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19世紀欧州ファッションを丸ごと1冊に 新古典主義からミリタリーまで

  • 2024.1.3
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2024年1月、19世紀欧州ファッションの解説書『19世紀ファッションのディテール』(グラフィック社)が発売される。

本書は、イギリスが誇るヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の貴重な所蔵品とともに、19世紀ファッションの主要な変化と発展を概観するもの。その社会的背景のほか、衣服造形のテクニック、テイラリング、テキスタイルデザインといった基本構造から、意匠が凝らされた衿や袖、ポケット、ボタンや留め具、刺繍や装飾品などのディテールまで、写真と全体図を添え、詳細な解説でひも解いている。

解説は、ファッションの歴史に精通した同博物館の学芸員らが担当。460点以上の資料で、新古典主義的装いやミリタリー調、ロマンティックスタイル、技術発展に伴う女性のアンダーウエアや美しい染料の登場など、時代の流れに応じてさまざまに変化してきた19世紀のファッションの流れを再現している。

【目次】
はじめに
第1章 衣服造形のテクニック
第2章 テイラリング ―紳士服の仕立て術―
第3章 トリミング ―多彩な装飾品―
第4章 プリント生地、織物
第5章 刺繍
第6章 ボタン、留め具
第7章 イノベーション
第8章 衿、袖、ポケット
第9章 そのほかの装身具
用語集/原注 参考文献/索引/謝辞

■ルーシー・ジョンストンさんプロフィール
歴史的衣装専門家。フリーランスのファッションキュレーター。前職はヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の1800‐1914年ファッション部門のキュレーター。共著に『靴の歴史(Shoes: A Brief History)』などがある。

■マリオン・カイトさんプロフィール
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館のテキスタイル名誉学芸員。同博物館の家具、テキスタイル、ファッション主任学芸員を務めた。

■ヘレン・パーソンさんプロフィール
スウェーデン歴史博物館のシニアキュレーター。ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館にて中国テキスタイルおよび衣装のキュレーターを務めた。2015年には『靴:喜びと苦痛(Hoes: Pleasure and Pain)』の企画を担当。

■石上美紀さんプロフィール
いしがみ・みき/服飾史研究家。お茶の水女子大学、同大学院修士課程修了。現在、実践女子大学、文化学園大学、文化服装学院ほか講師。共著に『増補新装 カラー版世界服飾史』(美術出版社)、『フランス・モード基本用語』(大修館書店)がある。

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