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正月飾りはいつからいつまで飾る?意味やお正月飾りのルール、処分方法も

  • 2023.12.27
mamagirl

新しい年を迎えるために正月飾りを準備する方も多いはず。正月飾りの種類は、しめ飾りや門松などさまざまです。この記事では、正月飾りに込められた意味や由来を解説します。また、「いつ飾るのがいい?」「処分はどうすればいいの?」などのお正月飾りのルールについてもふれていきます。

お正月飾りってなに?意味や由来

新年を彩る正月飾り。最近はデザインも豊富で、玄関などに飾ってもおしゃれな正月飾りが数多くあります。正月飾りは、年神様(としがみさま)を受け入れる目印で、年神様に滞在してもらうための依り代(よりしろ)です。
お正月のお飾りは、門松、しめ飾り、鏡餅があります。まずはそれぞれの正月飾りの飾る意味と由来を解説しましょう。

<お正月飾りと意味・由来>

・門松

・しめ飾り

・鏡餅

正月飾りに使われている材料などにも意味が込められているので、そちらにも注目です!

・門松
出典:PIXTA

「松」は一年中、緑を絶やさない生命力があり、年神様が宿る木とされています。そのため、門松は年神様が迷わずに家に来てもらうための目印となります。
飾る場所は、一軒家なら玄関先か門前です。アパートやマンションの場合、玄関前は共有スペースとなるので、玄関ドアの内側に小さい門松の置物などを置いて、玄関飾りにするといいでしょう。

・しめ飾り
出典:PIXTA

縁起物の飾りを付けたものがしめ飾りで、紙垂(しで)や橙(だいだい)、裏白(うらじろ)などが飾り付けられています。しめ飾りの起源は、神社などでみられるしめ縄です。正月を迎えるために、家の神棚や玄関先などにしめ縄を張り巡らせて邪気を払い年神様をお迎えしていたものが、しめ飾りへと変化しました。しめ縄を飾った場所は、結界ができて魔除け効果もあると考えられています。また、玄関に飾ると風水的に運気が上がると言われていますが、扉にしめ飾りやしめ縄を付けてしまうと開運まで防いでしまうことになるので、扉の上や横に飾るようにしましょう。

・鏡餅
出典:PIXTA

鏡餅は、神事のときに神様が宿る場所として用いられる円形の鏡が由来です。鏡餅は家にお迎えした年神様が宿る依り代となります。
正月に飾った後は鏡開きをした餅を食べて、家族の無病息災を願います。

正月飾りはいつからどこに飾る?
出典:PIXTA

正月飾りは「いつから飾るのがいい?」と飾る時期を迷う人もいるかもしれません。正月飾りは「松迎え」や「正月事始め」とされる12月13日以降からであれば、いつ飾っても問題ありません。しかし、一般的には大掃除が終わる12月28日ごろまでに飾る場合が多いようです。
正月飾りを飾る場所にも決まりがあります。門松は外から玄関に向かって右側に雌松(めまつ)、左側に雄松(おまつ)を飾る決まりがあります。しめ飾りは、神棚や玄関、床の間に飾ります。
鏡餅は何個でも置いていいので、メインになる大きな鏡餅はリビングや床の間に飾り、小さいものは神棚や仏壇、子ども部屋など年神様に訪れてほしい場所に置くといいですよ。

正月飾りはいつまで飾るの?

