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【目黒】「懐かしく新しい“レトロ”を旅する 古今東西ニッポンの風景」@ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」

  • 2024.1.9
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日本美のミュージアムホテル、ホテル雅叙園東京では、東京都指定有形文化財「百段階段」にて、2024年1月14日(日)まで、「懐かしく新しい“レトロ”を旅する 古今東西ニッポンの風景」が開催されています。

出典:リビング東京Web

1935(昭和10)年築のレトロ建築を舞台に、「ニッポンの風景」をテーマにした展示

文化財「百段階段」の雅な雰囲気のお部屋が一昔前にタイムスリップしたようなレトロな旅館の佇まいとなっています。暖簾をくぐるとここから始まる旅先の景色は、祭りの風景、東北地方のこけしや玩具、架空の温泉街のネオンサイン、観光地の店先の風景などが愉しめる展示となっています。

出典:リビング東京Web

会場入口

文化財「百段階段」のお部屋ごとに昭和の旅先で見たどこか懐かしさを感じるような展示となっています。

出典:リビング東京Web

会場入口

実際に展示室に入ってみるとまるで昭和の時代の旅館にタイムスリップして滞在しているかのような気分になりました。

出典:リビング東京Web

十畝の間(じっぽのま)展示風景

1月は「新年の寿ぎ(ことほぎ)」を祝ったデザイン

漁樵の間の床の間には米俵に施した装飾は、12月は「五穀豊穣」を祈願し、1月は「新年の寿ぎ」を祝ったデザインです。漁樵の間は「お祭り」「祝祭」をテーマとした展示となっています。漁樵の間の見どころとして中国に伝わる「漁樵問答」を描いた床柱や欄間の尾竹竹坡原図の五節句が極彩色に浮彫されている作品も見応えがあります。

出典:リビング東京Web

展示風景

民芸品や食で地域の特色を愉しむ

東北6県の伝統こけしを解説した佐々木一澄氏の著書『こけし図譜』(誠文堂新光社 刊)より、ほほえんだり、ニヤけたり、キリッと見つめたりと、さまざまな表情のこけしイラストの原画を展示すると共に、約200体のこけしがずらりと並ぶ展示となっています。

出典:リビング東京Web

展示風景

こけしと一緒に東北の郷土玩具も展示されています。

出典:リビング東京Web

展示風景

静水の間ではイラストレーターの中村杏子氏の作品集『郷愁的商店街図集』『家内幸福』より、想像上の商店街や建物を描いたデジタルイラストを大型パネルで展示されています。カラフルでレトロポップな作品です。静水の間は、重厚な格天井の設えに描かれている橋本静水、池上 秀畝(いけがみ しゅうほ)の日本画も見どころのひとつです。

出典:リビング東京Web

展示風景

星光の間では、はらわた・ちゅん子氏によるレトロ感漂うネオン画の展示です。

ネオン画をアクリルパネルに転写し、ネオン街の輝きを再現し作品の一部を本物のネオン管で展示しているのも見どころのひとつです。

出典:リビング東京Web

展示風景

文筆家・甲斐みのり氏が全国各地を旅する中で出合った地域に根付く愛すべきパンを紹介する書籍『日本全国 地元パン』(エクスナレッジ 刊)のパネルが展示されています。

出典:リビング東京Web

展示風景

甲斐氏が蒐集した全国のパンの袋も同時に展示されており、懐かしいパンやご当地パンで自分の知っている親しみのあるパンを見つけると嬉しい気持ちになります。

出典:リビング東京Web

展示風景

民芸品や食から地域の特性や時代背景を想像し、その地域を旅するような感覚で楽しめ、小旅行をしてきたような懐かしい気持ちになる展示内容です。

文化財「百段階段」のお部屋の設えと日本画の鑑賞も同時に鑑賞できる魅力的な展覧会です。

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