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もしかしてこれ何かの呪いですか…?→誰もいないはずの米軍基地の部屋で事件が…【米軍基地で働いてみた(33)】

  • 2024.1.4

<もしかしてこれ何かの呪いですか…?→誰もいないはずの米軍基地の部屋で事件が…>米軍基地で働いてみた[#33]

(前回の続き)司令官の奥様主催の昼食会の準備をしていた時に聞こえた謎の声。
怖くなった私は下の階のキッチンへ行ったのですが、誰もいないはずの上の階から足音のような音が聞こえるのです…。

男性スタッフを先頭に3人で階段を上がっていくと、先ほどまで聞こえていた音が急にやんだような気がします…。
私たちは顔を見合わせ「Hello…誰かいる?」と、中に入りましたが人の気配はありません。

ですが、テーブルセッティングしてキチンと揃えたはずの椅子は乱れ、部屋のビリヤード台のボールが散乱しているではありませんか!
「こ…これってポルターガイスト!?」とゾっとしたものの、昼食会の時間も迫っており、この悲惨な部屋の状態では司令官の奥様に恥をかかせてしまいます。

思った事を言ってしまうとまた何かが起きそうな気がして、全員無言のまま手分けして椅子をセッティングし直し部屋を元の状態に戻しました。

そうこうしている内にお客様がいらっしゃったので、気持ちを切り替えてゲストの対応に集中した私達。
和やかな雰囲気で昼食会は無事に終了し、片付けの為にキッチンに向かおうと思い、ふと見ると新兵がぽつりと入り口に立っています。

「Hey!迷ったの?ここは上級士官しか入れないのよ?」と注意すると、「………」と彼は口ごもっています。

「Out Out!怒られるから早く行きなさい!」と、元気のない新兵を追い払った後、急いで会場を片付けてキッチンに戻ると、シェフやスタッフが集まって深刻そうに話していました。

話を聞くと、どうやら基地内で自殺者が発見されたようで、朝出勤時に見かけた救急車はそれが原因だったのですね…。

翌日、自殺した彼と同じ部隊の兵士たちが基地内のバーにやって来たので「大変だったね?大丈夫?」と、声をかけると、どうやら本国に残した彼女から、突然別れを告げられて落ち込んで沈んでいたとか…。

兵士達が在りし日の彼の姿をスマホで見せてくれたのですが、それを見て私は思わず血の気が引いてしまったのです。

なんと、画面に写るその顔は、昨日の昼食会後に現れた、あの新兵ではありませんか!?

軍隊は死とは隣り合わせなので、スタッフの体験した基地内怪談話もいくつかあるのですが、まさか自分がそれを体験する人間になるとは…。

米軍基地での怪奇現象、信じるか信じないかはあなた次第です!

次回は、基地に着任した司令官の無茶ぶりにスタッフが苦しむお話をご紹介します!

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