1. トップ
  2. グルメ
  3. 【蓮根と甘酒の「どら焼き」が話題】熊本の宝が集結した老舗鞄店の和菓子屋「まるいわ」オープン!

【蓮根と甘酒の「どら焼き」が話題】熊本の宝が集結した老舗鞄店の和菓子屋「まるいわ」オープン!

  • 2024.1.11

進化が続く代表的な和菓子 "どら焼き”。熊本の中心街・上通では、老舗のカバン屋さんがオープンした新業態の和菓子カフェ「MARUIWA‐まるいわ‐」が話題を呼んでいます。看板商品は、県産のレンコン粉やあま酒、天草の塩を使ったどら焼き。熊本県の素材を活かし、街を元気にしている新店舗を紹介します!

2023年12月オープン「まるいわ」

熊本市電「通町筋駅」電停を中心に、下通(しもとおり)・上通(かみとおり)に繁華街が分かれている熊本の中心街。今回、上通に2023年12月にオープンした、Japanese sweet&cafe「MARUIWA‐まるいわ‐」を訪問しました。

1897年(明治30年)に創業し、1953年の熊本水害、2016年の熊本震災を乗り越えてきた老舗鞄屋「岩崎鞄店」が展開する新事業の和菓子カフェです。

街の繁栄と熊本の食文化の発信を目標にオープン。「歴史ある古いものと新しいもののバランス」をテーマにしたデザインで、抱き茗荷の家紋の暖簾、レンガ、瓦屋根と、和の趣ある佇まいに。上通アーケード内でも一際目立っています。ちなみに、「岩崎鞄店」は店舗裏に移転予定!

店内は、京都の「小嶋商店」が創ったオリジナルの提灯がやわらかい灯りで包み込み、カウンターには天草の御領石を使っています。ショーケースにはどら焼き、棚にはお茶などの物販、茶器や盆栽なども飾って日本の伝統を感じる空間に。

イートイン・テイクアウトができ、まず入口で注文し、イートインは店内奥の席で待つスタイル。グレーを基調に、明るくて木の温かみに溢れたスペースです。

奥は八代の畳を敷いた高貴な茶室。要予約で、なんと利休茶の湯「肥後古流」の文化も体験できます。

蓮根・あま酒が隠し味!あんさんどら

看板商品は、添加物不使用で丁寧につくりあげる「あんさんどら」(全税込378円)。生地には、郷土料理「からし蓮根」が有名な熊本ならではの、れんこんの「レンコン粉」と、老舗酒蔵「瑞鷹」のあま酒を使っているのがポイント!

宇城市の100年以上の歴史ある「肥後れんこんの里」の「レンコン粉」。自家製のぼかし肥料や有機質肥料などで栽培し、店頭では「れんこん茶」も一緒に販売しています。

1867年、川尻に創業した老舗酒蔵「瑞鷹」の「あま酒」。熊本の伝統酒「赤酒」を継承し、熊本の清酒造りの発展に貢献している酒蔵です。

そんな素材を活かしたあんさんどらは「塩バター」「お濃茶(抹茶)」「ほうじ茶黒糖」の3種類(消費期限は当日中)。自家製餡とクリームを挟んで、パンケーキのように立体的な形も特徴的!

イートインメニュー

イートインは、看板商品の「あんさんどら」、抹茶とほうじ茶の2種類ある「あんさんどらぱるふぇ」、「あんこと小国ジャージー牛乳ソフトクリーム」、「小国ジャージー牛乳ソフトクリーム」(税込825円〜)とあり、単品はなく、ドリンクセットでいただけます。

肥後細川藩献上茶産地「岳間」山鹿市名産の抹茶・岳間茶(ほうじ茶)を使った「プレミアム抹茶ラテ・ほうじ茶ラテ」、熊本岳間の抹茶または京都宇治から選べる「抹茶」と、単品ドリンクも豪華(税込660円~)。

セットのドリンクは「有機コーヒー・れんこん茶・あま酒・和紅茶・緑茶」から選べ、追加100円で「抹茶ラテ・ほうじ茶ラテ」、追加200円で「熊本岳間・京都宇治」、追加300円で「プレミアム抹茶ラテ・プレミアムほうじ茶ラテ」にも変更OK。

テイクアウトメニュー

テイクアウトは「あんさんどら(塩バター・お濃茶・ほうじ茶)」、「小国ジャージー牛乳ソフトクリーム」、「あんこと小国ジャージー牛乳ソフトクリーム」、ドリンク類を単品で注文OK(税込378円〜)。

あんさんどらのテイクアウトBOXは、このまま手土産にできるくらいオシャレ!

