪を切ります』と言いに行ったら、監督が『そのまま伸ばしても平気そうです』とおっしゃった。私を配慮してくださったのだ。もちろん、結果的には切ったが」と説明した。

特に、キム・ジフンは「テウを演じるのは、本当に大変だった」と告白したりも。

「パク・テウについて考えてみると、劇中のストーリーがそれほど多く与えられない。登場から何の理由もなく人々を殺す。演技をする人の立場では、行動だけが見える場面だけで人物を作り出すことはできない。人物はどうしたって人間ではないか。パク・テウも人間だ。人々は場面だけ見てもその人物が恐ろしく魅力的だと思うだろうが、作る立場では結果のための根を作る作業をしなければならない。そうしてこそ該当人物が浮き上がらず、人々が見た時も実際の人物のように感じられるだろう。そうしてこそキャラクターが怖くなることができ、共感してこそ魅力が感じられる」と説明した。

キム・ジフン
キム・ジフン(画像=TVING)

それと共に「ところがテウはそのようなストーリーが与えられたキャラクターではなかった。ない中で台本を搾り続けた。私に与えられたのが台本しかなく、原作にもないキャラクターだから」とし「どれだけ(台本のなかで)キャラクターを見つけたかというと、監督が『元々そのような設定があったのに、どうして分かったんですか?』と驚いたりするほど。元々の台本にはもっと深みのある場面があったが、脚色過程で抜けたと言っていた。(それでも)私は台本に残っているようにキャラクターを作った」と話している。

また彼は「撮影中もずっと、本当にたくさん監督と会議した。キャラクターに与えられたものが多くないため、私の想像力が多く入ることが多かった。そのため、私はこの役をもう少し恐ろしく、鳥肌が立つほど、悪役の魅力をさらに生かしたい欲があった。どうせ悪役を演じたのだから、もっと怖がってほしいし、印象に残ってほしかった」とし「もちろんいつものように、満足感もあり残念なこともある。(全8話のため)早く過ぎて虚しいとも思う。5・6話に私が重点的に出てくるが、満足できる部分もあるが、あまりにも早く終わってしまい残念だった。私の努力と時間がこのように終わったと思って虚しさが大きかったようだ」と打ち明けたりもした。(後編に続く)

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