1. トップ
  2. 恋愛
  3. 弟の婚約者「結婚祝いは300万円包んでくださいね♡」→気弱な私は実は…。婚約者に素性を教えた結果

弟の婚約者「結婚祝いは300万円包んでくださいね♡」→気弱な私は実は…。婚約者に素性を教えた結果

  • 2024.1.1

弟が連れてきた婚約者は、私を見下している会社の後輩でした。素直に喜べなかったものの、弟が決めた人なら何も言うまいと決めていた私。しかし、後輩は私が義姉になることが気に食わなかったようで……?

「結婚したい人がいる」と言って、恋人をわが家に連れてきた弟。その恋人は、私の会社の後輩だったのです。その後輩は普段から周りの人を見下しているので、正直私は苦手……。しかし、弟が選んだ人だからと、顔合わせの時は何も言いませんでした。

結婚の挨拶を終え、わが家を去った後輩。すぐさま私のもとに「先ほどぶりでーす」とメッセージを送りつけてきて――?

後輩の脅し

「美人で頭の良いお姉さんがいるって聞いてたのに……まさか会社でパシリにされてる先輩だったなんて」と、いきなりひどいことを言ってくる後輩。「義姉になるからって調子に乗らないでくださいね?」「こっちは先輩が家族になるってだけで萎えてるんですから」と続けざまに暴言が届きます。

でも、強かな後輩は私に釘を刺すのも忘れていないよう。「私とは会社で仲が良いってご家族には言っておいてくださいね?私も一応話を合わせてあげますから」「ご家族に会社ではパシリにされてるってバレるのは嫌でしょ?」と脅しまでかけてきます。

こんな後輩ですが、弟が決めた人ですから、私は横やりを入れるつもりはありません。それに、私は与えられた仕事をしっかりこなしているだけ。後輩のグループからは嫌われているようですが、上司からはお褒めの言葉をいただいているので、認められていると思うのですが……。

後輩は総務の事務仕事に飽き飽きしているようで、「そのうち花形の営業職か企画に移動するんで、それまで先輩は私の残業処理係ってことで」と調子の良いことまで言ってきました。

さらに、「彼氏の実家に行くたびに先輩と顔を合わせるのが嫌なので、とっとと自立して一人暮らししてくださいね?」「私の人生にできるだけ関わってほしくないんです」とまで言ってきた後輩。

私は昨年まで一人暮らしをしていました。母が病気で手術をすることになり、その術後の世話のために実家へ戻ったのです。何も事情を知らない後輩から「出ていけ」と言われる筋合いはありません。

弟の結婚相手はこの後輩で本当に良いのでしょうか……。不安な気持ちを抱えながら、私はスマホを置きました。

辞めさせたのは…

数カ月後――。

「先輩~!主任に頼まれた資料、今日中にお願いしまーす」と、いつものように個人的なメッセージで仕事を私に押し付けてきた後輩。しかし、それは主任が直接後輩を指名して任せた仕事のはず……。

「今日は仕事が終わったら彼氏と新居の内見に行くので」「かわいい弟嫁のお願い、聞いてくれますよね?」とおねだりしてくる後輩。まだ籍も入れていないのに、何を言っているのでしょうか……。

「私も仕事があるから手伝うのは無理だよ」と言うと、「は?手伝うとかじゃなくて、全部やれってことなんだけど?」と態度を豹変させた後輩。

そして、「あんたさぁ、まだ自分の立場がわかってないの?」「一応先輩だからおおめに見てあげてたけど、あんたくらいのザコ、すぐにでも会社辞めさせられるからね?」と脅してきたのです。

「営業部に行った私の同期、覚えてます?あれ、辞めさせたの私なんですよ」「さえないモブ女のくせに花形部署に行くから、ちょっと嫌がらせしてやったんです」「メンタル弱いくせに調子に乗るからいけないんですよ」

なんてひどいことを……と、私が眉をひそめると、「先輩もそうなりたくないでしょ?」とさらに威圧してきた後輩。私はうなずくしかありませんでした。

結婚祝いに300万!?

