旅行や帰省で頭を悩ます荷物のパッキング。「スーツケースが閉まらない!」とお困りの方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、帯広在住の整理収納アドバイザーである筆者が実践している荷物のパッキング術をお伝えします。
悩み1 :衣類がかさばる
ほんの2、3日の旅行でも、自宅から離れるとなるとつい不安になって、あれもこれも入れてしまいがちな衣類。サイズも形状もバラバラな家族の衣類をまとめてスーツケースに詰めてしまうと、かさばるだけでなく旅先でどれが誰のだかわからなくなりストレスに。
解決方法:人別収納でコンパクトに!
ひとつのスーツケースにまとめて家族の衣類を入れる場合は、人別に分けて収納するのがおすすめです。さらに、軍隊式パッキング術(別名:ミリタリーロール)といわれる、衣類をロール状にする方法でパッキングすると、Tシャツや靴下、かさばりやすいボトムスもあっという間にコンパクトに!
ミリタリーロールの作り方(Tシャツ)
STEP1:平置きしたTシャツの裾を10cm程度折り返す
STEP2:袖部分をTシャツの3分の1程度になるように畳む
STEP3:反対側も同じように畳む
STEP4:襟元からくるくる巻く
STEP5:最後に裾を折り返し、筒状になったシャツにかぶせる
完成です!
注意点は、素材によってはシワがつきやすいこと。旅先でのお洋服は、シワになりやすいリネンやコットンなどの天然素材は避け、シワになりにくいハリ感のあるものを選ぶのがポイントです。
おすすめアイテム:無印良品『そのまま洗える衣類ケース・S』
衣類を人別に仕分ける際に便利な衣類ケース。こちらは洗濯ネットの素材を使用しており、収納した衣類をそのまま洗濯できます。自宅に帰ったら、ケースごと洗濯機に放り込むだけ! 旅の後のことまで考えられた便利なアイテムです。
【商品詳細】
無印良品『そのまま洗える衣類ケース・S』/790円(税込)
悩み2:下着がごちゃつく
薄くて形状が保てない下着やこどもの下着はごちゃつきやすく、荷物の中に紛れて見つからなくなることがあります。
解決方法:マチつきポーチでスッキリ収納!
下着のようにごちゃつきやすいモノ、小さなモノ、取り出しにくいモノなどは、巾着袋よりマチのあるポーチを使ってスッキリ収納するのがおすすめです。ポーチ自体が自立するので、出し入れがしやすく、中身が見えるタイプだとさらに使い勝手がよくなりますよ。
おすすめアイテム:セリア『窓付きポーチ』/110円(税込)
筆者が数年前から愛用しているアイテムです。販売初期は無地しかなかった窓付きポーチですが、現在はカラーや柄の種類も増え、選ぶのがたのしくなっています。旅行だけでなく、自宅で小物収納としても使える多用途なポーチです。
悩み3:帰りの手荷物が多い
旅行帰りに「手持ちの荷物が多すぎる!」というのは、あるあるですよね。スーツケースにボストンバッグ、お土産の紙袋……両手が塞がれてしまうと身動きがとれず、状況によっては危険が伴うことも。
解決方法:軽量コンパクトな肩掛けバッグで収納力アップ
手を塞がないという点では手提げよりもリュックや肩掛けバッグがおすすめです。旅に限らずお出かけの際に筆者がいつもお世話になっているのが、ユニクロの肩掛けバッグ。
おすすめアイテム:ユニクロ『ラウンドミニショルダーバッグ』
見た目よりも大容量で、とにかく軽いので旅行でも大活躍! 身につけてもよいですが、ショルダーの長さを調整すれば、スーツケースの手持ち部分に巻きつけて運ぶことも可能です。ショルダーバッグとして身につけてもよし、ちょっとした荷物収納としてスーツケースと一緒に持ち運んでもよし。シーンに合わせて使っています。
【商品詳細】
ユニクロ『ラウンドミニショルダーバッグ』/1,500円(税込)
まとめ
日常的に使っているモノを活用したり、収納の方法を見直したりすることでも、荷物をまとめるストレスがグンと少なくなりますよ。ただし、基本は“最小限”です。パッキングのコツを身につけて、心も体も軽やかに旅をたのしんでみてはいかがでしょうか。
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文:はせがわあかね(整理収納アドバイザー)
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【ライター:はせがわあかね PROFILE】
美幌町出身、帯広市在住のインテリア好きな整理収納アドバイザーで現役作業療法士。子ども2人と夫、わんこ2匹と暮らす。シンプルな生き方に憧れて資格を取得し「片づけクリエイター」として暮らしに役立つ情報を発信しながら、イラストやモノ作りなどクリエイティブな活動を行っている。
【画像】筆者自宅