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税金がかかる?お年玉を「親が」貯金してはいけないワケ

  • 2024.1.4

子供がもらったお年玉を親が貯金する家庭は多いだろうが、親の判断で貯金してしまうと、親にとっても子供にとっても“もったいない”ことになってしまうかもしれない。それはなぜだろうか。“もったいなく”ならないようにするためには、どうしたらいいのだろうか。

■理由1 税金がかかるかもしれないから

親が貯金すると“もったいない”かもしれない理由の最初は、税金、具体的には贈与税の対象になってしまうかもしれないからだ。

贈与税は、1年間で110万円を超えるお金を受け取ると、もらった人にかかるもので、「お年玉は110万円なんて超えないから大丈夫」と思うかもしれないが、毎年お年玉やお祝い金を貯めていた預金を、将来まとめて子供に渡すと、その時点で額が110万円を超えていると、贈与税の対象となってしまうかもしれないのだ。贈与税の計算は、「贈与に合意した日」が基準となる。

「それなら子供の名前で通帳を作ればいいのでは?」と思うかもしれないが、預金を管理しているのが親だと、預金そのものも親が所有するものとみなされてしまう。けっきょく親から子への贈与になり、税金がかかってしまうことになる。

■理由2 金融教育にならないから

2つ目の理由は、お年玉という、子どもの意志で使い道を決められるお金の使い方に親が口出しをすると、子供が自分でお金を使うという貴重なチャンスを奪うことになり、金融教育にならなくなる。

もらったお年玉で、欲しかったおもちゃを買うのか、我慢して貯めて少し高いゲームを買うのか……。未来を想像しながらお金の使い道を考える経験こそ、お金の価値を知る土台となるはずだ。

■子供のお年玉に対して親はどうすればよい?

それでは親がどうすればいいのだろうか。「ほうっておけばいい」という意見もあるだろうが、まずもらったお年玉をどう使うか、子供もとしっかり話し合うことが大切だ。その際も、親から誘導はせず、お金をもらったらどういう使い方や管理の仕方があるのか、方法を示すにとどめよう。

そのうえで、子供が「貯金したい」というなら通帳は子供本人の名前で作り、預金通帳の存在は伝えておこう。お年玉を入金するときは一緒に銀行に行くなど、自分で管理しているという意識づけをすることで、贈与税の問題もクリアできる。

今年はもらったお年玉をきっかけに、子供とお金の話をしてみてはいかがだろうか。

文/編集・dメニューマネー編集部

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