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小学生のお年玉の相場はいくら?金額や受け取るときのマナー、管理方法など

  • 2024.1.6
mamagirl

子どもにとってお正月のメインイベントといっても過言ではない「お年玉」ですが、あげる立場になると、いくらくらいあげればいいのか悩みがち。今回は小学生のお年玉の相場はいくらなのかをご紹介。お年玉の由来やマナー、もらった後の管理方法についても解説します。

お年玉はなぜあげるの?意味や由来について
出典:photoAC

お年玉の由来はお正月の慣習のひとつである鏡餅が関わってきます。そもそも鏡餅は、お正月に家へお迎えする「歳神(としがみ)様」へのお供え物です。そして鏡餅には歳神様の霊魂が宿るとされ、家長が子どもにお餅をわける習慣がありました。その習慣は「御歳魂(おとしだま)」呼ばれていたため、徐々にあげるものがお餅からお金に変わってく過程で、現在の「お年玉」になったのです。

小学生のお年玉の相場は?小学生以外の年齢もあわせてチェック
出典:photoAC

お年玉の平均やもらう合計はいくらなのでしょうか?
まずは、2020年12月に住信SBIネット銀行株式会社が実施した調査(お年玉に関する意識調査2021)を参考に相場をチェックしていきましょう。小学生以外も紹介するので「高校生の甥っ子に」「祖父母から孫に」というときもお年玉の相場の参考にしてください。

出典:住信SBIネット銀行株式会社(お年玉に関する意識調査2021)

・小学生<低学年>のお年玉の相場は1,000円~3,000円

小学校1年生から3年生までの低学年がもらうお年玉の金額は、1,001円~3,000円と答えた人が約40%と最も多く、次いで3,001円~5,000円と答えた人が約30%という結果になっています。
相場の範囲内であっても、地域によっては「割り切れる数字だから縁起が悪い」という理由で2,000円はダメとされていることもあるようなので、不安であれば事前に家族や親戚に聞いてみるといいですね。

・小学生<高学年>のお年玉の相場は3,000円~5,000円

4年生から6年生の高学年になると、低学年よりお年玉の相場が少しアップします。3,001円~5,000円と答えた人が約45%と最も多く、次いで5,001円~10,000円と答えた人が約25%という結果に。1,001円~3,000円という回答はあるものの、1,000円以下は5%以下と、かなり少なくなっています。

・未就学児のお年玉の相場は1,000円以下

0歳から6歳の未就学児では、1,000円以下と答えた人が約35%で、次いで1,001円~3,000円が約30%という結果になっています。また、乳幼児についてはお金の価値がまだわからないこともあって、お金の代わりに絵本やおもちゃをプレゼントする方もいます。

・中学生のお年玉の相場は5,000円~10,000円

中学生のお年玉の相場は「3,000円だと少ないかも」と考える方も多いようで、3,000円以上と回答する割合が多く、最も多い回答は5,001円~10,000円の約45%でした。

・高校生のお年玉の相場は5,000円~10,000円。10,000円以上という声も

高校生のお年玉の相場はさらに上がります。最も多いのは5,001円~10,000円で中学生と同じですが、その割合は約55%。次いで10,001円~30,000円の約20%と続きます。

・大学生のお年玉の相場は5,000円以上

大学生へのお年玉の金額は5,001円~10,000円と、10,001円~30,000円という回答をあわせて80%以上となっています。また50,000円以上という回答もあるようです。

相場は紹介したとおりですが、甥や姪など親戚にあげるときには事前にまわりと相談しておくと安心です。それでも迷ったときは、「年齢×500円」で金額を決める方法もあります。たとえば2歳であれば2歳×500円で1,000円、7歳では7歳×500円で3,500円という計算です。

お年玉はいつからいつまであげるもの?
出典:photoAC

お年玉を何歳からあげるのかについては明確な決まりはありませんが、赤ちゃんが生まれて初めてのお正月から、3歳など保育園や幼稚園に入園した年から、また小学生になって最初のお正月からなどを節目として、あげ始めることが多いようです。
同じようにいつまであげるのかについても決まりはありませんが、高校卒業まであげるという場合が多いようです。ただし近年は少子化の影響もあって、大学生や専門学校生にもお年玉をあげていたり、社会人になってからもあげ続けたりする方もいます。
「いつからいつまであげるか」については、地域や家族・親族によって考え方が違うので、あらかじめ相談して確認しておくと困らないでしょう。

お年玉を受け取るときわが子に守らせるマナーとは?

お年玉をわが子が受け取るときは、どんなことに注意したらいいでしょうか。

<お年玉を受け取るときのマナー>

新年のあいさつをする

お礼の気持ちを伝える

お年玉を受け取ってすぐに中身を出さない

両手でしっかり受け取る

詳しくみていきましょう。

・新年のあいさつをする
出典:photoAC

新年に祖父母や親戚に会ったときは、あいさつをするのがマナーの基本です。お年玉を受け取るときも必ず挨拶をさせましょう。親も積極的にあいさつするなどして、子どもにも促すようにしましょう。

・お礼の気持ちを伝える

お年玉をもらったら、「ありがとうございます」と気持ちを言葉にして伝えましょう。特にお年玉は出産祝いのような他のお祝いと違い、お返しをしないことが多いため、感謝の気持ちを伝えることがとても大切になります。子どもからも、親からもお礼をいうようにしましょう。また、親が見ていないところでお年玉をもらった場合は、親に報告するようにあらかじめ子どもに伝えておくといいですね。

