家族と離れ単身赴任になるのは、寂しくもありますが、自由でもあるようで……。筆者の知人Aさんは夫が単身赴任になりはなればなれで暮らすことになりました。順調に暮らしていたそうですが、あるときAさんの女の勘が働いたそうで……。何があったのかAさんから聞きました。
単身赴任になった我が家
結婚10年目のAさんは、夫が転勤となり単身赴任を選ぶことになりました。もう家を購入してしまっていたこと、小学生の子どもを転校させたくなかったことなどが理由となり、夫と離れて暮らすことになったのです。
単身赴任といえば夫の浮気が心配になるところですが、Aさんはまったく心配していませんでした。夫のことを信頼していたし、ちょくちょく様子を見に行くつもりだったので、浮気など100%ありえないとAさんは思っていたのです。
ん? 夫に感じた違和感
夫の赴任先に定期的に通い、掃除や洗濯をしていたAさん。夫も助かるよと言ってくれていたのですが、ある時こんなことを言い出しました。
「Aも大変だろうから、こっちには来なくていいよ」
Aさんのことを気づかってくれるような優しい発言ですが、Aさんは夫のこの発言に違和感を覚えました。「来ないでほしいってこと……?」女の勘が夫のことを怪しいと言っていました。
表面上は「わかった」とやり過ごして、Aさんは違和感の正体を確かめることにしたのです。
ビンゴ! やっぱり黒でした
もう来なくていいと言われていたものの、Aさんはこれまで通り夫の元を訪れました。合鍵を使って部屋に入ると、玄関には女物の靴が置いてあります。
そーっとAさんが部屋まで入ると、夫と女の浮気現場に遭遇しました。固まる夫と浮気相手を床に正座させ、Aさんは説教を開始。
浮気相手からは慰謝料を取ることにし、夫には二度としないと誓約書を書かせました。
再構築! これからはしっかり見張ります
夫の浮気は許せなかったものの、夫のことを愛していたAさんは離婚せず再構築の道を選びました。そして、以前のように定期的に赴任先を訪れることにして、夫が悪さしないように見張ることにしたのです。
それだけで夫を完全に信頼することはできませんが、もうしないという夫の言葉を信じるしかありません。単身赴任となり物理的な距離は遠くなりましたが、心の距離は近づけていきたいとAさんは願っています。
女の勘を働かせて夫の浮気を暴いたAさん。何気ない言動で浮気はバレてしまうもの。夫はAさんを傷つけたことを忘れずに、再び信頼されるようにしてもらいたいものですね。
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