ベビーカーに「邪魔だ！」とぶつかってきた男性 → 娘は大号泣！パニックの母の元に、救世主が──！

何かにつけては、＜妊婦＞や＜育児中のママ＞に喧嘩を売ってくる人に出会ったことはありますか？本来であれば、大切な小さな命を守っている身ですから、優しく接することができたらいいのにと思うのですが......。今回は、筆者の友人A子が体験した、恐怖を感じたお話です。

乳幼児がいる主婦

私は、当時娘が生まれたばかり。
難産と言われていたなか、娘は元気に生まれてきてくれました。

そんな我が子が可愛くて可愛くて、仕方ありません。

家族もみんな喜んでくれ、一生懸命慣れない育児に励んでいた最中でした。

あるとき、娘の検診で病院に行くことに。
近所の病院なので、せっかくだからと歩いていくことにしました。

ベビーカーでは、娘が楽しそうにおもちゃで遊んでいます。
穏やかな平日の日中で、歩いている人もまばら。

私も久しぶりの外出。
リフレッシュできていたのですが......。

前方から、中年男性が歩いてきました。
もちろん、道路の端に避けていた私。

しかし、なぜか男性はこちらに向かってきて、わざとベビーカーにぶつかってきたではありませんか！

唖然としている私に
「邪魔だぞ！」
「こんなもの使うんじゃねえよ！」
と理不尽に怒鳴られたのです。

その態度にびっくりしたのか、娘は大号泣。

その泣き声を聞いて
「うるさいなあ」
「だから子どもが嫌いなんだ」
と大声で文句を言われてしまいました。

あまりにも酷い態度にどうしていいか分からず、思わず涙ぐんでいると......。

「何してるんだい！」
と声をかけてくれたのは、近くにいたおばあちゃんたち。

どうやら、一部始終を見ていた様子。
一斉にこちらにやってきて、男性と私たちの間に入ってくれました。

「別にこの人何も悪くないじゃないか！」
「あんたが勝手にぶつかってきたんだろ」
「赤ちゃんも泣いてるじゃないか、謝りなさい！」

おばあちゃんたちの鬼の形相に怯んだ男性。
チッと舌打ちして、足早に去っていきました。

その姿を見届けてから
「大丈夫かい？」
「怖かったねえ」
と私を気遣ってくれたおばあちゃんたち。

娘のご機嫌取りまでしてくれました。

もしあのとき助けが入ってなかったら……と思うと、とても怖かったです。
おばあちゃんたちに感謝しています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：一瀬あい