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思春期は「手を離して、目は離すな」と言うけれど。臨床心理士に聞いた、反抗期の娘への怒りの鎮め方【杉浦さやかの「機嫌のいいママになりたい!」】

  • 2024.1.7

「機嫌のいいママになりたい!」という永遠のテーマを追いかける、本誌との連動企画。第3回前編は、これから思春期に突入する子どもとの向き合い方について、臨床心理士のたかだちかこさんに、お話をうかがいました。

思春期は「手を離して、目は離すな」と言うけれど。臨床心理士に聞いた、反抗期の娘への怒りの鎮め方【杉浦さやかの「機嫌のいいママになりたい!」3・前編】の画像1

本誌では年齢別で、反抗期の傾向と、その対策について書きました。本誌で紹介しきれなかったのが、小学校高学年頃から始まる第二次反抗期。

まっただ中の中一娘を持つ担当Tさんは、バトルをする気力もなくなり、今は放置状態。
「時々声をかけながら静観している感じですね。お母さんに見捨てられたと思うような放置ではないので、今のままで大丈夫。外ではいい子で頑張っているんですもん。」とたかださん。
よく言う、思春期は“手を離して、目は離すな”ってことなのかな。私も、もう手を離す時期はすぐそこ……という覚悟で、この連載を始めたのです。なんとか第二次反抗期を、目も心も離さずに乗り切るために。

ちなみに反抗が強く出るタイプを聞いてみたら、個人差は大きいけど――
・親とタイプが違う(のんびり VS せっかちなど)
・外で我慢する子⇦うちの子、そうだわ。
・いろいろ言いたい親⇦私のこと……だわ。気をつけないと!

思春期は「手を離して、目は離すな」と言うけれど。臨床心理士に聞いた、反抗期の娘への怒りの鎮め方【杉浦さやかの「機嫌のいいママになりたい!」3・前編】の画像2

自己嫌悪ばかりの私に、怒ることを自分に許してあげて、というアドバイスをくれたたかださん。「こんなに忙しく仕事して家事をして育児もして、子どもがわけのわからない八つ当たりや反抗をしてきたら、怒って当然ですよ」。で、ですよね~~!

いつものように怒った後に、半信半疑で『大丈夫、怒っていいんだよ』と自分に語りかけると、なんだかホッ。落ち着いてから、「お母さんも疲れてて、言い方がきつかったよ。そこはごめんね」と謝れるようになりました。

以前は私がちょっとでも謝ろうものなら、「さっきごめんねって言ったよねー」と、鬼の首を取ったように何度も言うので、「謝りたくない!」と思っていたのです。たかださんに「珍しいから、うれしいんじゃないですかね」と言われて、目からうろこ。うれしいのか~~。なるほど。
私はなんでも悪いほうにとりがちなのかも。こちらの非をちゃんと謝ると、確かにうれしそうで、娘も素直になってくれるよう。

たかだちかこさん
臨床心理士・オンラインカウンセリング「うららか相談室」で、親子・家族問題などに関する相談に応じている。
うららか相談室
たかださんページ

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