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進化する「神棚」 据え置き型、超コンパクト…賃貸派もやる価値アリか?

  • 2024.1.4

賃貸派はどう取り入れるのか?

神棚のイメージ
神棚のイメージ

家に神棚を置くということは、自宅に神さまを祭るところを作ること。新年を機に取り入れてみようかと検討する人もいるかもしれません。そうはいっても「神棚を置く場所がない」「神棚や選び方が分からない」と思う人もいるでしょうが、昨今の神棚はそうした現代の生活事情に応えた形へと進化を遂げています。

マンションや賃貸物件では神棚を置くスペースが限られがちです。仮に置いたとしても、神棚がインテリアになじまず浮いてしまうこともあるでしょう。

しかし伝統的な形状の神棚だけではなく、今日の住宅環境に併せたコンパクトな神棚が多く登場。コンパクトでも新年に神社でもらったお守りや破魔矢が収納できたり、鳥居がついていたりと、装具も幅広く展開しています。

具体的にはどのようなスタイルのものがあるのでしょうか。

壁掛けタイプ

神棚と言いえば壁掛けタイプを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。「賃貸だから壁に付けるタイプは無理」と諦めがちですが、壁を傷付けないピンや石膏(せっこう)ボード対応の留め具を使用すれば、傷も最小限で現状回復が可能です。心配な人は管理会社などに確認の上、選んでください。

またはDIYでよく使われているディアウォールを使えば、賃貸でも壁掛けタイプの神棚が設置できます。ディアウォールとは天井から床に向けて突っ張り棒を立てることで、家の中に新たな柱を設置する方法です。

据え置きタイプ

ある程度高さや大きさがある家具がある場合は、据え置きタイプがおすすめ。取り付けが必要なく安定感もあり、神具や装備が充実した大きめの神棚も選べます。家具に奥行きがない場合は、薄型の神棚を選びましょう。

近年人気が高まっている箱型のタイプは、虫やほこりが入りにくいので掃除がしやすいメリットがあります。

モダンタイプ

モダンな神棚も今どきは多数
モダンな神棚も今どきは多数

洋風の部屋向けに作られているモダンタイプは、インテリアに違和感なくなじむデザインが豊富。自然な木目が心地よいウォールナットを使ったものが人気です。

天井に「雲」を貼らなくて良いもともと雲型になっている神棚も、賃貸住宅に合った神棚として注目されています。

雲とは「神棚の上には雲しかない」ということを表すための作法です。マンションなどの集合住宅で上階に部屋がある場合、誰かが間接的に神棚を踏んでしまうことになるため、そんな場合に雲を用意することで、神さまの上には雲しかないことを表せます。絶対欠かせないものではありませんが、あるとより丁寧にお祭りできる作法の一つです。

またモダンタイプの神棚は、伝統的な神棚とは違って「宮形(みやがた)」がなくコンパクトなものが多いのもうれしいポイント。宮形とはお神札を納めるお宮を模した入れ物のことです。よりコンパクトさを求めたい人にぴったりです。

お神札立てタイプ

お神札立てタイプは、最もコンパクトなタイプです。神札を立てて飾れるので、他のタイプの神棚の設置が難しい場合におすすめ。部屋に併せて最適なサイズが選択可能です。お神札のみならず、置き場所に困りがちなお守りや御朱印帳を収納できるタイプもあります。

設置方法はさまさまですが、画鋲(がびょう)やピンだけで取り付けられるものや、届いてすぐに設置可能な置くタイプのものはとてもお手軽です。気軽に設置できるので、初めて神棚を選ぶ人にもピッタリ。

賃貸で神棚を取り入れてみた事例

実家から遠方に住む筆者は、実家に帰ると必ず神棚に手を合わせます。朝一番に神棚に手を合わせるときは、家の中でも神社に参拝したようなすっきりした気分に。自分の中のスイッチが入るような感覚があります。

自宅にも設置したいものの、賃貸なので諦めていました。しかし現在の住宅事情に合った神棚の存在を知り、超コンパクトなお神札タイプの神棚を購入。筆者の場合は大きな神社で「魂入れ」という儀式をしてもらってから設置しました。

それ以来、朝のルーティンとして洗顔、トイレ掃除、そして神棚に手を合わせることを習慣にしています。

神頼みという言葉があるように、人生では自分の努力ではどうしようもない、祈ることしかできない場面にもときどき出合います。願いがかなうかかなわないかではなく、手を合わせることで少し落ち着きを取り戻せるのが、神棚が家にあるメリットではないでしょうか。

(yorinami)

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