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VR渋谷・原宿で巨大ホログラム広瀬香美が歌って踊る!世界最大級のメタバースの祭典「Vket」で見た新世界の景色とは?

  • 2023.12.30

最近、よく耳にする「メタバース」というワード。

メタバースとは、インターネット上に作られた3次元の仮想空間のこと。アバター(自分の分身となるキャラクター)を使ってメタバースに入ることで、その世界の中で人とのコミュニケーションやサービスを楽しむことができます。

では実際に、メタバースにはどのような「世界」が広がっているかご存知でしょうか。

「VRChat」はアバターを使って遊べる仮想空間! 出典:Togetterオリジナル

メタバースにもいろいろありますが、日本で特に有名なのが「VRChat(VRチャット)」です。

VRChatは、VR機器やPCなどを利用して遊べるメタバースのひとつ。仮想空間上にさまざまなテーマ(SFやファンタジーなど)で作られたワールドが存在し、探検したり他のプレイヤーと交流したりして遊ぶことが可能です。

日本のプレイヤーも多く、ワールドごとにさまざまなコミュニケーションが活発に行われています。さらにVR内では多彩なイベントが開催され、世界中からプレイヤーが訪れている点も特徴です。

今回は、そんな「VRChat」でも世界最大級として知られるイベント「バーチャルマーケット(Vket)」にVRで突撃。その様子をレポートしたいと思います。

メタバースの先駆け的イベント「VKet」とは?

「Vket(ブイケット)」は、株式会社HIKKYが2018年より「VRChat」上で行っている大規模イベント。「バーチャルリアリティマーケットイベントにおけるブースの最多数」など3つのギネス世界記録を持ち、世界中から100万人を超える来場者が集結するメタバースの祭典です。

「Vket」は半年に1度のペースで行われており、12月2日(土)〜17日(日)には11回目となる「バーチャルマーケット2023 Winter」が開催されました。

このイベントの一番の目玉は、実在の都市をバーチャル上に再現した「パラリアル」と呼ばれるワールド。パラリアルとはパラレル(平行世界)とリアル(現実世界)をミックスした造語で、VKet開催中はこの「パラリアル」系ワールドが複数開放されています。各パラリアルには実在する企業がさまざまなブースを設けて出展しており、多くの来場者が街を自由に行き交うことができます。

今回の「バーチャルマーケット2023 Winter」では、「ロンドン」「沖縄」「渋谷・原宿」の3つのエリアが登場。その中で、「パラリアル渋谷・原宿」の様子をレポートします!

今回のメインパラリアルのひとつ、渋谷・原宿を歩く! 出典:Togetterオリジナル

「パラリアル渋谷・原宿」は現実の街並みとどう違う?

「パラリアル渋谷・原宿」は現実の渋谷と原宿をベースに、バーチャルらしい解釈を加えて作られたポップでファンシーな空間。ディズニーやバンダイといった有名企業が多数参画しています。

パラリアル渋谷・原宿を訪れたアバターは最初にJR原宿駅に降り立ち、目の前にある竹下通り(ワールド内ではKawaii Streatという名称)から順路に従って進むという構成になっています。

「パラリアル渋谷・原宿」内の原宿駅。パラリアルのスタート地点です 出典:Togetterオリジナル
ワールド内にマップがあるので迷う心配もなし! 出典:Togetterオリジナル

現実世界だと若者や海外からの観光客でいっぱいの竹下通りですが、「パラリアル」の原宿は空模様を含めて街中がピンクに彩られたキュートな雰囲気。

この「カワイイ」で染め上げるような街の空間デザインこそ、メタバースの醍醐味の一つかもしれません。

広告や一つ一つの建物は現実と同じように作り込まれている一方で、各所に配置された風船などの飾りがワクワク感を高めてくれて、見ているだけでも飽きません。

何だか見覚えのある看板が… 出典:Togetterオリジナル
ピンキーな原宿・竹下通り 出典:Togetterオリジナル

関西在住の筆者、今年前半に東京・原宿を観光で訪れたことがあったのですが、現実で見たことがある場所がいっぱいでテンションが上がってしまいました。

しかもリアルと違って人混みがないので、街をじっくり散策できるのが嬉しい…!!