・お年玉を受け取ってすぐに中身を出さない

興味やうれしさから、お年玉を受け取ったその場で中身を確認したり、お金を出したりしてしまうケースもあります。その気持ちはよくわかりますが、マナーの面ではNG行為。くれた人の前でお年玉を開けるのはマナー違反であることを、事前に子どもへしっかり伝えておきましょう。

・両手でしっかり受け取る
出典:photoAC

相手からお年玉を受け取るとき、基本的には片手で受け取るのは失礼な行為です。必ず両手で受け取るようにしましょう。相手の前で、相手をみて受け取るとなおよいです◎

もらったお年玉を管理する方法

もらったお年玉の管理方法は、親が管理する場合と、子ども自身が管理する場合があります。未就学児はお金の扱い方がわからないので、親がお年玉を管理することが多いですが、小学生からは金銭管理を教えるのにベストな時期。以下を参考に自分自身で管理する方法も検討してみてください。

<お年玉の管理方法>

【親が】子ども名義の口座に貯金する

【親が】子どもの欲しいものを買って残りを貯金する

【自分で】お小遣い帳をつけてみる

【自分で】本人名義の口座を作ってみる

【自分で】好きなものを計画的に買う・行きたかったところに行く

それぞれみていきましょう。

・【親が】子ども名義の口座に貯金する
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子ども名義の口座を開設しておき、貯金していく方法です。特に未就学児であれば、お金の価値を理解するのが難しいので、親がしっかり管理するようにしましょう。

・【親が】子どもの欲しいものを買って残りを貯金する

こちらも親が管理する方法ですが、一部を使うパターンです。子どもと相談して使うことで、ものの値段や価値を知るきっかけになります。もしそれが無駄遣いになったとしても、その後悔がお金の使い方や活用の仕方を考えることにつながるでしょう。

・【自分で】お小遣い帳をつけてみる
出典:photoAC

小学生くらいになると、お年玉の一部、もしくは全部を管理させ始める家庭も増えてきます。一度に大きな金額を手にすると、気が大きくなって使いすぎてしまうこともあるため、お小遣い帳をつけるのがおすすめです。普段のお小遣いも含めてお小遣い帳で管理し、お金の出入りを自分で確認させるとよいでしょう。いくらもらったかはもちろん、何にいくら使って、どの程度満足感があったか振り返ることができます。

・【自分で】本人名義の口座を作ってみる

子どもが一定の年齢になれば、金融機関によっては本人が口座開設手続きすることが可能になります。またもらった金額の中から自分で決めた金額を口座に預けるという体験も、金銭管理の意識を高めるのに有効です。

・【自分で】好きなものを計画的に買う・行きたかったところに行く

子どもにとってお年玉は、大きな金額を手にするまたとない機会です。そしてそのお金で好きなものを買ったり、行きたかったところに行ったりするのは最大の楽しみ。もらったお年玉の金額を確認しながら自分で考えて使うことで、お金のやりくりを学ぶことにつながります。

小学生の子どもにお年玉を管理させるときのポイント!

小学校高学年くらいになると、親の知らないところでお金を貸し借りしてトラブルになることがあります。それを防ぐためにも「友だちとお金の貸し借りをしないこと」などのルールを、子どもと相談して決めましょう。
そして最低限のルールを定めたら、その後は親の口出しは禁物。「何に使ったのか」「無駄なものを買っていないか」と気になってしまい、ついつい口を出したくなるかもしれません。しかし子どもの成長のためには我慢です!自分で使い道を考えることで好奇心や創造性が育まれます。また使ってから後悔したとしても、その失敗もお金の勉強につながります。

小学生のお年玉の使い道

小学生のお年玉の使い道を、口コミを参考に紹介していきます。

・貯金をする
出典:photoAC

先に紹介した、住信SBIネット銀行の調査でも、お年玉の使い道は全額や一部を貯金するという家庭が最も多いようです。
「子ども名義の通帳に全額入れています。大人になって渡してあげたい」
「七五三などのお祝いも含めて、ずっと預金に預けています」
このような声がある一方、大人になってから振り返ったときの意見として、
「お年玉は毎年全額貯金してたけど、そのおかげで今の生活が豊かになっている実感はない。ちゃんと小さいときの『身の丈以上の大金』として使っておけばよかった」
という口コミもありました。

・好きなものを買う

好きなものを買っているという口コミには、以下のようなものがありました。
「前から欲しがっていたゲームを買いました。お年玉をもらう前から考えていたので、とても喜んでいました」
「子どもが4歳の頃から好きなものを買っています。今年は友だちと同じおもちゃが欲しいと買ったが、すぐに飽きたみたい。自分が買ったのだから仕方ないとはいっていますが、後悔しているようです」

・友だちとの遊びや文房具などに使う

上記で紹介した以外でも、本や服、スポーツ用品や学校で使う文房具などをお年玉で買うケースもあります。また友だちと遊ぶための交際費にする場合も。
「学校で必要な文房具を買いました。必ず使うものなので後悔はしませんでしたが、もっと楽しい使い道を考えたらよかったかも」
「友だちといっしょに、駄菓子を買いに行っていました。友だちと買い物をしたことがとても楽しかったようです」

小学生のお年玉相場は1,000円~5,000円!
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小学生のお年玉の相場は1,000円~5,000円だとわかりました。ただしこの金額は相手との関係性や、地域、家族の考え方によっても変わります。事前に家族や親戚と相談しておくといいですね。また、お年玉を「お金について勉強する機会」として活用するのもいいでしょう。ぜひお年玉を有効利用してみてください。

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