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キム・ジョーンズとは。ラグジュアリー×ストリートが融合したハイブランドアイテム

  • 2024.1.6

キム・ジョーンズとは

数々のラグジュアリーブランドのディレクションを任されてきたキム・ジョーンズ。彼の独創的な発想とデザインは多くの人々を魅了し、常に大きな話題となってきました。まずはキム・ジョーンズについて見ていきましょう。

ラグジュアリー×ストリートファッションの先駆者

キム・ジョーンズはルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)やディオール(Dior)、フェンディ(FENDI)といったハイブランドのアイテムを世界的ヒットに導いたトップデザイナーです。ブランドの持つラグジュアリーな要素とストリートの要素を掛け合わせることで、洗練されたデザインの作品を生み出しています。日本ではGUとコラボを行い、売り切れ続出となりました。

キム・ジョーンズの魅力

キム・ジョーンズの魅力はなんと言ってもブランドのコンセプトを崩さず、これまで考えられなかったようなデザインのアイテムを生み出してきたこと。消費者が求めるものを感じ取り、アイテムに反映させることにも優れています。

さらに数々のブランドとのコラボを成功させた仕掛け人でもあり、キム・ジョーンズのクリエイティブな発想は世界中のファッションカルチャーにセンセーションを与えています。

キム・ジョーンズの経歴

キム・ジョーンズは幼少期から国の文化やファッションに触れ、感性を培ってきました。ここでは彼が世界で活躍するデザイナーになるまでの経歴を紹介します。

誕生|父親の仕事の関係でアフリカの国々を巡る

1979年にイギリスのロンドンで生まれ、水分地質学者だった父の仕事の関係で生後3ヵ月からさまざまな国を転々としてきました。南米エクアドルやカリブ海地域、ケニア、タンザニアなどの国々を周りますが、ここでアフリカの民族や文化に触れたことが彼の人生に大きな影響を与えます。

思春期になると、デザイナーとして活躍する姉ナディアとイギリスのブライトンで暮らします。この時期にはファッション雑誌を読み込み、知識や感性を身につけ、ファッションセンスを磨いていきました。特にスケーターファッションを好んでいたようです。

学生時代|ファッションデザイナーへの転機が訪れる

写真やグラフィックなど芸術の基礎を学ぶために、キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツへ入学しますが、在学中にアートとデザインの名門校セントラル・セント・マーチンズのディレクターの目に留まります。その後、同大学の修士課程ファッションコースへ転向し、ファッションデザインの道を歩み始めることになりました。

デザインの知識がないキム・ジョーンズでしたが、彼の作ったポートフォリオはハイクオリティで周囲を驚かせたそうです。また在学中には、名物教授のルイーズ・ウィルソン(Louise Wilson)のもとで学びながら、ギミーファイブ(Gimme5)のデザイナーとして働いていました。同大学を卒業する際、ファッションデザイナーのジョン・ガリアーノが、キム・ジョーンズの卒業コレクションの大半を購入したのはファッション業界で有名な話です。

2003年~|自社ブランドを設立し、数々のコラボを果たす

学生時代からファッション界で一目置かれる存在となっていたキム・ジョーンズは、大学卒業後の2003年に自社ブランド「KIM JONES」を設立します。その翌年の2004年春夏シーズンに、ロンドンコレクションでデビューを果たしました。

デビュー後、スポーツブランドのアンブロ(UMBRO)とコラボし、2006年に英国ファッション協議会よりメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞。その後、トップマン(Topman)、マルベリー(Mulberry)、ヒューゴ・ボス(Hugo Boss)、アイスバーグ(ICEBERG)などともコラボを果たします。またファッションだけではなく、短編ファッション映画の制作や写真集の出版も手がけました。

2008年にダンヒル(Dunhill)のクリエイティブディレクターに就任し、同時に自身のブランドの休止を発表しました。高めの年齢層から支持されていたダンヒルのブランドイメージの若返りを果たし、若者の間への認知度も高めたことで、英国ファッション協議会より2度目となるメンズウェア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを2009年に受賞します。その後、2011年春夏コレクションを発表してダンヒルを退任します。

現在|ディオール(Dior)&フェンディ(FENDI)の兼任ディレクターとして活躍

2011年にルイ・ヴィトンのメンズラインデザイナーに就任し、2018年に退任するまで7年間支えてきたキム・ジョーンズ。次にディオールのデザイナーに就任しますが、同時にGUとコラボし、日本で大きな話題となります。

2020年からはディオールと兼任し、フェンディのウィメンズラインのアーティスティック・ディレクターに就任します。同じ年にナイキラボ(NIKELAB)とコラボを果たし、スニーカーやTシャツなど数々のアイテムを発表して、大きな話題となりました。

キム・ジョーンズが手がけたブランドアイテム

さまざまなブランドとコラボを実現してきたキム・ジョーンズの代表アイテムを紹介します。斬新かつ洗練されたデザインのアイテムばかりです。

ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)ブルゾン

ルイヴィトンのマサイ柄チェックシャツ

2011年にルイ・ヴィトンのデザイナーに就任したキム・ジョーンズが、ファーストコレクションで発表したマサイチェックのブルゾン。マサイ族の衣装からインスピレーションを得て作られ、鮮やかで伝統的なカラーを用いたチェックスタイルが特徴です。幼少期にアフリカの文化に触れて育ったからこそ作られたデザインと言えます。

ルイ・ヴィトン×シュプリーム(Supreme)コラボシャツ

ルイヴィトンとシュプリームのコラボシャツ

2017年に発表したアメリカの人気ストリートファッションブランド、シュプリーム(Supreme)とのコラボアイテム。このコラボシャツは発表したアイテムの中でも特に人気で、中古相場でも価格が高いのが特徴です。

シュプリームは2000年にルイ・ヴィトンのパロディ商品を販売したことで訴えられ、最高裁まで争った過去があります。結果的に訴えは取り消されましたが、キム・ジョーンズの顔の広さによってコラボが実現しました。発売当日には行列ができ即完売、現在でもプレミアム価格で取引されています。

ディオール×ステューシー(Stüssy)

ディオールとステューシーのコラボニット

サーフ&スケートカルチャーを体現するブランドステューシー(Stüssy)とディオールがコラボしたアイテムで、2020年に発表されたコレクションです。このアイテムは、ステューシーらしいロゴをディオールだからこそ実現できる繊細な仕立てで表現したニット。ラグジュアリーの中にストリートな雰囲気が漂っているデザインが魅力です。

他にもステューシーの創始者ショーンの手書きサインを原型としたフォントがあしらわれているロゴTシャツやバッグ、アクセサリーなどがあります。

キム・ジョーンズのアイテムを入手するならリユースショップがおすすめ

コメ兵の店内

キム・ジョーンズのアイテムを入手したいなら、リユースショップがおすすめです。コラボアイテムのような限定商品は再販される可能性が低いですが、リユースショップなら出会えるかもしれません。

また人気商品は偽物も多く販売されていることがありますが、リユースショップなら買取時にしっかり確認しているため偽物を購入するリスクも減ります。さらに、誰かが手放したアイテムをまた使用することは、環境にも優しい行動です。一つのアイテムを永く使用することはサステナブルな活動にもつながります。

コラボの仕掛け人、キム・ジョーンズの活躍に注目

ラグジュアリーブランドとストリートファッションを融合させ、世界に衝撃を与えてきたキム・ジョーンズ。彼の独創的な発想力を活かしたアイテムは、すべて話題になるほど人気のアイテムばかりです。今後も新たなブランドとコラボする可能性があるため、キム・ジョーンズの活躍に注目です。

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