『ヒョンジェは美しい』!失敗した結婚プロジェクトの一番の被害者は誰だったのか

テレビ東京の韓流プレミアで放送中の『ヒョンジェは美しい～ボクが結婚する理由(わけ)～』では、1月9日の第33話で三男スジェ(ソ・ボムジュン)の騒動が描かれていた。

彼は3兄弟の末っ子として、歯科医師の長男ユンジェ(オ・ミンソク)と弁護士の次男ヒョンジェ(ユン・シユン)に強烈な対抗心を持っていた。そこで、自分も事業を成功させようと思って、幼馴染からスポーツジムを譲り受ける契約を交わしたのだが、結局は騙されてしまった。

公務員試験に落ちて仕事がない状態だったのに、借金だけが残った。そのすべてが両親と祖父にバレてしまい、彼は極端に落ち込んだ。

そんな切羽詰まった気持ちの中で彼は警察に相談の電話をかけただけなのだが、どういうわけか騒動が大きくなった。スジェは漢江(ハンガン)の橋の上から川を見ている時に、パトロール中の警察官によって保護されてしまったのだ。彼は「死ぬつもりではない」と何度も弁明したのだが、結局は警察署に連行された。そして、警察署から両親に連絡が来てしまった。驚いたのは家族たちだ。

「まさかスジェがそんなことになっているとは」

それは、家族にとっても寝耳に水であった。

結婚プロジェクトの被害者

この騒動はスジェの苦しさを改めて浮き彫りにした。何よりも彼はユナ(チェ・イェビン)をとことん巻き込んでしまった。そのことでユナがどれほど心苦しく思っていたことか。彼女は決してスジェの両親を騙すつもりはなかったのだが、結果としては結婚プロジェクトを悪用する形になってしまった。それゆえ、謝罪したくても顔向けができないという有様だった。

そんなユナの職場をスジェの父イ・ミノ(パク・サンウォン)が訪ねてきた。彼は教育者であり人格者である。彼はユナに対して「人生には失敗もあるが、それを繰り返さないことが大事だ。いつでも相談に乗るから」と声をかけた。本当に優しい人なのだ。その一言がユナをどれだけ勇気づけたことか。本当の意味で、結婚プロジェクトの被害者はユナかもしれない。

文＝康 熙奉（カン・ヒボン）