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佐賀県庁の男性育休取得率が100%な理由。驚きの育休申請システムとは

  • 2024.1.8
出典:ぎゅってWeb

佐賀県は男性の育児推進に力を入れているようです

知人から「佐賀県は男性育児推進に非常に力を入れているらしいよ」という話を聞きました。なんでも「佐賀県庁の男性育休取得率は100%」とのこと。凄いなぁと思い、佐賀県の男性育児推進に関して調べてみました。「佐賀県の男性育児推進」の話、良ければお付き合いください。

佐賀県庁の男性育休取得率が100%な理由

まず、佐賀県庁の男性職員の育休取得率が100%の理由ですが、知事が推進しているからというのもそうですが、育休を「取らない場合のみ」申請が必要とのこと。一瞬「え、書き間違い?」とすら思いました(笑)。「育休を取る」場合には申請が必要なく、「育休を取らない」時に申請が必要なシステム。

何かの行動学で読んだ「デフォルト効果」(何かインセンティブがないとデフォルトに留まる行動)を思い出しました。これ、シンプルな施策ですが、とても効果ありそうですよね。デフォルトで男性は育休を取るものとして組織全体が捉えていることが、何よりすばらしいなと思いました。佐賀県、さすがだなぁと調べていくと、他にも色々と工夫しているようです。

佐賀県版父子手帳「SAGAPAPA POCKETBOOK」という取り組み

一般的に妊娠したら母子手帳をもらうと思いますが、佐賀県では「父子手帳」を発行しているようです。これ、すごくすばらしい取り組みだなと思います。

女性は妊娠期間に徐々に母としての自覚を持っていくとした時に、男性は子どもが産まれてから父としての自覚が芽生えるので少し遅いですよね。この「親」としての当事者意識の芽生える時間の差が、後々大きな差になっていくので、この取り組みはすばらしいなと思いました。

佐賀県が掲げる「マイナス1歳期からの男性の積極的な家事・育児への参画」。他の県でもぜひ実施して欲しいなと願います。

パパ育児推進の佐賀県が発信する「ママ」にお願いしたいこと

佐賀県が男性育児を推進する上で、残念パパにならないように様々な発信をしています。例えば「妻に家事育児を手伝おうか」と言わないとか(手伝うというのは自分の役割だと思っていない)、「泣き止まないからといって妻に頼まない」等です。

そして、その中でパパ育児推進のために「ママにお願いしたい事」というポイントが個人的に心に響きました。ママにお願いしたい事は、パパが育児をする上で「見張り役にならない」「作業中にダメ出しをしない」です。

ママからすると、なんでこんなこともできないの?なんで気づかないの?みたいな話だと思いますし、「パパには任せられない」という話もよく聞きます。ただ、やらないともっとできなくなるんですよね…。

育児は1人でやり切ってみないとできない事が多い

私は3歳の娘、1歳の息子の2児の父で、今でこそ育児をしていると言えるかもしれませんが、最初は新米パパとしてあまりできていなかったかと思います。全ての育児を自分ごと化して1人で全てやり切ってみて、トライ&エラーした経験がないと、いきなりはできないんですよね。とある記事で、パパに育児を任せられないという流れで、こんな例えがありました。

町中華の店で「ギョーザ一丁!」「レバニラ大盛で!」と怒号が飛び交う中、スタッフが入ってきて「手伝います!」と言ったはいいけど、この忙しい中「天津飯は卵2個でしたっけ?3個でしたっけ?」とか「餃子はどこにあります?」とか、いちいち聞いてきたら「もういい、自分でやるわ」となりますよね、パパに育児を任せられないというのはそんな感じ、とのこと。

この例えは多少飛躍もある気がしますが(笑)、でもミルクをどの程度どのタイミングで飲ませるかとか、オムツのストックがどこにあるかとか、1人でやってみないとできるようにはならないということですよね。

さいごに…

佐賀県の取り組み、非常にすばらしいと思いました。それと同時に、日本がこれまでいかに男性が育児をしてこなかった社会なのか、というのも感じるところです。女性が育休取って当たり前、であれば男性も育休取って当たり前であるべきですよね。

20年後30年後、私の子どもたちの時代の育児は今より更に男女フラットな社会にしたいなと強く思います。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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<ぎゅってブロガー/浅田伊佐夫>

3歳(女)1歳(男)。40歳、広告代理店勤務のサラリーマンです。2020年4月長女誕生時に6ヶ月、2022年8月長男誕生時に10ヶ月、合計16ヶ月の育休を取得し、育児の素晴らしさと大変さを体感。「男性が当事者として育児をするのが当たり前の社会」を目指して、父目線の育児ブログを発信中。

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