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面接官「ダサいから不採用」私「えっ!?」【見た目】で落とされ絶望! → 自分磨きを頑張った結果──!?

  • 2024.1.8

アパレルのお店などでは、店員さんが広告塔となるため、かなり見た目の審査に厳しいところもあるようです。今回は見た目で面接を落とされてから一念発起して自分磨きをした経験のある私の元同僚、Eさんに聞いたお話です。

画像: 面接官「ダサいから不採用」私「えっ!?」【見た目】で落とされ絶望! → 自分磨きを頑張った結果──!?

アパレルの面接で

Eさんは当時フリーターで、どうせなら好きなお店で働きたいと思い、いつも通っている服屋さんの面接を受けました。

「週に5日入れます! ここのお洋服が大好きです!」
面接をしてくれたのはちょっとチャラ目の男性で、どうやらその服屋さんの本社の男性のようでした。
「うーん、条件は最高なんだけどな」
その男性はEさんの顔や身体をじろじろと見て、悩んでいる様子でした。
「いや、やっぱ君ダサいから不採用」
「え!?」
Eさんは耳を疑いました。まさか面接当日に、そんなひどい言葉で断られるとは思ってもみなかったのです。
「早く仕事見つかるといいね。じゃ」
そんな冷たい言葉で追い返され、Eさんは失意のどん底に突き落とされたような気持ちでした。

確かにEさんは少しぽっちゃり体型で、そのお店の服も大きめのサイズを購入しています。しかしオシャレは大好きなので、コーディネートにはこだわったつもりでした。

「私、ダサいんだ……」
Eさんは帰り道に少しだけ涙をこぼし、そして誓いました。
「私、絶っっっ対キレイになる!!!」

一念発起!

Eさんはその日からまずは見た目を磨く努力を開始しました。まずはチラシ配りや新聞配達といった沢山身体を動かす仕事を見つけ、毎日働きながら身体を動かせるアルバイトに就きました。

食生活は、野菜中心の健康的なものに変え、週に3日のジム通いをスタート。Eさんの身体はみるみるうちに健康的に引き締まっていきました。

さらに、服装のセンスとメイクに磨きをかけるため、ファッション雑誌を猛勉強!自分に似合う服やメイクを突き詰めていきました。

そして半年後、別人のように生まれ変わったEさんは、前に面接に行った店の向かいにある、オシャレな人がよく利用していることで有名なお店の面接を受けました。
「あなた素敵ね、センスもあるし!」
Eさんがそのお店に見事に採用。

翌日から店頭に立ち、持ち前の明るさとセンスの良さでどんどんお店の売り上げを伸ばしていきました。

カリスマ店員と呼ばれて

数か月後、すっかりカリスマ店員と呼ばれるようになったEさん。いつものように店頭に立っていると、店の中に以前Eさんを面接してひどい言葉を投げかけた男性が来ているのに気づきました。
「いらっしゃいませ! もしかして、向かいのお店の方ですよね?」
男性はEさんを面接したことなどすっかり忘れているのか、はじめましてと言ってぺこりと頭を下げました。

「こちらのお店、ますます人気になっていますよね! 恥ずかしながら、うちの店はお客様が少なくなってきていまして……勉強させていただきたくて来ちゃいました」
男性はそう言って、キョロキョロと店内を見渡しています。
「あなたの着こなし、素敵ですね!うちの店員にも見習わせたいくらいです。失礼ですが、以前はどこで働いていたんですか?」
そう尋ねる男性に、Eさんは笑って答えました。
「前の仕事は全く違うジャンルなんです。なにしろそちらのお店に面接を受けにいって、ダサいって言われて落とされてしまいまして。あなたに」
「えっ!?」
男性は慌ててEさんの名札を確認し、覚えがあったのか気まずそうな表情を浮かべました。
「ですが、そのおかげで今があると思っています。あの時はありがとうございました」
「は、はあ……」
男性は少し悔しそうな顔をして、お店から出て行きました。

Eさんはその後、どんどん店の売り上げを伸ばした功績が認められ、今では本社で採用担当のお仕事をしています。

Eさんは、自分のように一念発起をして自分磨きができる、原石のような人を見つけたいと言っていました。

人はどんな出来事でガラッと人生が変わるかわかりませんね。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子

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