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「はい俺の勝ち〜」とんでも理論を振りかざす迷惑系新入社員⇒ある人物を論破した結果?!

  • 2024.1.5
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30歳になったこの年、私は部長に昇格しました。入社当時は未熟者で失敗も多かったのですが、先輩や上司の指導のおかげで役職を任せてもらえるまでになり、とてもうれしかったです。しかし、ある新入社員が厄介者で……。

言い訳ばかりの新人

問題の新入社員は、こちらが何か言うと必ず「でも」「だって」と返します。ミスを指摘し、丁寧に説明しようとしても、彼は自分の非を一切認めず聞く耳を持ちません。話を聞くと、どうやら彼は有名大を卒業しているようで、それが自慢なのだとか。

普段から高学歴であることを鼻にかけ、自信満々な口ぶりで話しますが、もう学生ではありません。社会人としてステップアップしていく必要があります。「いつかは成長につながるはず」と私は根気よく教えていたのですが、毎回彼から口答えされるので、あるとき私はつい語気を強めてしまいました。

「そうやって言い訳ばかりするのは良くないわ。その癖、直しましょう」

すると彼は、「部長、俺は言い訳していませんし、例えそうだとしても癖は直せないものですよ。私見を押し付けないでください!」と反論します。

とんでも持論を展開

彼はその後も「とある有名人がネット動画で、『癖は直せない』と言っていました。高学歴の自分は、地味な作業は苦手です。こんなどうでもいい案件ではなく、もっと大きな仕事を任せてください!」と続けます。

大口をたたく彼にあきれた私ですが、懲りずに彼と向き合います。

「あなたはまだ試用期間中。それに、どうでもいい案件なんてありません。ひとつずつ経験を積んでミスもしなくなったら、次の段階に進みましょう」

しかし彼からさらに反論が。最終的には「俺の言うことがわからないなんて、部長は本当に頭が悪いですね!」と言う始末。これにはさすがの私も言葉を失いました。

すると彼は、「すべて正論だから、言い返せないんでしょ? はい、俺の勝ち〜」と鼻高々に言い放ったのです……。

取引先に対して失礼な言動を…

それから数日後。なんと彼は取引先の担当者との電話でも同じようなとんでも理論を展開していました。

取引先からミスを指摘されると、彼は「単なる私見では?」と言い、 相手があきれて物も言えない状態になると「正論には言い返せない。はい、俺の勝ち」と言っていたのです。もちろん私は後から謝罪を入れ、フォローに走りました。

先方はなんとか怒りを鎮めてくれましたが、契約打ち切りの危機も可能性もありました。この事態を重く捉えた私は、彼を呼び出し注意をしました。しかし彼は「契約が打ち切られるかもっていうのは、部長の単なる私見ですよね? 先方から言われたわけじゃないんだから」と平然としています。

この困った新入社員については毎回上司に報告をしていたのですが、今回は社長に直談判をすることに。するとその翌日。突然私と彼は、社長から直々に会議室へ来るよう呼ばれたのです。

まさかの社長にまで…?

会議室で待っていた社長は、新入社員に向かって「部長の言うことを聞いて、真摯に仕事に取り組むように。社会人として正しい振る舞いをしてください」と諭しました。ところが彼は、例のとんでも理論で社長にまで反論したのです。

「社会人としてって、何ですか? それは社長の私見では? なぜ黙るんですか? これが正論だからですね? はい、俺の勝ち!」

私は真っ青になってしまいましたが、そこはやはり社長。冷静沈着に、彼への逆襲がスタート。

「そう、この会社の経営者である私が私見を述べるのは当たり前。もちろん客観的かつ社会的に考えたうえで、君の欠点を指摘したまでだ。部長も今までそうだったのだろう?」

そう聞かれ、私は「はい。私は社会人としてステップアップしてほしいという一心で指導にあたってきました。取引先への失礼な言動については、会社への損害にもつながると思い注意しています」と返答。

とんでも新入社員の末路

社長から真っ当なことを言われ、新入社員はわなわなしています。そして「そんなの話のすり替えだ!」と逆ギレ。

すると社長は、「私見、並びに会社代表の公的な意見として言うと、君はわが社には不要だ。法律にのっとり、試用期間が終わったら不採用にさせてもらう」と宣言。被雇用者の仕事ぶりや会社との相性をみるための試用期間ですから、雇用者としては正当な考えでしょう。

彼はそれでも「有名大卒の俺を解雇だと? こんな会社今すぐにでもやめてやる。起業していつか潰してやるからな!」と暴言を吐き、その場を立ち去ってしまいました。

風の噂によると、その後の彼は起業しようと奮起したそうですが、うまくいかなかったのだとか。彼のとんでも理論は社会では通用しなかったようです。

それから約1年後。私は相変わらず部長として仕事にまい進中です。秋には新入社員が2名やってきたのですが、真面目で素直な人でいい関係を築けています。これからも彼らの成長を見守りつつ、しっかりサポートしていきたいです!

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部/ムーンカレンダー編集室

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