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フランスで、元日に作ると家計に困らなくなるお菓子とは?

  • 2023.12.28

美しい装丁で贈りものとしても人気の「ちいさな手のひら事典」に、最新作が登場する。『ちいさな手のひら事典 幸運を呼ぶもの』(グラフィック社)は、2024年1月10日発売だ。

「鍵」や「パン」といった身近なアイテムから、「煙突掃除人」や「首吊り縄」といった意外なものまで、78の「幸運を呼ぶもの」が収録されている。

一部をご紹介しよう。魔女の仲間という印象の強い黒猫だが、幸運をもたらす存在とも信じられている。不吉な力を黒い色が吸収し、家を清めてくれるのだ。歴史上にも、黒猫に関するこんなエピソードがある。イングランド国王のチャールズ1世が、飼っていた黒猫が死んだ翌日に毒を盛られた。また、第二次世界大戦でイギリス首相チャーチルが勝利したのは黒猫のおかげだともうわさされているという。

クレープも強力なラッキーアイテムとされている。色と形が太陽を連想させ、材料の小麦・牛乳・塩・卵も幸せのシンボルだ。フランスにはクレープにまつわるさまざまな風習がある。元日にクレープを焼くと、家計に困らない。2月2日の「聖燭祭(シャンドレール)」にも毎年クレープを食べる。ただし、「金貨または紙幣を左手で握りながら、1枚目のクレープを高く放り投げて焼き、そのクレープにお金を巻いて、家の最年長者の寝室のクローゼットの上に置く」という細かいしきたりもあるそう。

このほか、世界各地の幸せのお守りやおまじないが紹介されている。レトロで可愛いイラストも心をくすぐり、思わず試してみたくなる。

■ヴェロニク・バローさんプロフィール
児童文学作家。好きなテーマは妖精の世界、信仰、迷信など。多数の児童書を手掛けている。

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