機嫌を直したのか、後輩は「結婚式の招待状、受け取りましたよね?」と話題を変更。「相談なんですけど、結婚祝いは300万円包んでくださいね!」と突拍子もないことを言い出しました。いくらかわいい弟の結婚とはいえ、そんな大金は出せません。

「実家暮らしで彼氏もいない先輩なら、さぞかし貯金も貯まってるでしょ?」「私は結婚しても仕事を続けるし、先輩のご両親にもとーっても気に入られてるから、あんたのことをどうにでもできる存在なのよ?」と、私を見下す発言を繰り返す後輩。

「きちんと正しい行いをしていれば、ちゃんと見てくれてる人もいるって私は信じてるから……」と返すと、「そういうきれいごとはこの社会では通じないって」「はっきり言って、あんたの味方なんてこの世にいないと思うよ」と一蹴されてしまいました。

「このやり取りを弟に見せてもいいの?」と言うと、「そしたらあんたがトーク画面を偽装したってことにして、大泣きするわ」「あんたより私の方が信用してもらえるだろうし」と返してきた後輩。

これも弟が幸せになるためだ……と思い、とりあえず「ごめんなさい、私が悪かったわ」と謝りました。「わかればいいんですよ~。あんたみたいなブス女は、私のような人間に使われるのが役目なの」「資料、ちゃんと今日中に終わらせておいてくださいね♡」というメッセージとともに、資料に使うデータがメールで送られてきました。こういう時だけ対応が早いんだから……。仕方なく、私は後輩の仕事まで片付けたのでした。

実は私は…

2カ月後――。

「ちょっと先輩」と、後輩からメッセージが。「まだ結婚祝いもらってないんだけど?」「いつ払ってくれるんですか?」と結婚祝いの催促をしてきたのです。

「なんで現金でほしいの?」「結婚式の時に渡すんじゃダメなの?」と尋ねてみると、「あと少しで結婚式なのよ!エステや美容医療、そのほかにもいろいろお金がかかるの!」との返答が。どうやら弟に黙って、300万円を自分だけのものにしようとしているようです。

「独身キモ女を結婚式に呼んであげるんです」

「300万くらいさっさと払ってくださいよ」

「これ、弟も見てるよ~w」

たまたま実家に帰ってきていた弟。弟に声をかけて、後輩からメッセージが届いた瞬間からやり取りを見守っていてもらったのです。後輩の本性を知ってドン引きした弟は、すぐさま「結婚を考え直したい」と後輩へメッセージを送っていました。

「ちょっと待って!先輩なんとかしてくださいよ!」「じゃなきゃ本気で会社にいられないようにしますよ?」と、こんな状況になっても私を脅して思うままに動かそうとする後輩。

そこで、私も「どうぞ、やってみて」と返しました。あの後輩に一体何ができるのでしょうか。とても楽しみです。

数日後――。

あのやり取りをした翌日から、後輩は自宅待機になっていました。それもそのはず、私は人事であることを隠して、総務に潜り込んでいた身。「一部の社員が特定の人に嫌がらせをして退職に追い込んでいる」という報告を受けて、ひそかに調査を進めていたのです。

今まで辞めていったのがおとなしそうな子ばかりだったので、私もあえて目立たない社員のフリをしていました。そうしたら、すぐに後輩と後輩の取り巻きグループたちのいやがらせが明らかになったのです。

それを知った後輩からは連日謝罪のメッセージが。「本当は先輩のこと尊敬していたんです」「嫌がらせしてたことも会社にバレたし、婚約破棄もされそうだし、本当にどん底なんです……」とかなり追い詰められている様子。

しかし、すべては後輩の自業自得。自分の仕事を人に押し付けるだけでなく、気に入らない人を幼稚な嫌がらせで退職に追い込むような後輩に、会社としても払うお金はありません。

「本当に反省してます」と言う割に、私が何か返信すると「この会社に入るためにがんばったのに……」「何も結婚までダメにしなくても……」と文句ばかりの後輩。それを指摘すると、「年下のミスや過ちくらい、笑って許すのが先輩だと思いますよ!」とついに逆ギレされてしまいました。

仕事をサボり、他人を貶めることだけは一人前な後輩の気持ちなんてわかりたくもありません。

許す許さないにかかわらず、やられた方はいつまでも覚えています。反論する元気があるのなら、自分の未熟さと他人を傷つけたことを心の底から反省してほしいものです。

その後――。

後輩は普段の勤務態度と、嫌がらせで他の社員を退職に追い込んだことで解雇に。後輩の取り巻きも部署移動のうえ、減給となりました。

弟も後輩と婚約破棄。弟も相当落ち込んでいましたが、「入籍前に教えてくれてよかった」と笑えるくらいには回復してきました。

私の総務への潜入調査は終わり、今は人事に戻って勤務を続けています。人事にできることは限られていますが、不条理な嫌がらせにより退職に追い込まれる社員が出ないよう、これからもしっかりと目を光らせていきたいと思います。


著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー編集部

元記事で読む
の記事をもっとみる