わが子を自分の所有物にしていない？漫画で見える「親のコンプレックスと育児」

誰でもわが子には幸せな人生を歩んでほしいと願いますよね。でも幸せの尺度はなんでしょうか、そしてその幸せの尺度はわが子と同じなのでしょうか。今回ご紹介する作品は人間の見た目に囚われた主人公がわが子の「外見」に悩む内容です。わが子の幸せを思うがあまり親のエゴを押し付けているかもしれない、そんなことに気づかされる作品です。神谷もちさんの『私の娘は可愛くない』、どうぞご覧ください。

外見がよかったら手に入れた自分の幸せ

ゆうみさんは子どものころから「外見」に囚われていました。外見がよければもっともっとよい人生になれる。そんな価値観が強くなっていったのです。

そしてそれは、大人になり上京してキャバクラで働くようになり、なお強くなる価値観でした。そこで出会ったお金持ちの男性に見初められて、自分の容姿がよかったら望んだ人生を勝ち取ったと思うゆうみさん。本当にそれだけが幸せなのでしょうか…？

大切なわが子、いつしか自尊心を左右する存在に…

かわいいかわいい大事な娘、愛理ちゃんを出産し幸せの絶頂にいたゆうみさん。しかし、愛理ちゃんの外見を笑われてからというもの、娘はかわいくないのではないか…と思うようになります。

皆さんにとって、わが子はどんな存在ですか？見た目が悪いと思うと、自尊心を削られるような存在なのでしょうか…。

わが子は生まれたときから、その子の人生をその子らしく歩んでいきます。どんなに手のかかる時期でも、皆さんの所有物ではないことだけは忘れてはいけないのかもしれませんね。

わが子の外見が気になって仕方がない…

いとしいわが子に幸せな人生を…そう願うあまり自分の尺度で幸せを考えてしまうようになったゆうみさん。愛理ちゃんの外見が気になって仕方がないようです。

もちろん、皆さんの美的センスや幸せの尺度はそれぞれあるでしょう。しかしそれをわが子の押し付けたり、決めつけることはどうなのでしょうか…。

親がわが子を心配する気持ちは分かります。誰でもわが子には不自由なく幸せに過ごしてほしいものですよね。しかしわが子と言えども別の人間。幸せの尺度は、人それぞれであることは忘れてはいけません。そして何より、外見でわが子の一生が決まるわけではありませんし、わが子を否定するようなことはしたくありませんね…。

著者：ゆずプー