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ルーツを知るとオシャレがもっと楽しい!トレンチコートとコマンドセーターの歴史

  • 2023.12.31

私たちが普段お世話になっているアイテム、その多くはミリタリーアイテムがルーツだって知っていた?歴史を知れば、もっと自分の洋服に愛着が湧いてくるかも?

 

トレンチコート

1915年、長い塹壕(トレンチ)戦に耐えるため、イギリス軍に支給された悪天候用の防水コートが「トレンチコート」の起源。初期型から何度も改良が加えられ、完成系となったのは1918年。当時、開発を一手に担ったのが《アクアスキュータム》と《バーバリー》の2社。《アクアスキュータム》のトレンチコートは、イギリス軍と共同開発された、バックル付きのベルトをウエスト部分で締める「ロッカビーコート」が原型とされている。

伝統的なディテールはそのままにデイリーで活躍する1着へと昇華!

ルーツを知るとオシャレがもっと楽しい!トレンチコートとコマンドセーターの歴史
出典 FUDGE.jp

 

コマンドセーター

《ジョン・スメドレー》や《インバーアラン》など、世界的なニットブランドが集まるイギリスが「コマンドセーター」発祥の地。のちに世界中へと広まり、その国らしいデザインへ進化を遂げていったのだとか。身体にフィットするシルエットに、ウール100%で仕立てられた高い防寒性、補強のために肩と肘に貼り付けられた当て布からは、ミリタリーの風格が漂います。

優しい色合いとシルエットが女性らしい印象のコマンドセーター

ルーツを知るとオシャレがもっと楽しい!トレンチコートとコマンドセーターの歴史
出典 FUDGE.jp

日本生産にこだわる《ランブルレッド》のコマンドセーターは、1970年代にアメリカ陸軍が着用していたものがデザインソース。ほどよい光沢感としなやかな手触りが特徴の、保温性の高いラムウールを使用しているから、上品な雰囲気で着こなせる。長い袖は折り返したり、伸ばしてクシュクシュとニュアンスをつけたりして楽しんで。

 

INTERNATIONAL COMMANDO SWEATERS

United States

ルーツを知るとオシャレがもっと楽しい!トレンチコートとコマンドセーターの歴史
出典 FUDGE.jp

肩部分に階級章をつけるためのエポレットが施された、アメリカ軍のコマンドセーター。ボディも当て布もオリーブで統一した、潔い仕立てが持ち味。

 

United Kingdom

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出典 FUDGE.jp

1950年代、イギリス陸軍によって実際に使用されていたヴィンテージのコマンドセーター。土壌に溶け込みやすいよう、カーキの中でもよりブラウンに近い配色が用いられている。

 

Spain

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出典 FUDGE.jp

スペイン軍のコマンドセーターは、補強用の肩と肘の当て布に、ミリタリー要素高まるカモフラージュ柄が採用されている。左腕にペンポケットを配し、実用性の高さも窺える。

 

United Kingdom

ルーツを知るとオシャレがもっと楽しい!トレンチコートとコマンドセーターの歴史
出典 FUDGE.jp

イギリスの〈ケンプトン〉社のコマンドセーターは、リブ編みの身体にピタッとフィットしたつくりが特徴。未加工のウール素材が持つ保温性と防水性をそのままに生かした、未脱脂ピュアウールを100%使用。¥9800(中田商店 アメ横店)

 

photograph_Kojima Yohe
styling_Nakako Nao
hair & make-up_Ohgimoto Naoyuki〈POIL〉
model_Ann Angel
edit_Nozaki Nanami〈KIPInc.〉
design_Inoue Kentaro〈CIRCLEGRAPH〉

 

FUDGE vol.244 2023年11月号より

 

 

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