パラリアル内にある企業ブースものぞいてみた

ロート製薬ブース

通りを少し進むと、ロート製薬やサミー、大丸松坂屋百貨店といった企業がバーチャル店舗を展開中。その中で個人的に面白かったブースをいくつか紹介します。

ロート製薬のブースでは(バーチャル)リップ作りなどが楽しめました。また、Vket期間中はイベント限定商品の販売も実施。商品を購入すると、VR上で利用できる3Dモデルが入手できるだけでなく、リアル商品もAmazon経由で配送される仕組みになっています。

ロート製薬のバーチャルブース。ブティック風の趣き 出典:Togetterオリジナル
エメラルドグリーン調のかわいい内装です 出典:Togetterオリジナル
ロート製薬公式YouTuberの根羽清ココロと一緒にリップ作り 出典:Togetterオリジナル
BEAMS(ビームス)ブース

さらに奥に進むと、ファッションブランドBEAMS(ビームス)の店舗を発見。ここでは同ブランドの服を見れるのですが、ひとつ面白い「仕掛け」がありました。

実は展示服の一部は、アバター(3Dモデル)向けのモデルが同時販売されているのです。両方を買った場合、現実とメタバースでペアルックができるワケですね。

店舗内にはBEAMSの服を着用したアバターも展示されており、服を着たらどう見えるかを確認できます。

BEAMSバーチャル原宿店。ガラスを多用した作りがオシャレ 出典:Togetterオリジナル
BEAMSの服を着た3Dアバターたち 出典:Togetterオリジナル
ある意味マネキンのようでアパレル店によく馴染んでます 出典:Togetterオリジナル

いよいよクライマックスの渋谷エリアへ!

原宿を抜け、裏原宿のキャットストリートをしばらく進むと、後半の渋谷エリアに突入。

グラフィティアートでいっぱいの高架下をくぐると、いよいよ渋谷109(をイメージした建物)の正面に出ます。

高架下ではキッチンカーが停車中 出典:Togetterオリジナル
ド派手な渋谷エリア。JRAの広告が空に輝く 出典:Togetterオリジナル

ここは「パラリアル渋谷・原宿」のクライマックスにあたるエリアで、「Disney+」やJRA、バンダイナムコミュージックライブなどのサービス・企業の大型ブースが多数設置されています。

Disney+(ディズニープラス)

動画配信サービス「Disney+」のプロモーションを目的としたこちらのブースでは、2023年12月20日より配信中の『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』が中心。作中の世界観を表現した展示が大きく展開されていました。

ブース内には、作中に登場するドラゴン「ガフィン」に乗れるフォトコーナーがあるほか、物語上の重要スポットのひとつとなるハナの部屋を訪れることができます。

「ハナの部屋」では『ワンダーハッチ -空飛ぶ竜の島-』の映像の一部が観られるほか、「ガフィン」のエサやり体験もできます。

主人公・ナギの母で漫画家でもあるハナの部屋 出典:Togetterオリジナル

筆者はこのブースを通して作品を知ったのですが、体験してみると面白そうな内容だったのでこの機会に映画もぜひ観てみたいと思いました。

JVCケンウッド

「Disney+」ブースの左奥には、株式会社JVCケンウッドのブースが展開しています。

こちらでは広瀬香美さんのバーチャルアバターが歌う『ロマンスの神様』VRライブ(録画)を楽しむことができます。

JVCケンウッドブースのエントランス 出典:Togetterオリジナル
VR内では広瀬香美さんのバーチャルアバターが歌を熱唱! 出典:Togetterオリジナル

ライブは10分おきに再演される構成で、VRであることをしっかりと活かした演出内容。『ロマンスの神様』を歌う広瀬さんと一緒に、会場や夜の街を飛び回るという展開となっていました。

終盤には広瀬さんのアバターの背後に巨大ホログラムが登場する仕掛けも披露。最初から最後まで視聴者を飽きさせない作り込みが徹底されていました。

広瀬さんのファンはもちろん、「気になったから覗いてみた」という人でも、十分に楽しめる内容です。

ステージを次々と渡り歩く演出はVRならでは 出典:Togetterオリジナル
広瀬さんのノリノリなアバターが会場を盛り上げます 出典:Togetterオリジナル
クライマックスには巨大ホログラム演出も! 出典:Togetterオリジナル

「バーチャルマーケット2023 Winter」を終えて

以上、「パラリアル渋谷・原宿」の主だった出展ブースのレポートでした。

筆者は数年前から「Vket」に参加しているのですが、今回は以前に増してクオリティが上がっているように感じました。ワールドの軽量化も進んでいるようで、観光中に「VRに負荷がかかる(重い)」場面は少なかったです。

また、原宿や渋谷を、あえてファンシーにするという試みも結構ユニークと言えるのではないでしょうか。

渋谷だけど渋谷じゃない、VRはそんな非日常を体験できます 出典:Togetterオリジナル

ちなみに次の「Vket」は2024年の夏に行われる見込み。次回はどんな街が舞台になるのか、今から楽しみです。

なお、筆者は関西圏が活動エリアなので、次のパラリアル会場は京都あたりだと個人的には嬉しかったりします…!

記事中の画像付きツイートは許諾を得て使用しています。

文: 編集:Togetterオリジナル編集部

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