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「お父さんが死んでもいい?」医師の心無い言葉より大事なもの|延命治療を拒否した父の最期の望み

  • 2024.1.8
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このお話は看護師としての経験を漫画化している著者・ぷみら(@pumira_comic)さんによるエッセー作品です。運び込まれた川谷さんは、危険な状態が続き意識が戻りません。医師は娘さんに手術を勧め、判断を迫ります。父親である川谷さんがどんな最期を望んでいるのかを知っていました。患者さんと家族との関わりを通し、看取りを考える『延命治療を拒否した父の最期の望み』第2話をごらんください。

大至急の手術を迫られ、迷いの表情を浮かべる娘さん…その気持ちは想像するに余りあるものです。医師の心無い言葉に心を揺らがせることなく、患者であるお父さんの意思を尊重したご家族の強い愛情は、絆の強い家族であるからこそですね。ぷみらさんたちのような理解ある看護師さんがいたことに救われます。

自分らしい最期を迎えるために

この漫画では、病気で最期を迎えようとしている父親と娘のやり取りを通じて、ぷみらさんが感じたことが描かれています(プライバシー保護等のため一部フィクションを加えています)。救急搬送された父親の手術を勧める医師に対し、娘は「手術はしない」と答えました。そこには親子の会話の中で共有された、父親の意思が反映されていました。

自分の人生の終わりは、どのように迎えたいですか?時間の限り生き抜きたい人がいる一方で、「最期は自分らしく死にたい」という方も少なくありません。しかし、家族の立場で考えれば、大切な人には少しでも長く生きていてほしいと思う方も。だからこそ、自分の意思を尊重してもらうために、どのような最期を迎えたいのか意思を明確に示しておく必要があります。

まずは本人と家族が十分に話し合い、どこで、どのように死を迎えたいのかを把握しておきましょう。十分に話し合いができたら、医師や看護師、介護事業者にも相談します。本人にも家族にも無理がかからないよう、サポートを受けられる体制を整えておきましょう。

健康に暮らしていると目をそらしてしまいがちですが、「死」は誰にでも訪れます。また、思い描く最期を迎えるためにも、看取りには家族のサポートが欠かせません。死を忌避せず、普段から看取りや延命についてコミュニケーションを取れるとよいですね。

著者:もも

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