最近では核家族化も進み、親と子がそれぞれ別の世帯として節度ある付き合いをするところが多いです。ただ、中には結婚した途端に息子の妻のことを家政婦のようにこき使う時代錯誤な姑もいるようで……。今回はなんでも嫁に押し付ける姑のエピソードを、友人が聞かせてくれました。
同居してるからって、私は家政婦?
友人のA子は1年ほど前に結婚しました。
当初、義実家の近くに2人で住む予定だったのですが、舅に先立たれて1人暮らしだった姑が「部屋も余ってるし、それならうちに住めばいいじゃない! 子どもが生まれたら助けてあげられるし!」と言い出し、A子も「それもそうかな……」と思い義実家で姑と同居することに。
しかし、実際に暮らし始めると姑はコロッと態度を変え、A子をまるで家政婦のように扱うようになりました。
地域の行事にも勿論……
近所の清掃や行事にも、姑は面倒くさがって参加せず、「A子さんが行ってきてよ!」の一点張りです。
そんなある日、A子の住む地区で自治体が主催する大規模な防災訓練が行われることになりました。
消防署も協力しての本格的なものなので、在宅している人はなるべく参加するようにと事前に通達がありました。
しかも会場はA子の家のすぐ近くにある広場です。
それを姑に伝えても、やっぱり姑は「A子さんが行けばいいでしょ~?」とA子に押し付け、サボる気まんまん……。
「あれ? お姑さんは?」
仕方なくA子は当日1人で訓練に参加しました。
しかし、会場から家が見えるほどの距離なので、姑が在宅していることがその場にいる人たちにバレバレで気まずい事態に。
「A子さんち、お姑さんは? 参加しないの?」と聞かれても、A子は曖昧に答えることしかできません。
結局、思いのほか人が集まっていて気が引けたのか、あとから姑はノロノロやってきて合流しました。最初から訓練に参加していた人たちは白けた表情で出迎えます。
思わぬ人物から声をかけられ
それでも姑は悪びれず「こんなに大きい訓練だったのねぇ~」と呑気な様子。
A子が内心イライラしていると、そんな姑に思わぬ人物が声をかけました。
それは、訓練に参加していた消防士です。
みんなの前で消防士に「あなたは本物の地震や火事の時にも遅刻するんですか?」と聞かれ、姑は答えられず赤面するしかなかったんだとか……。
いつもA子に押し付けてサボっている姑に、近所の人も呆れた様子だったそうです。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの