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今年の干支は正しくは「甲辰」、干支と十二支の違いを解説!2024年がどんな一年になるのか大予想

  • 2024.1.10

「干支」と「十二支」の違い

「干支」と「十二支」の違い
「干支」と「十二支」の違い

今年は辰年です。ですが、詳しくは甲辰(きのえたつ)といいます。「甲辰とは?」という疑問について解説しつつ、今年一年がどのような年になるのかを解説していきたいと思います。

「今年の干支(えと)は何ですか?」と聞かれたらどう答えますか?「辰」と思った人は残念ながら不正解です。ただ、「今年の十二支(じゅうにし)はなんですか?」という質問の答えは「辰」で正解です。なぜそのようなことになるでしょうか?

普段私たちが干支と呼んでいる、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うし)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)は正確には十二支といいます。

そして、この十二支と、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の10からなる十干(じっかん)を組み合わせたものが干支です。正しくは「十干十二支(じっかんじゅうにし)」と呼び、それを略して「干支」というわけ。「干」には“幹”という意味が、「支」には“枝”という意味があるそうです。

上記を踏まえて、冒頭の質問にある「今年の干支は何ですか?」の正しい答えとしては、「甲辰(きのえたつ)」になるということ。

10種類「十干」と、12種類「十二支」の組み合わせが60種類になる理由

10種類「十干」と、12種類「十二支」の組み合わせが60種類になる理由
10種類「十干」と、12種類「十二支」の組み合わせが60種類になる理由

干支は全部で60種類あります。還暦(かんれき)はこの60種類を一巡して生まれた年の干支に戻ることから、暦が還るということで「還暦」という名前になりました。つまり、生まれた状態に戻って第二の人生がスタートするという意味があるのです。

ここで疑問がわきませんか?10種類の十干と12種類の十二支を組み合わせると、干支は120種類になるはずなのに、どうして60種類なのかと。

甲子、甲丑と、甲で十二支が一巡したら、乙子、乙牛……と組み合わせていけば120種類になるはずです。ただし、干支には十干と十二支はそれぞれ1つずつをとって、甲子、乙丑、丙寅、丁卯、戊辰、己巳、庚午、辛羊、壬申、癸酉、甲戌、乙亥というように組み合わせていくルールがあります。このように組み合わせていくと、60の組み合わせができると一巡することになるのです。

「甲辰」はどのような年になる?

「甲辰」はどのような年になる?
「甲辰」はどのような年になる?

ここからは、2024年の干支である「甲辰」がどのような意味を持つかを説明していきます。

十干は植物の成長を表していると考えるといいでしょう。そのため最初に登場する「甲」は、植物が亀の甲らのように硬い状態を表しています。つまり、植物が種の中にあり、まさに芽を出そうとしているところなのです。そのため、「甲」は生命や物事の始まりという意味を持ち、「甲」が付く年は新しい何かが始まる予感にあふれているということ。また、植物が種から芽を出す時のように強いエネルギーに満ちた年になるはずです。

十二支は紀元前の中国で、日にちや時間、方角を表すために使われ始めました。その後、人々に浸透するように漢字に合わせて動物が割り振られ、それぞれの動物に意味が与えられるようになったそうです。ただ、2024年の十二支である「辰」、つまり龍は唯一架空の生物です。なぜ、人々が見たことのない龍を十二支の1つとしたのでしょうか。理由は、古代中国において龍は、ネズミや犬、牛などと比べて大差がないほど身近な動物だったからです。

「辰」は、震える、盛んになるという意味のある「振」が由来とされ、大自然が揺れ動いて草木が成長し、旺盛になる状態を表しているとされます。そこから転じて、古来中国から龍は権力や隆盛の象徴とされてきました。

「甲」と「辰」の2つの言葉の意味を合わせると、2024年は硬い殻の中で耐え忍んでいた冬が終わり、世の中で大きく揺れ動くことで物事が芽吹いて成長し、繁栄していく始まりの年となると考えられます。

長引く不況やコロナウイルスの感染拡大など、ここ数年は明るいニュースがありませんでしたが、甲辰である2024年は少しずつですが良い方向へと進んでいきそうです。甲の芽吹きの力と龍の上昇パワーで、是非そうなってほしいものですね。

(水浦裕美)

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