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【クマ対策を支援⇒海産物がもらえる?!】“異常事態”に悩んだ知床・羅臼町が始めた試みとは

  • 2024.1.4

2023年、北海道内ではクマの目撃や出没が相次ぎましたが、知床半島の羅臼町も例外ではありません。

「過去に例がない異常事態」に、緊急のクラウドファンディングを始めました。

連載「クマさん、ここまでよ」

過去に例がない異常事態

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一本道の海岸線の道路にも、クマ。

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すべて2023年、羅臼町内で撮影されました。

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羅臼町民は、「クマが玄関の前まで来て、窓をたたいたら逃げて行った」「みんな秋サケ食べられて。やっぱりおっかないもんね」などと話します。

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羅臼町内のクマの目撃件数は、2023年は6月以降、急速に増え始め、月別で平年の2倍から9倍に迫る、まさに異常事態です。
羅臼町産業創生課の田澤道広さんは、クマの出没について「2023年がダントツ多いような状況。軽トラにクマが向かっていって、軽トラが壊れたという事例がありました」と話します。

2024年に向けて、クマを住宅地に出さないための有効な対策は、人が住む住宅地とクマのエリアを隔てる「電気柵」です。

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しかし、9年前に整備した「電気柵」は老朽化が激しく、全面改修が必要。

さらに、維持管理の費用もかかります。

また、羅臼町の住宅地は、海岸線に沿って細長いため、電気柵も長い距離になってしまうのです。

田澤さんは、「夏場はこの柵に電気の線が並行して通る。電気柵はクマと人を隔てるものだと思っていて、管理さえ行き届けば、柵が張っているところはクマはほぼ出なくなる」と話します。

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羅臼町は、電気柵の整備のため、12月15日からクラウドファンディングを始めました。

すべての寄付がふるさと納税の対象になり、寄付額に応じて、羅臼町の海産物や特産品などがもらえます。

田澤さんは、「クマに労力もお金もつかっているんだというところと、人の生活がありクマとの共存が大きな課題になっているところを全国のみなさんに知っていただきたい」と話していました。

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6000万円の目標に対し、集まった寄付は、12月25日現在で、およそ800万円。

クマとの共存に向けた羅臼町のクラウドファンディングは、2024年3月14日まで募集しています。

連載「クマさん、ここまでよ」
暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は取材時(2023年12月25日)の情報に基づきます。

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