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【先輩イキがるも、撃沈】「真っすぐ停めろやぁ!」と文句を言うも、あっさり謝罪! 実は──!?

  • 2024.1.9
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人を怖がらせることにどんな意味があるのかわかりませんが、『人を怖がらせてなんぼ』と勘違いしている人は何かと滑稽なものです。これは筆者の体験談です。トラック運転手として働いていたときに、首をかしげるほど行動が理解できなかった先輩がいて……?

画像: 【先輩イキがるも、撃沈】「真っすぐ停めろやぁ!」と文句を言うも、あっさり謝罪! 実は──!?

人を怖がらせることに命を懸けるH先輩

私がトラック運転手をしていたとき、同じ会社にHという先輩がいました。このH先輩は、とにかく『人を怖がらせること』に命を懸けている人で、まるで一昔前のトラック映画に憧れているのかと思うほど、イキっている人でした。

●わざと派手な服を着る
●ジャラジャラしたネックレスやブレスレットをつける
●サングラスは必須
●言葉遣いはあらくれ者映画と同じ

誰に・何に対して自分を大きく見せたいのかは分かりませんでしたが、トラックの運転の仕方も大げさなほど偉そうな姿勢で運転をしていました。

H先輩とつるんで配送へ

ある日、私はこのH先輩と一緒に食品会社の配送の仕事をすることになりました。工場から製品を積み込み、コンビニエンスストアの配送センターへ持っていく仕事です。

コンビニエンスストアの配送センターには、各食品会社のトラックがたくさん集まります。順番を待って納品口へトラックをつけて荷下ろしをするのですが、ぎりぎりの隙間へトラックを入れなければならず、究極の車庫入れのような感じでした。

H先輩はこの日もイキって運転をしていました。高速では私よりも必ず先に行かないと気が済まず、運転席を見るとサングラスをかけ、寒い日なのに窓を全開にして腕を出して運転していました。

怖がらせるはずが一転……

センターに到着してしばらく待つと、H先輩のトラックに声がかかり、納品口へつけることになりました。

H先輩はいつものように格好をつけて片手で車庫入れを始めました。しかし、両隣は大型トラック。格好つけてバックをしていたところ、左側のトラックのミラーにぶつけてしまったのです!

ちょうど相手のトラックの運転手が乗っていたため、すぐに降りてきました。H先輩は自分がぶつけたにもかかわらず「おぅ! ずいぶん曲がって停めてんじゃねぇかよ!」と文句を言いながら相手の運転手のところへ行きました。

降りてきた相手の運転手は、『ザ・運転手』ともいうべき、ちょっと強面のお兄さん。図体もデカくて、H先輩を見下ろすくらいの背丈がありました。これを見たH先輩は急に大人しくなり、ペコペコと謝る始末。その情けない姿は嫌悪感を覚えるほど卑屈なものでした。

H先輩の本性

その後、会社へ帰るとH先輩は今日の出来事を休憩室で偉そうに話し始めました。相手のトラックが曲がって停めていたことを大げさに話し、

「いちゃもんつけられて困ったよ。まあ、あんなのは大したことないけどね。」

とまるで違うことを言い始めたのです。終始H先輩の様子を見ていた私は、あまりの態度にちょっと腹が立ち、

「その割にはぺこぺこ謝ってましたよね?」

と言ってしまったのです。それを聞いた運転手仲間は一瞬「え?」という顔をしました。しかし、人を怖がらせたい振る舞いをしていた人が、本当に怖そうな人にはぺこぺこすることを知って、鼻で笑う人も出てきたのです。

まとめ

H先輩がなぜいつも人を怖がらせるようなイキった態度をとっていたのか、理由はわかりません。でもその日を境に、別人のように大人しくなったH先輩……なんだか大人になり切れていない不良少年のようで、大人げないなと感じてしまいました。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K

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