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【真似したい寄せ植え3選!】ローメンテナンス&春まで長もちする冬のおしゃれな寄せ植え

  • 2024.1.6

冬の植物の代表、ハボタンを主役にしたおしゃれな寄せ植えを花のスペシャリスト、エム・アンド・ビー・フローラの難波良憲さんに教わります。リーフ類が主役なので、花がら摘みなどのお手入れに追われることなくローメンテナンスでOK。そして見頃が春までと長く楽しめるのも魅力です。たっぷり時間があるホリデーシーズンを利用して、冬の寄せ植えを作って春まで楽しみましょう。

多彩な個性! 冬の花材の代表「ハボタン」とは

ハボタン

ハボタンはキャベツやブロッコリーなどと同じアブラナ科の植物で、別名「ハナキャベツ」とも呼ばれます。ですが、姿はどちらかというとキャベツというより、やはりボタンやバラの花のよう。渦巻く中心と美しい色が特徴です。寒さに強く、気温の低下に伴って株の中心部が白やピンク、赤、紫などに鮮やかに染まっていきます。

ハボタン

品種のバリエーションもさることながら、2.5寸のごく小さいサイズから、「枝・踊り仕立て」と呼ばれる茎が長いものなど、さまざまな株姿があり冬の寄せ植えで重宝します。リーフ類は脇役に回りがちですが、ハボタンはその美しさで主役としての存在感を発揮してくれる冬の素材。3月になり暖かくなってくると、中心から菜の花とそっくりの花が咲きます。そんな変化も面白く、春まで楽しめる見頃の長い花材です。

さまざまなハボタンを集めたバスケットの寄せ植え

ハボタンの寄せ植え

カラーやサイズが異なるハボタンをたっぷり使ってバスケットに寄せ植えしました。ハボタンはフォルムが丸く、バラのように渦巻く葉姿が美しい植物です。その特徴が際立つように、組み合わせる植物にはまったく異なる個性をもつリーフ類を選びました。

ハボタンの寄せ植え

バスケットの持ち手を境に、ハボタンを片側に寄せて植え込み、もう片方にはアイビーやハゴロモジャスミンなど長くつるが伸びるものや、糸のように細くラインでみせるカレックスを植栽。高さを出すために中心部分に使っているのは、斑入りのヤブコウジです。左右でくっきり植え分ける方法は寄せ植えでは珍しいかもしれませんが、このアイデアはフラワーアーティストのニコライ・バーグマンさんの作品からインスピレーションを得たものです。新しいチャレンジでしたが、コントラストを強調することで、植物の持ち味が引き出せるという新鮮な発見がありました。

ハボタンの寄せ植え

ハボタンを植える時は外側の大きすぎる葉や、色が褪せた葉はあらかじめ取り除きます。

ハボタンの寄せ植え

そしてハボタンが最もきれいに見える角度で植えましょう。ハボタンのチャームポイントはバラのように渦巻く中心部です。単にまっすぐ植えてしまうとチャームポイントが真上を向いてしまい、寄せ植えを真上から見ない限りは葉の側面ばかりを見ることになってしまいます。

ハボタンの寄せ植え

ですから、チャームポイントがしっかり見えるように、植え込む際は苗を傾けて植えます。さまざまな色やサイズを組み合わせて隙間ができないように植えることで華やかさが演出できます。バスケットの真ん中が最も高く、縁にいくに従い低くなるのを意識して植えます。冬は気温が低く、詰め込んで植えても蒸れなどで傷むことがないので、きれいに育ちます。

材料3種! ハボタン・ビオラ・ワイヤープランツのリース植え

ハボタンのリース寄せ植え

リース型のバスケットにハボタン・ビオラ・ワイヤープランツの3種を寄せ植えにしました。リースの器は植物が隙間なく植え込まれていないときれいに見えないので、やはり蒸れの心配がない冬の寄せ植えに向いています。またリース植えは草丈が低く揃っていたほうがきれいに見えます。冬季は植物の生育がゆっくりで、草丈が高くならないのも冬に向く理由の一つです。

ハボタンのリース寄せ植え

リース植えは難しそうに見えて、じつはとても簡単。同じ花材を3つ用意して、三角形になるよう植え込みます。そしてまた違う花材も三角形に植え込みます。そうして三角形を少しずつ、ずらしながら植えていくことできれいなリースが完成します。

ハボタンのリース寄せ植え

リースは専用の台に飾っても、扉などにかけて飾っても楽しめます。垂直に飾った場合、最初はビオラの花が下を向いてしまっても、ちゃんとお日様に向かって顔を上にあげて育ってくるので心配いりません。水やりをする時は、水を張ったバケツなどにゆっくり土の部分を沈めるようにします。勢いよく沈めると土が浮いてしまうことがあるので、ゆっくりやさしく。

ハボタンはたくさんの種類があり、寒さに強い植物ですので、ぜひこのホリデーシーズンに寄せ植えを楽しんでくださいね。

Credit
寄せ植え制作&アドバイス / 難波良憲

八ヶ岳にある種苗メーカー「エム・アンド・ビー・フローラ」に勤務。膨大な植物の知識を生かし、花の個性を生かしたブーケのように華やかな寄せ植えが好評。同社のショップ(現在はクローズ)での店長を担当しつつ、寄せ植え教室を開催。現在は、同社インスタグラムを通じて、季節毎の華やかな寄せ植えの紹介や、水やりなどガーデニングの基本知識や様々なお役立ち情報の発信を行っている。気になる方はぜひアカウントを覗いてみてください。

まとめ・写真 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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