実食!

人気1位「塩バター」

好きな「あんさんどら」と「ドリンク」を1つずつ選べるイートインの「あんさんどら/ドリンク付」(税込825円)。木のトレーに凛としたオーラを放つセット。ペーパーナプキンに挟んで手に持っていただきます。

こちらは3種類の中で人気1位の「塩バター」。ベーキングパウダーではなく「レンコン粉」を使うことでふっくら膨らませ、「あま酒」の麹の力できめ細かい生地は、やわらかすぎず、固すぎず、しっとり独特な食感。あま酒がお上品な甘みで、レンコン粉とあま酒の絶妙な配分がキーを握っています!

厳選した北海道十勝産の小豆を使った自家製餡。甘さ控えめで、ふくよかな小豆本来の風味があり、皮のシャキシャキ感も最高。天草のキレのいい塩味も効いています。中央にはなめらかなバタークリーム“クレームオブール”を忍ばせて、一口目から幸せ……。

有機コーヒーとも文句なしの相性のよさ! 四角形のカップも素敵です。

ほうじ茶黒糖

人気2位は「ほうじ茶黒糖」。熊本県産のほうじ茶と黒糖を、生地とクレームオブールに加えています。

生地は軽やかに、クレームオブールは濃厚に、ほうじ茶の香りのコントラストが秀逸。自家製餡と黒糖のコクのある甘みも広がります。

ちなみに、3種類目の「お濃茶(抹茶)」にも、熊本県産の抹茶を生地とクレームオブールに使っています。こちらも抹茶好き満足の濃厚の香りを堪能できそう!

あんこと小国ジャージー牛乳ソフトクリーム

イートインスタイルの「あんこと小国ジャージー牛乳ソフトクリーム/ドリンク付」(税込990円)。カップには、阿蘇・小国ジャージー牛乳ソフトクリームをいれて、あんさんどらの自家製餡とコーンをトッピング。

口当たりなめらかで、甘くミルキーなソフトクリームがカップにたっぷり。生クリームのように濃くて単品でも美味ですが、天草の塩入りの自家製餡との協奏には一口ごとにうっとり……!

ちなみに、筆者が訪れた17時頃、イートイン限定「あんさんどらぱるふぇ」は完売。ソフトクリーマーにはチェックしてもらいたい、あんさんどらとソフトクリームの共演です。

熊本を味わうドリンク

イートイン・テイクアウトで販売しているドリンクにも熊本産の茶を使っています。イートインのお茶は南部鉄器で提供され、高級感もアップ。説明カードも添えてあり、お茶のよさも知ることができます。

一度味わってほしい、肥後れんこんの里の「れんこん茶」。ビタミンCと食物繊維が豊富なれんこんを焙煎し砕いたお茶は、香ばしくて、れんこんがふわっと香り、想像以上に飲みやすい健康茶でした。

熊本県芦北町のお茶のカジハラ「無農薬オーガニック 和紅茶」。農薬・化学肥料不使用で、渋みが少なくて、優しい甘みには驚き! お茶の世界大会で最優秀金賞を受賞した茶畑の手摘みの紅茶は貴重。

熊本土産にも活躍

店頭の物販コーナーには、お店のメニューでも使われているレンコン粉・れんこん茶の他、お茶、オリジナルドリップバッグコーヒーなども数多く販売しています。

現在熊本在住のイラストレーターでジャズバイオリニストであるサン村田さんが、熊本城の四季を描いたオリジナルトートバッグ(税込3,000円)も。熊本土産にもぴったり。

素材、店内と、随所に熊本の宝が光る「まるいわ」。物を包む“鞄”から、餡を包む "どら焼き”へ。時代を経ても現代と融合し、“ここに来ないと味わえない・出会えない”体験で熊本を元気にしています!

Japanese sweet&cafe「MARUIWA‐まるいわ‐」

住所:熊本県熊本市中央区上通町8-23 上通アーケード内

TEL:070-6594-1900

営業時間:12:00〜19:00

定休日:火曜・水曜

交通:熊本市電「通町筋駅」から徒歩約4分

公式Instagram:htt@maruiwa1897

[all photos by kurisencho]

 

 

元記事で読む
の記事をもっとみる