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65歳中卒パートの私を見下す長男の嫁「低学歴で恥ずかしい」⇒学歴主義の嫁にマウント返しをすると

  • 2023.12.29

私は現在65歳、外国人留学生が多い学生寮で食事や掃除を受け持つパートをしています。最近までは寮母兼管理人をしていたのですが、定年を機に切り替えたのです。子どもは4人。28歳長男を筆頭に、全員有名大卒の優秀でやさしい子に育ってくれました。そしてこのたび、長男が結婚することになりました。

息子の婚約者からメッセージ

ある日、結婚準備で忙しいはずの長男の婚約者マミさんからメッセージが届きました。顔を合わせたのは数回ですが、愛嬌もあり素直そうな子という印象です。

「お願いがあります」と言うので、「できることなら何でも」と答えると、「外国の友人も来る海外風の式にするので、着物はご遠慮ください。喪服みたいな黒い着物は嫌なんです」という返信。

黒留袖はれっきとした和服の礼装なのに……と思いつつ、2人の式だからと私はもちろん承諾。彼女は留学をしていたらしく、洋風の挙式に憧れていると聞いていましたから。

「それなら、くるぶしが隠れるロングドレスで、白以外を選ぶわね」とメッセージを送った私。すると、「案外常識あるんですねー。お義母さんのことだし知らないと思っていました」と、わざわざ返してきたのです。

これには私も引っ掛かりました。どうも、こちらを見下しているような気がします。それでも、長男が選んだ女性を悪く思いたくない、きっとマリッジブルーだろう……その一心で、見守ることにしたのですが……。

結婚式当日に…

いよいよ式当日。控室には私たち新郎側の親族が集まっていたのですが、新婦側の親族はまだ来ておらず、花嫁も現れません。息子の顔色をうかがうと、心なしか青ざめています。

「どうしたの?」と尋ねると、「実は今朝、マミともめちゃって……」と言うのです。一応仲直りはした、と付け加えながらも暗い顔の長男。心配で理由を聞くと、口を閉ざしてしまいました。

私は、「結婚に迷いがあるなら今解決しておきなさい。私たちは、大事な息子に後悔するような人生は送ってほしくないの」と伝えました。すると長男が、重い口を開いたのです。

「実は、あっちの両親って学歴にこだわっていて。マミもそうなんだ」

「えっ?」。私は腑に落ちません。なぜなら長男は、私が言うのも何ですが、有名大学を卒業し立派に勤め人をしている自慢の息子。学歴主義の方々が問題にするところはないはずなのですが……。

婚約者の本性露呈

ちょうどそのとき、隣の控室から大きな笑い声が。どうやらマミさんのようです。廊下に出てみると、隣室の扉が少しだけ開いていて、中にいたのはやはり彼女とその親族。私がノックしようとすると……。

「息子は優良物件なんだけど~。母親だけ中卒の低学歴で、身内になるなんて恥だよ~。おまけにパートなんかしていて……」

話している内容は明らかに私のこと。ぼう然と立ち尽くす私に気付かず、彼女はペラペラと話し続けています。

「ちょっと愚痴ったら、式当日なのに喧嘩になって。相手が機嫌悪くしてうざいから、目キラつかせてウソ泣きして、めっちゃ謝ってなんとかなった。危ねー」

聞いている親族もニヤニヤ笑っていました。頭にきた私が中に飛び込もうとすると……。後ろから長男が扉を勢い良く開けて言い放ちました。

「泣いて謝ったから一度は許そうと思ったけど……そういうことだったんだね」

学歴マウント返し!

慌てふためくマミさんに、長男が低い声で宣言しました。

「親族を悪く言う人とは結婚できない」

マミさんは逆ギレし、「低学歴の母親をかばって、私みたいないい女を逃すつもり?」と叫んだのですが、ちょうどそのとき、新婦側で招待されていた外国人の参列者が私に気付いて声をかけてきました。

実は私、留学生寮を管理していた関係で海外のTV番組に取り上げられ、「日本の肝っ玉母さん」として知られていたのです。日本語や勉強を教えて面倒を見てあげた外国人の中には、名高い企業家になった方も。今もやりとりしている元寮生もたくさんいるのです。

「母は進学こそしなかったけど、生きた現場で英語を習得した。もともと頭の良い人なんだ。自分たち兄弟は4人とも国内外屈指の大学卒で、これも母さんが教育熱心だったおかげだよ」

学歴主義の新婦側に学歴マウント返しをする長男……。やさし過ぎて強くは言えない性格だと心配していましたが、やるときはやる立派な大人に育ってくれていました。

猫かぶり婚約者の末路

その後、結婚式は中止。実はマミさん、相当な見えっ張りだったようで、留学していたという話もウソ。2週間、通訳付きで短期滞在していただけの海外かぶれだったそうです。参列者の外国人も、なんとお金を払って雇ったサクラだったのだとか……。

おまけに、本人はパートどころか就職もしておらず、玉のこし狙いで猫をかぶり、息子との結婚を急いでいたことも発覚。結婚しなくてよかったと、皆で胸をなで下ろしました。

息子はその後、結婚は当分いいと仕事にまい進し、昇給もしたようです。私は相変わらず、外国人とのコミュニケーションを楽しみながら、夫と子どもたちと笑って暮らしています。

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学歴だけを見て義母となる人をバカにする新婦一族……。しかも本人はただの見えっ張りとはあきれたものです。結婚前にわかってよかったですね。これに懲りて長男には、人を見る目も養ってほしいです!

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著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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