「あの子はドケチ」「貧乏人」【弁当派の同僚を見下していた】が → 同僚の"本当の姿"を知ると──！？

友人から聞いた話です。A子はランチは弁当派で、会社の仲間との飲み会にもほとんど参加しません。声をかけても断られるので、誘う人もいない状態なのです。そんなA子のことを、同僚のB子は陰で「A子はドケチ」「A子は貧乏人」「外食できるお金がない」など、いつもひどいことを言っていたのですが……？

突然の大雨

ある日、仕事がすごく忙しくてみんな残業していたとき、突然の大雨で電車が止まってしまいました。家に帰れなくなってしまったので困っていたら、A子が「私の家はすぐ近くなので、よかったらどうぞ。泊まってもらっても全然いいですよ」と言ってくれました。

私とB子は、会社の近くにあるA子の家に行くことにしました。B子は「すっごいボロ屋敷だったらどうしよう」「会社の近くなんて家賃高そうじゃない？ドケチなのに住めるのかな」とか、めちゃくちゃ言っていました。

会社は都心にあり、確かに住むのは結構大変かもしれません。ほどなくしてA子の家に到着しました。そこで見たA子の家とは！？

なんと、1人暮らしのA子の家は、コンシェルジュがいるような、ものすごい高級マンションでした。最新機能付きの2LDKで、まるでドラマの主人公や芸能人が住んでいそうな、煌びやかな家でした。

キッチンには高級ブランドの食器や数万円以上する鍋、最新のオーブンレンジなど、現実離れした品物ばかりがずらりと並んでいました。A子は料理が趣味で毎日自炊しています。家はA子のために親が購入したらしく、結婚した後で住むか誰かに貸すか、好きにしなさいと言われているとのこと。

A子が付き合いが悪いのではなくて、自炊で作りすぎてしまうからもったいなくて昼にお弁当にして食べているのでした。また付き合いが悪いのはお金がないからではなくて、起業するための勉強時間が欲しいからという理由でした。

これまでも数々の勉強会に積極的に参加していたそうです。A子は元々は地味で目立たない感じなのですが、暇な時間に副業を始めたら面白くなってハマってしまったそう。そして自分で起業したくなったという、ものすごく意識高い系の人物でした。

完全に敗北したB子。A子の話をすべて聞くとヘラヘラと愛想笑いするしかなくなっていたのでした。人は見かけで判断できないと改めて知った出来事でした。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター：鈴木まさ美