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「それ、節約になっていません!」エアコンの間違った使い方・石油とガスヒーターどっちが安い?

  • 2024.1.8

電気代の値上がりが続いているため、エアコンなどの暖房費を節約したいと考えている人も多いだろうが、間違った節約をしているとかえって電気代が高くなることがある。また、エアコン以外にヒーターを使っている人もいるだろうが、石油ファンヒーターとガスヒーターだと、どちらのほうが節約になるのだろうか?

■エアコンの間違った使い方

電気代が高くなりやすい冬に、エアコン暖房の節約術を取り入れている人は多いが、実はあまり節約につながっていなかったり、むしろ逆効果だったりすることもある。暖房の間違った節約術を見てみよう。

●自動運転は電気代が高くなるから使わない

自動運転は電気代が高くなるからといって、始めから弱運転などにしていると、かえって電気代が高くなることが多い。

エアコンは設定温度になるまでにたくさんの電力を消費し、一度設定温度に達すれば消費電力は少なくなる。

始めから弱運転にしていると部屋がなかなか暖まらず、設定温度になるまでに電気代がかかってしまう。

自動運転であれば、設定温度になるまでは強運転で、それ以降は弱運転に切り替えてくれるため、電気代の節約になる。

●シーズン前しかフィルターを掃除しない

「冬が始まる前にフィルターの掃除をしたから節約になっているはず」と思う人もいるだろうが、これは完璧な節約術とはいえない。

確かに掃除をまったくしないよりは節約になるが、冬の間エアコンを繰り返し使えばホコリが溜まり、暖房効率は悪くなる。そのため、シーズン中も定期的に掃除することでさらなる節約につながる。

エアコンに掃除機能が付いておらず、毎日暖房を使うなら、2週間に1回を目安にフィルターを掃除しよう。

しっかり掃除していれば、暖房の場合はおよそ6%の節約になる(環境省調べ)。

■石油ファンヒーターとガスヒーターどっちのほうが安い?

ヒーターで暖をとっている人もいるだろうが、それぞれの特徴を理解していないと、効果が不十分になることも。ここでは、代表的なヒーターの特徴と、暖房費について紹介する。

●石油ファンヒーター…部屋全体を温めるパワーが魅力

石油ファンヒーターは灯油を燃焼させ、温風吹出口から出る射熱と放射熱で部屋全体を温めます。パワーはありますが、定期的な換気や給油の手間が発生するのがデメリットの一つです。

石油ファンヒーター9畳用を1時間使用したときの灯油代は0.28リットル使用で30.3円。電気代0.5円と合わせて30.8円になります。1日8時間稼働させ1ヵ月使った場合の費用は7,392円です。

●ガスファンヒーター……水蒸気で部屋を乾燥させない効果を発揮

ガスファンヒーターは吹き出し温度が高く、部屋が温まるまでの時間が短いです。水蒸気で部屋を乾燥させない効果もありますが、使用にはガス栓を必要とします。

ガスファンヒーターの20号(7畳~9畳サイズ)の場合、都市ガスを使用するタイプで、電気代も含めた1時間当たりのコストは約13円です。1日8時間稼働させ、1ヶ月間使用すると3,120円となります。

文/編集・dメニューマネー編集部

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