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義姉に恨まれていました… 年始に夫の実家で発覚した「思わぬ因縁」【前編】

  • 2024.1.3

結婚後に夫の実家を訪れる機会は何度もあるでしょう。相手の家族と長時間一緒に過ごすことで、今までと違った印象を抱くこともあるはず。希美さん(仮名・30歳)も、結婚後に初めて夫の実家で過ごしたときに不快な体験をしたそう。そのときの状況を詳しく伺いました。

新年に夫の実家を訪問

「3年前に結婚した夫とは同い年で、地元も同じ。共通の知り合いがきっかけで親しくなり、交際から結婚までとんとん拍子で進みました。
結婚した年の翌年のお正月、初めて新年を夫の実家で過ごすことに。午後から親戚が集まることになっていたので、宴会の準備をするために、私たちは早めに家を出て車で向かいました。
夫の実家へ行くにあたり、私が懸念していたのは夫の姉のこと。夫の実家には、2歳上で独身の義姉が住んでいました。それまでにも会ったことはあったのですが、挨拶を交わす程度でそれほど関わりはありません。夫から、“姉は少し変わっている”と聞かされていたので、私は義姉に会うことに対して少し緊張していました」

義姉と共通の話題を見つけたものの…

「夫の実家に到着し、リビングで少しゆっくりしていました。そのとき、リビングに飾られた義姉の写真を発見。どうやら高校時代の写真で、義姉はバスケ部のユニフォームを着ていました。
私も高校時代はバスケ部に所属していたので、共通の話題を見つかったことにほっとしましたね。しかも、義姉の高校は名門バスケ部があるかなりの強豪なので、“これは話が盛り上がるはず”と思いました。そこで思い切って、“私もバスケ部だったんです”と声をかけてみたんです。
ですが、義姉の反応はとても素っ気なくて、“ふ~ん”という返事のみ。そのときは、“急に距離を詰めたのが失敗だったのかな…”と少し反省しました」

義姉との思わぬ因縁

「そうこうしているうちに義母がやってきて、大型スーパーへ買い物に行くよう頼まれました。夫と車に乗り込み、スーパーへと向かいながら、さっきの義姉との会話について話してみたんです。返事が素っ気なかったことを伝えると、“姉はバスケで大学の推薦を取るつもりだったが失敗した”“だからいい思い出がないのではないか”と聞かされました。
なんでも3年生のとき、全国大会を目指していたものの2回戦で敗退してしまい、推薦が取れなかったそう。義姉は今でも、“私の人生はあそこで狂った”と言っているらしいのです。
そこで私はハッとしました。私が1年生のときに義姉の高校と対戦して、大番狂わせで勝利したことを思い出したのです」

ますます居心地が悪くなり…

「当時、私はベンチに入っていませんでしたが、私の高校が義姉の高校を倒したのは事実。義姉は、私がその高校のバスケ部に所属していたことを知っていたのではないかと思いました。まさか、それが原因で私を敵対視しているのかもしれないと…。もしそうなら、とばっちりでしかありません。
夫によると、義姉はその後、栄養士を目指して専門学校に入ったものの挫折。退学して就職しましたが、そこでも人間関係に悩んで退職し、実家に戻ってきたそうです。夫の話を聞きながら、義姉から一方的に恨まれていたらどうしよう…と重い気分になりました。
買い物を終えて家に戻ったあとも、義姉の冷たい態度は変わりません。宴会の準備を進めながら、“これはどこに置けばいいですか?”と尋ねても、“知らない”と素っ気なく返されて…。とにかく居心地が悪くて、義姉と仲良くなるのは難しいかもしれないと思いました」

“義実家で居心地の悪い思いをした妻の告白”をご紹介しました。
温かく迎え入れられるどころか、義姉から厳しい洗礼を浴びてしまったようです。ただでさえ夫の実家は気を使う場所であるだけに、その辛さは痛いほど伝わってきますね。

©buritora/Adobe Stock ©miya227/Adobe Stock

文・塚田牧夫

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