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親は見てるだけでも、大満足の夕飯が! 18歳の息子が、台所で弟妹に教えたことは…【日登美のタベコト in Berlin・63】

  • 2023.12.31

ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主宰している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

18歳息子と買い出し

気がつけば今年も終わろうとしていますね。だけど台所に終わりはありません。毎日誰かが何かを食べます。今日もお腹をすかせた子どもが「夕飯はなに?」と聞いてきたので、まだ買い出しすらしていない私は「一緒に買い物して決めようか」と18歳の息子を誘ってみました。すると意外にも「いいよ!」と、やぶさかではない様子。しめしめ、これで重い荷物を持ってくれる助っ人が現れた!と喜んで一緒に買い物に出かけました。

そういえば、大きな子どもたちと一緒に買い出しに行かなくなってどれくらい経つでしょうか。小さな子どもはスーパーに行くのが好きだけど、大きくなるとそうでもなくなる。家にいないことが多くなる思春期以降の子どもとは、買い出しひとつでも、大事なコミュニケーションになるのです。

買い出しについてきた息子のリクエストで、その日の夕飯はファラフェルとケバブに決まりました。ベルリンはトルコ系の移民も多いので、とてもポピュラーなファストフードです。それをソースから全て手作りすることに決めました。息子がスマホで材料からレシピから全て調べて、私は財布からお金を出すだけという(笑)。家に帰ると、小さな弟妹も一緒にお兄ちゃんの指示のもと、ファラフェル作りが開始されました。やっぱり私は見てるだけ。気がつけば全員が大満足のおいしい夕飯ができあがっておりました。

お兄ちゃん、スマホでレシピ見ながら料理を開始。ググれば何でも自分でできるって便利な時代ですなぁ。
総監督兄(笑)、野菜の切り方指導中。素直に聞いてる弟妹がまたかわいい。
ファラフェル好きの息子。お店でいつも作ってるところを見ているので、見よう見まねでトライ!

親だからって、いつまでもなんでもしてあげなくていいんですね。食卓も、大きくなったらある程度放っておいてあげる方が、自分でできることが増える気がします。それを見ている弟妹も育つ。だけど完全に放置するのでなく、時々声をかけ、お手伝いという名のコミュニケーションをはかる。そうこうしながら台所からも子どもたちは育っていくようです。

ファラフェルの具が揃いました。素揚げした野菜、サラダ、ファラフェルに焼いたお肉、自家製ソース3種!
こんな風にたっぷり具を巻き込みます。
行きつけのファラフェル屋さんのプレート。とっても美味しいの。似たような味が家で作れるなんて最高!

と、こんなふうに今年も子だくさんの我が家の台所からのあれこれをお届けしてきました。いつも読んでくださる皆様ありがとうございました。

おいしいものを作って食べて、たくさん笑って、どうぞ素敵なお年をお迎えください!

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