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綾瀬はるかさんインタビュー。40代に向かう今、思う「働くこと」について

  • 2024.1.2

いつだってふんわりと穏やかな空気を纏っている一方、仕事に対しては誰よりも粘り強くて、ひたむきで。そんな彼女が一つひとつの経験を重ねる中で迷いながら手に入れた、のびやかで凜とした生き方について。

綾瀬はるか インタビュー
出典元:MAQUIA ONLINE

真摯に、ていねいに、生きるひと。綾瀬はるか「しあわせな時の重ね方」

綾瀬はるかさんインタビュー。40代に向かう今、思う「働くこと」について _2
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1985年3月24日生まれ、広島県出身。2000年に芸能界デビュー。たしかな演技力で俳優として活躍し、NHK大河ドラマ『八重の桜』をはじめ数々のドラマや映画に出演。大人気シリーズの最終作『義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル』が’24年1月2日21時〜TBS系で放送予定。

働くこと

同じ志を持つ人と仕事ができるのは、すごく幸せなこと。
今回約2年ぶりに放送される『義母と娘のブルース』(以下『ぎぼむす』)のチームは、私が10代だった頃から一緒にお仕事をしてきた間柄。信頼関係ができているので、撮影中もすごく安心感ありました。“もっといいものを作ろう”という志をみんなが持っていて、そのためには絶対妥協しない。そういう姿勢がすごく好きだなって。ドラマに限らないけれど、 “こんな感じでいいかな”って思っている人が一人でもいると、現場に諦めの空気が漂っちゃうんですよね。そうやってなんだかスッキリしないまま終えるのって、すごくもったいないじゃないですか。せっかく作品を作るのなら、さらなる高みを目指したい。私自身、年齢を重ねるごとにその思いが強くなっているので、同じ志を持っている人たちとお仕事できることは本当に幸せだなって感じます。

綾瀬はるかさんインタビュー。40代に向かう今、思う「働くこと」について _3
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すべての出来事はただの通過点。そうやって人生は続いていく。
新しい作品に入る時は、今もやっぱり緊張します。クランクインの前は楽しみというより「ヤダよ〜!」という感じ(笑)。でもスタッフさんと仲良くなったり、監督とコミュニケーションをとったりする中で徐々に自分の課題がわかってくると、やっぱりそれに応えたいと思うんですよね。 逃げ出したいと思う時もあるけれど、そういうしんどい瞬間を乗り越えないと、求められているものに応えられない。なので、“私って、本当はこういう刺激を求めてるんじゃない?”と無理やり自分に言い聞かせるように。そうやって大変な時間を切り抜けた時はやってよかったと心から思うけれど、時に“もっとできたな、悔しいな”と反省することも。でも、作品ってその一瞬一瞬がすべてなので、こうなるようになっていたんだと思うことにしているんです。振り返って“あ〜!”と思うこともあるけれど、それで人生が終わるわけじゃない。通過点にしかすぎないし、そうやって流れていくものなんだと受け止めています。

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これからは、一つひとつの作品をより丁寧にやっていけたら。
20代前半くらいから、ずっと走り続けてきた感覚があります。少しペースを落とすつもりだった30代も、気づけば結構ハイペースで……。なので、これからは40代に向かって一つひとつの作品をより丁寧にやっていきたいという気持ちが生まれているんです。もちろん、これまでだって妥協をしたことは一度もないですよ。今考えているのは、現場に入る前のこと。作品の準備段階から参加したり、脚本について打ち合わせをしたり。そうやって、一緒にやる作業や時間をさらに増やしていきたいなって。作品って一人で作るものではないから、時には出来上がったものを見て“あっ、こうなったのか”と感じることも。なので、作品によっては私も一緒に話し合いに参加しながら進めていくやり方も取り入れていくといいのかな、と思っています。

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撮影/柴田フミコ ヘア/西村浩一 メイク/田口麻美 スタイリスト/山本マナ 取材・文/真島絵麻里 構成/木下理恵(MAQUIA)
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