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「いろんな死を見てきた」看護師の娘が父の最期に望むこと|延命治療を拒否した父の最期の望み

  • 2024.1.9

このお話は看護師としての経験を漫画化している著者・ぷみら(@pumira_comic)さんによるエッセー作品です。病気の父の手術を拒み「見殺しにするんですか?」と、医師に心無い言葉を投げつけられながらも、延命しない決断をした娘さん。しかし、心中は辛く悲しかったはず。ぷみらさんは、気持ちに寄り添おうとします。その中で知る、娘さんの涙ながらの願いと、父へ深いの愛情とは…。『延命治療を拒否した父の最期の望み』第3話をごらんください。

自分自身も終末期病棟で看護師をしている娘さんの言葉には、多くの患者を看取って来た深い思いが込められていました。状況を冷静に受け止め、これまでのコミュニケーションをもとに、父親の望む最期を迎えさせてあげようと、涙を流す娘さんなのでした。

自分らしい最期を迎えるために

この漫画では、病気で最期を迎えようとしている父親と娘のやり取りを通じて、ぷみらさんが感じたことが描かれています(プライバシー保護等のため一部フィクションを加えています)。救急搬送された父親の手術を勧める医師に対し、娘は「手術はしない」と答えました。そこには親子の会話の中で共有された、父親の意思が反映されていました。

自分の人生の終わりは、どのように迎えたいですか?時間の限り生き抜きたい人がいる一方で、「最期は自分らしく死にたい」という方も少なくありません。しかし、家族の立場で考えれば、大切な人には少しでも長く生きていてほしいと思う方も。だからこそ、自分の意思を尊重してもらうために、どのような最期を迎えたいのか意思を明確に示しておく必要があります。

まずは本人と家族が十分に話し合い、どこで、どのように死を迎えたいのかを把握しておきましょう。十分に話し合いができたら、医師や看護師、介護事業者にも相談します。本人にも家族にも無理がかからないよう、サポートを受けられる体制を整えておきましょう。

健康に暮らしていると目をそらしてしまいがちですが、「死」は誰にでも訪れます。また、思い描く最期を迎えるためにも、看取りには家族のサポートが欠かせません。死を忌避せず、普段から看取りや延命についてコミュニケーションを取れるとよいですね。

著者:もも

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