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風邪予防にハーブのチカラを! エキナセアチンキ液の作り方&使い方

  • 2024.1.12
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風邪をひかないために、日々のセルフケアにハーブの力を取り入れてみませんか? 今回は、特にこの季節にオススメのハーブ「エキナセア」を使ったチンキの作り方と活用方法をお伝えします。ハーブを上手に使って冬を乗り切り、元気に春を迎えましょう♪

風邪にかからないためのキーワードは「免疫力」

私たちの体は、免疫という自然治癒力を備え持っていて、さまざまな病気から体を守っています。体に入ってくる細菌やウイルス、体内で発生したがん細胞などの異物から体を守るチカラで、これを“免疫力”と呼びます。

この免疫力ですが、疲れがたまっていたり、睡眠不足だったり、ストレスが強くかかっている状態などが続くと、力が低下。結果、風邪やインフルエンザなどのウイルスに負けてしまい、発病する…という仕組みなのです。

というワケで、風邪にかからないためには、生活習慣の見直しと、日ごろから「免疫力を上げておく」ことが大切! 免疫力が高い人は、風邪やウイルスが体に入ってきても、はねのけることができたり、風邪をひいても症状が軽く済む、回復が早い、といった体の状態を保つことができます。

免疫力アップの効果を持つハーブ「エキナセア」

そんな免疫力を上げてくれる効能を持つハーブの一つに、「エキナセア」があります。

免疫力アップの効果を持つハーブ「エキナセア」

北アメリカの先住民がよく使っていたハーブで、動物に噛まれたときや、傷の手当て、虫刺されなどに活用されていたようです。エキナセアには、自己治癒力を高めてくれる免疫賦活作用や抗ウイルス作用、抗菌作用、炎症を鎮めてくれる消炎作用もあるので、風邪やインフルエンザの予防にピッタリのハーブです。風邪をひきやすい方はもちろん、季節の変わり目で体調を崩しやすい方、気管支炎になりやすい方にもオススメですよ。

ハーブの効果を高める 「チンキ液」を作ろう

今回は、このエキナセアを使用して、チンキ液を作ってみましょう。

エキナセアチンキ液の作り方

チンキ液とは、ハーブをアルコールに漬けたもの。アルコールに漬け込むことで、水やお湯では抽出できない有効成分を取り出すことができ、より薬効の高い状態になります。

チンキ液は、エキナセアだけに限らず、ほかのハーブでもよく作られるのですが、ハーブを長期保存する方法の一つとして、古くから活用されてきました。直射日光の当たらないところで保管すれば、おおよそ一年ほどの保存が可能です。

今回は、一年を通して購入しやすいドライ(乾燥)ハーブを利用して、チンキを作ります。ドライハーブは、ハーブショップやインターネットで入手できます。ハーブショップなどでは、クラフト用のハーブも一緒に売られていることもあります。購入する際には、“食品”であることを確かめてからお買い求めくださいね。

注意:エキナセアは、キク科の植物です。キク科のアレルギーがある方はご注意ください。また、自己免疫疾患がある方の使用は、専門医にご相談ください。

エキナセアチンキ液の作り方

それでは、エキナセアを使用したチンキ液を作ってみましょう。作り方はとっても簡単です。

エキナセアチンキ液の作り方-材料

<材料>

  • エキナセア(ドライ) 15g
  • アルコール度数35~40度のお酒(ウォッカ・ホワイトリカーなど) 200ml
  • 密閉容器 200ml
  • 保存容器 200ml

<作り方>

  1. 容器を消毒しておく
  2. エキナセアを容器に入れ、お酒を注ぐ
  3. 室内の冷暗所に置き、1日1回容器を振って3週間ほど馴染ませる
    この時、エキナセアがお酒より上に出ないように注意しましょう。
  4. 3週間ほど経ったら、コーヒーフィルターなどを使ってハーブを濾す
  5. 保存容器に移し替えて完成

風邪予防にフル活用! 作ったチンキ液の使い方

免疫力をアップしてくれるエキナセアの薬効成分がしっかり抽出されたチンキ液ですから、風邪予防に日々活用してください。

まず、風邪予防の基本、外出先から帰ってきたら手洗い・うがいをしましょう。その際のうがい用の水に、作ったエキナセアチンキ液を数滴垂らして使用します。

風邪予防にフル活用! 作ったチンキ液の使い方

また、水やお湯に、数滴垂らして飲用するのもオススメ。時間がない時にも重宝しますよ。チンキはアルコールを使っているため体内への吸収が早く、体を温める働きも期待できます。

私は、絶対に風邪をひけないとき、しかも人込みに出かけなければならない場合には、お守りとして、このエキナセアチンキを持ち歩いています。日ごろから免疫力をあげておく、プラスいざというときにもハーブを活用しているおかげで、風邪で寝込むことはなく、ハーブってすごいな…と実感する毎日です。皆さまも、ハーブで風邪に負けない身体づくり、してみてくださいね。

※アルコールですので、運転の予定がある方はご注意ください。また、お子さまやアルコールに弱い方は、熱湯やレンジを使って、アルコールを飛ばしてから飲むとよいでしょう。

<注意点>

ご紹介したレシピの作用や反応には、個人差があります。ご利用の際には、身体に合うかどうかパッチテストを行い、違和感がある場合にはすぐ使用を中止するなど、ご自身で責任を持ってお試しいただくようお願いします。

Credit
写真&文 / 堀久恵 - 花音-kanon- 代表 -

ほり・ひさえ/ガーデンセラピーナビゲーター。一般社団法人日本ガーデンセラピー協会専門講師。

生花店勤務を経て、ガーデンデザイン・ハーブ・アロマセラピー等を学び、起業。植物のある暮らしを通じて、病気になりにくい身体を作り健康寿命を延ばすことを目指した「ガーデンセラピー」に特化した講座の企画運営と庭作りを得意とする。埼玉県熊谷市の『花音の森』にて、日々植物に囲まれ、ガーデンセラピーを実践中。

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