「鏡餅はいつまで飾るの?」「しめ縄を外す日は決まってる?」など、玄関などに飾るお正月飾りはいつまで飾っていいのか、いつしまうのか悩む方も多いかもしれません。
鏡餅以外のしめ縄や門松は「松の内」が終わったら片付けましょう。松の内とは、正月事始めから年神様が帰還されるまでの期間を指し、この期間に正月の松飾りを置くとされています。松の内の期間は地域によってバラつきがあり、関西では1月15日、関東では1月7日とされているようです。現在住んでいる地域で、門松やしめ縄をいつまで飾るのか一度確認してみるのがいいですね。
鏡餅は、鏡開きの日の1月11日まで飾っておきましょう。

正月飾りを飾ってはいけない日もチェック

正月飾りを飾る日には注意が必要なのをご存知ですか?
29日は「二重苦」で度重なる不幸、31日は、葬儀と同じ「一夜飾り」という意味になることから、その日を避けて飾り付けをする習わしがあります。しかし、29日は「ふく」と読み縁起のいい日とする地域もあるので、こちらも住んでいる地域の風習を調べてみるといいですね。

正月飾りを処分する方法

「しめ縄を外した後はどうやって処分するの?」など正月飾りを飾った後の処分方法に疑問を抱く方もいるでしょう。ここでは、正月飾りの処分方法について解説します!

<正月飾りを処分する方法>

・地域の行事

・神社での引き取り

・自宅での処分

正月飾りのそれぞれの処分方法を詳しくみていきましょう。

・地域の行事
出典:PIXTA

最近は100均でも手軽に手に入る正月飾りですが「処分はどうしよう?」という方もいるのではないでしょうか。門松やしめ飾りなどは、左義長(さぎちょう)と呼ばれる祭事で燃やして年神様を炎とともにお見送りします。左義長は地域によってさまざまな名前があり、どんど焼きやとんど焼き、鬼火焚きなどと呼ばれています。

・神社での引き取り
出典:PIXTA

正月飾りの処分は神社へ奉納する方法もあります。しかし、燃えない部分やプラスチックの部分があるものは処分してもらえないこともあるので、一度神社に引き取ってもらえるか確認してみてください。

・自宅での処分
出典:PIXTA

正しい手順で行えば、自宅で処分することもできます。一軒家であれば庭の土にお清めの塩とお神酒をかけて、その上で焼いて処分します。燃やした後の灰は、新聞紙などに包んで捨てましょう。アパートやマンションに住んでいて燃やすことができない場合は、燃えるゴミに出すという方法があります。大きめの紙の左右と中心に塩を置き、その上に正月飾りを乗せて包みましょう。他のゴミとは別にし、ひとつのゴミ袋に入れて捨てましょう。

正月飾りに関するよくあるQ&A
出典:PIXTA

最後に正月飾りに関して「これってどうなの?」というよくある疑問についてまとめてみました。

・正月飾りは来年も同じものを使い回していい?

装飾が凝っているものや、手作りの正月飾りだと処分するのがもったいなく感じて、来年も同じものを使いたくなるでしょう。
しかし、正月飾りは年神様をお迎えする大切なものなので、毎年新しいものを飾るのがベストです。ただし、クリスマスツリーのように部屋に季節感を持たせるためのオブジェとして考える場合は、来年も使っていいでしょう。オブジェとする場合でも、使い続けて見た目が悪くなってきたら家庭ゴミとして処分し、新しいものを用意するようにしましょう。

・正月飾りの鏡餅は食べた方がいい?
出典:PIXTA

鏡餅は、鏡開きを1月11日に行い、家族の無病息災を願います。そのため、鏡餅は食べた方がいいとされています。関西や一部地域では1月20日に鏡開きをするところもあるようです。鏡餅は年神様へのお供え物のお下がりなので、できるだけ食べ切るようにしましょう。
ただし、鏡開きの際に鏡餅を包丁で切ってしまうと縁を切るという意味になってしまいます。そのため、鏡餅は包丁で切るのではなく木槌などを使って砕いて食べやすい大きさにしましょう。

正月飾りを飾っていい期間を理解して正しくお祝いしよう!

それぞれの正月飾りが持つ意味がおわかりいただけたのではないでしょうか。せっかく正月飾りを飾るなら、正しい飾り付け時期を守って年神様をお迎えしたいですよね。家族の健康と幸せを願って新しい年を迎えましょう♪

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