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夫がADHDかも?その時、妻は…『お互いが快適に過ごせるよう尊重し合いたい』

  • 2024.1.8
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『ADHDだからということに捉われず、その人自身として受け入れて尊重する。』 現代社会では、24万人もの人が20歳以降に発達障害と診断されています。(大人の発達障害ナビより引用)

今回MOREDOORでは、ADHDの夫をもつ女性Cさん(仮名)に話を聞きました。 彼女は、普通を押し付けすぎず、一人ひとりの特性が理解される“すべての人が生きやすい社会”を望んでいるようです。 結婚して3年のCさんへのインタビューと、カップルセラピストのアドバイスから、パートナー間のコミュニケーションのあり方を考えていきます。 ※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、考えるキッカケになれば幸いです。

ーーパートナーがADHDかも?と気づいたきっかけは?

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Cさん:一緒に生活をしてから忘れ物の多さや、携帯やお財布など置いてきてしまった……ということの多さに何かおかしいなと思いました。 特に旅行の準備などが苦手なようで手配なども全て私が行っています。 調べてみるとADHDの特徴に当てはまることばかりで本人に聞きました。

ーー日常生活を送る上で、悩んでいることは?

Cさん:パートナーは気になることがあると話が聞こえなくなり、上の空になります。 カフェで普通に話していても隣の席の人の会話に気を取られたりして会話にならないので、出かけてもあまり楽しくないなと思ってしまうことがあります。 また、それゆえの忘れ物の多さや計画性のなさなどにも悩んでいます。

ーーそのお悩みについて、解決に向けてどんな工夫をしていますか?

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Cさん:お店を出る時など私が必ず忘れ物チェックをしています。 また旅行の準備は私が準備する時と同じタイミングで行うようにしています。

ーーパートナーとは、どんな関係性を築いていきたいですか?

Cさん:ADHDということに捉われず、その人自身だからと受け入れて、お互いが快適に過ごせるよう尊重し合いたいです。

ーー今後、社会に対して「もっとこうなったら良いのにな」と思うことは?

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Cさん:仕事面でも、仕事が出来ない人だと思われ怒られることも多いようです。 普通を押し付けすぎずに一人ひとりの特性が理解されたら良いなと思います。

お互いに支え合って……

「小さなことの積み重ねから、違和感に気が付いた」というCさん。 パートナーの症状が気になり、検索をかけたことでADHDと判明したのだそう。 その後、‟パートナーの苦手な部分は自分が補う”という意識をもって行動しているようです。

カップルセラピストは2人の関係をこう見る

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パートナー間の関係改善を目的としたカウンセリングを行う、“カップルセラピスト”はお二人の関係をどう見るのでしょうか? 日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決もサポートするカップルセラピストの吉田さんに話を聞きました。

ーーCさんのお話をどう感じましたか?

カップルセラピスト吉田さん:プライベートでも、仕事面でも、苦手なことや失敗が多いと自信が持ちにくいことがあるかもしれません。 その中でパートナーがADHDに捉われずに苦手な部分をサポートしてくれることで、きっと今まで失敗の陰に隠れて見えづらかった「素敵な魅力や得意なこと」に目を向けやすくなっているのではないでしょうか。 どうしても失敗の回数が増えてくると相手を責めたくなってしまうのは自然なことです。 でも責められると余計に委縮して失敗が増えてしまったりの悪循環も……。 「お互いの苦手を補い、得意でサポートする」そんな良い循環が作れると心地いいですよね。

良い循環を生み出す関係性

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ADHDのパートナーをもつと大変な面ばかりがクローズアップされがちですが、 実際の当事者から寄せられたのは「ADHDだからということに捉われない」「その人自身だからと受け入れて、尊重し合いたい」といった前向きな言葉でした。 ADHDといってもひとくくりにはできず、個人と個人として向き合う中で見えてくる解決策があり、それがお互いの魅力を引き出す良い関係性につながるのかもしれません。 みなさんは、この記事を読んでどのように感じましたか? コメント・監修者:吉田 亜里咲 (よしだ ありさ) 臨床心理士・公認心理師、COBEYAセラピスト。 2016年鳴門教育大学大学院修了。 スクールカウンセラー、心療内科、就労支援を経て、2021年よりカナダで依存症ケアを学ぶ傍ら、発達障害児の訪問支援に従事。2023年に帰国後COBEYAにカップルセラピストとして参画。 日本人カップルをはじめ、英語を母国語とする異文化・国際カップルの課題解決をサポート。 (MOREDOOR編集部)

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