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「ありがとう、もう大丈夫だよ…」泣いてばかりのある夜、夢の中で見たものは

  • 2023.12.28
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婚活サイトで出会った夫と交際0日で結婚を決めたアラフォー女子、ぷよ子さんのマンガを紹介します。ぷよ子さんは2022年5月に妊娠が判明。しかし9週目で稽留流産(けいりゅうりゅうざん)となり、摘出手術が必要と言われてしまいます。数日後、悲しみのどん底で摘出手術を受けたぷよ子さんは、他の赤ちゃんを見て大号泣。帰宅しても立ち直れず、ついに記事のコメント欄に「助けて」と書き込むと、多くの読者から温かい言葉が届きました。妻の心身を第一に考えて我慢していたという夫のZ夫さんとも悲しみを共有し、慰め合うことができたぷよ子さん。夫婦でわが子の供養をしているうちに、やり場のない怒りが込み上げて……。

ぷよ子さんは、「どうしてわが子が?」という理不尽さに対する怒りを爆発させました。その後は夫と一緒にわんわんと泣き、心にたまった悲しみを洗い流したのです。そうしてようやく明るい顔になった彼が、供養の歌を歌うと言いだしました。楽しい雰囲気のほうがあの子が帰って来たくなるから、と。しかし、実はZ夫さんは超絶音痴。おまけに奇怪な踊りまで追加したのですが、そのとたん、ロウソクの火が消えたのです。何度つけても再び躍り出すと消えるロウソク。これは、小豆(わが子)が嫌がっているに違いありません! ぷよ子さんたちは、ツッコミ合って泣き笑いしながら自分たちだけの供養を終えたのでした。

あの子が飲みたがっていたドリンク

供養の数日後。外出できるようになった私は、妊娠中に食べたくなった飲み物を買いに出かけました。おなかの子があんなに欲しがっていたのに、高カロリーだからと我慢していたのです。

それを自宅の供養場所に供えると、心残りが消化されていきました。それでもまた、苦しくなかったかな、ちゃんと産めなくてごめん、という自責の念で涙があふれます。ずっとその繰り返しなのかもしれません。

ただその夜、私はひとつの夢を見たのです。大雨の中、ずぶ濡れで歩いていたのに、気付けば雨はやんでいた。青空を見上げると、そこにはきれいな虹が。そして、空を見上げる私の隣で小さな子が頬笑みながらやさしく手を握ってくれたのです。

目が覚めると、小さな手の感触まで残っていました。今思うと、あれが「もう自分は大丈夫……」と感じた瞬間でした。

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一つひとつ、失ったわが子のことを思い出しながらも前を向きだしたぷよ子さん。摘出手術後に外出もできるようになり、身体的にも回復し始めたのかもしれません。青空と虹、手をつないだ小さな女の子……。やさしい夢は、ぷよ子さんのレジリエンス(精神的回復力)を象徴しているようですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者:マンガ家・イラストレーター ぷよ子

ベビーカレンダー/ウーマンカレンダー編集室

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