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最近、めまいがする…「メニエール病」になりやすくなるNG習慣3つ

  • 2016.1.27
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アラサー・アラフォー女性に多いとされるメニエール病。“めまいがする病気”だということは知られていますが、具体的にはどんな病気なのでしょうか? 「ストレスが原因だと聞いたことはあるけど……」とストレスフルな毎日で漠然とした不安を感じている人もいることでしょう。

そこで今回は、延べ200名以上のメニエール病のクライアントさまと向き合った筆者が、メニエール病についてご紹介します。

 

■メニエール病とは

1861年にフランスの医師プロスベル・メニエール氏が初めてめまいの原因に内耳性のあるものを報告したことから、その医師の名前がそのまま病名となっています。そう、メニエール病は耳(内耳)の病気なのです。

耳の中には音を聞くための細胞がびっしり詰まっている蝸牛という器官と、平衡機能を司る三半規管、耳石器があります。その周辺のリンパ液の流れが滞り、水膨れの状態になると、その器官の機能に障害をきたし、めまいや耳鳴り、難聴、耳が詰まった感じが常にするという症状が起こるのです。

この場合、めまいといっても、立ちくらみのような数秒から数10秒で治まるものではなく、10分程度から数時間に及ぶ長時間めまいが続くのが特徴です。めまいの感覚は個人差があるのですが、フワフワした感覚がする軽いものから、波の荒い海で船に乗っているような感覚、激しくグルグル回転する感じがして、歩けなくなるほどの激しいものまでさまざまです。

 

■メニエール病に「かかりやすくなる」NG習慣3つ

(1)疲れを感じても無理をしてしまう

メニエール病に悩む多くの女性は、とても頑張り屋さんであることが印象的です。

体がいくら疲れていても「この仕事は私がしないと!」と責任感が強く、仕事でクタクタになって帰宅しても、家事や育児に手を抜けない真面目で几帳面な人。そんな人はどうしても無理をして疲労をためこみがちになってしまいます。メニエール病の原因の1つが疲労だと言われているので、疲れた時にはしっかり休みを取ることが大切です。

 

(2)日常に追われストレスを放置

「ストレスを発散したいのに、そんな時間がなくて……」そんな女性は意外と多いものです。また、ストレスと言うと精神的な悩みがある状態だと勘違いしている人もいるようですが、そうではありません。特に悩みや問題がなくても、日常的なちょっとしたイライラや「はぁ~」とため息をつきたくなるような出来事や、赤信号でひっかかってばかりという小さなアンラッキーが積もり積もれば知らないうちに大きなストレスとなってしまいます。

味覚、視覚などの五感の中でも、もっともダイレクトに脳に作用するのは嗅覚です。ストレス緩和に働きかけるアロマなど、嗅覚を刺激するものを楽しむ時間を例え5分でも設けるといいでしょう。ただし、人工香料はかえって脳にストレスをかけてしまうので、香りの選び方には注意が必要です。

 

(3)睡眠不足

平成23年度の厚生労働省の『国民健康栄養調査』によると、30代女性で7時間以上の睡眠を摂れている人は24.2%。40代女性ではわずか16.2%しかいなかったことが分かっています。

その上、30代、40代女性の約半数が寝つきが悪い、途中で目が覚める、朝早く目覚める、熟睡できないといった睡眠の質が悪いと感じることが「時々ある」「頻繁にある」と答えているのです。

メニエール病の人の多くが罹患する前の睡眠時間の不足を指摘されているので、例え忙しい毎日でも「何時までに、これは終わらせる!」と決めて、十分な睡眠時間の確保に努めたいものですね。

 

いかがでしたか? いずれも忙しい女性がやってしまいがちなことですが、無理をしてメニエール病になってしまったら、何も出来なくなってしまいます。そうなる前に体をしっかり癒してあげましょう。

【参考】

国民健康栄養調査 – 厚生労働省
【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ Antonio Guillem / shutterstock

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