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大掃除で苦労する場所は?3位「窓ガラス・網戸」2位「キッチンの換気扇」1位は…?家事の専門家が大掃除を効率的にするコツを伝授

  • 2023.12.27
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7割以上の人が「大掃除で苦労する」と回答

大掃除で苦労する場所は?効率的な掃除のコツは?
大掃除で苦労する場所は?効率的な掃除のコツは?

家庭・自動車・業務用のワックスやコーティング剤、衛生清掃製品等を「2023年版大掃除」に関する調査を実施しその結果を報告しました。

調査は、2023年11月22日(水)~2023年11月24日(金)の期間、「ゼネラルリサーチ」が提供するモニター・全国20~60代の男女1021人を対象に、インターネット上で行われました。

それによると、「2023年は大掃除を実施する予定はありますか?」と質問に対し、「年内に時期(回数)を分けてする」が37.5%で最も多く、次いで「年末にまとめてする」が28.0%という結果でした。

「大掃除を行う理由(2023年度に限らず)」については、「気持ちよく新年を迎えたいから」が51.4%と最も多く、次いで「1年間の汚れが溜まっているから」が34.4%、「大々的に掃除するのに良いタイミングだから」が29.0%でした。

「毎年、大掃除はどのくらい苦労(作業が大変)していますか?」と質問に対し、「とても苦労している」が21.5%、「やや苦労している」が50.6%と、7割以上の人が大掃除で苦労していることがわかりました。

具体的には、どのような場所の大掃除で苦労を感じているのでしょうか。

「特に大掃除で手間がかかると感じる場所」を3つ挙げてもらったところ、多い順に、「キッチン(コンロやグリルなど)」が36.1%、「キッチンの換気扇」が35.9%、「窓ガラスや網戸」が31.2%でした。

住生活ジャーナリスト・藤原千秋さんは、本アンケートで大掃除で特に手間がかかると回答が多かったキッチン、窓ガラスや網戸、お風呂のお掃除のコツをアドバイスしています。

●キッチン(コンロやグリルなど)

弱アルカリ性/アルカリ性の界面活性剤を含んだ洗剤を塗布して軽く汚れを緩め、スポンジ、ブラシやヘラを用いてこそげ落とす。その後、水洗い/水拭きを行う。

●キッチンの換気扇

粘土状の汚れはあらかじめヘラなどを用いてできるだけ剥がしておいた上で、弱アルカリ性/アルカリ性の界面活性剤及び溶剤を含んだ洗剤を塗布、またはお湯に洗剤を溶かしたものに漬け込み汚れを緩め、ブラシやヘラを用いてこそげ落とす。その後、水洗い、水拭きを行う。

●窓ガラスや網戸

屋内側窓はガラス用洗剤とマイクロファイバークロスで拭き掃除。カビの気になる結露の酷い部分、アルミサッシなどは消毒用エタノールで拭く。屋外側は住居用または食器用中性洗剤を少量加えたぬるま湯に浸けて軽く絞ったメラミンスポンジで拭き洗いし、T字型水切りで仕上げ、サッシ部分はマイクロファイバークロスで拭き上げる。網戸も同様のメラミンスポンジで外側→内側の順に都度汚れをバケツのお湯ですすぎながら拭いていく。屋外側は網戸掃除の後にガラス窓を掃除する。

●お風呂場(浴そう、エプロン、タイル、小物など)

まず目につくサイズかつ目より低い高さに生えたカビは、次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたカビ取り剤を塗布してカビを除菌漂白し、すすいだのちに浴室用中性洗剤とスポンジやブラシを使って一度全体の表面の汚れを洗いすすぐ。その上で残った石けんカス、湯アカ、皮脂汚れは中性/弱アルカリ性の浴室用洗剤を塗布して汚れを緩めた上でスポンジ等で擦り洗い。凹凸のある床はブラシを使用。その後、日を空けてウロコ汚れは浴室用弱酸性/酸性洗剤を塗布して固い汚れを緩めたのちに擦り洗いをする。次亜塩素酸ナトリウムと酸性洗剤が混じると塩素ガスを発生し危険なので十分注意が必要。

大掃除でこびりついた汚れを落とす方法

大掃除は何に苦労していますか?
大掃除は何に苦労していますか?

アンケートで7割以上の人が大掃除で苦労していると回答したことから、さらに具体的に調査を実施。

「毎年、大掃除は何に苦労(作業が大変)していますか?」という質問に対し、「こびりついた汚れを落とすこと」が36.7%と最も多く、次いで「掃除する箇所が多いこと」が22.4%、「忙しい中で掃除すること」が16.2%と続きました。

住生活ジャーナリスト・藤原千秋さんは「こびりついた汚れの落とし方」いついてもアドバイスをしています。

●キッチン(コンロやグリルなど)

溶剤を含んだ洗剤を塗布したのち、ラップ等で覆って液剤が汚れにしっかり染み込むように10分程度置くこと。冬場は洗剤を体温程度に温めてから塗布すると汚れ落ちが良くなります。ひどい焦げ汚れはヘラなどでこそげながら湿布を繰り返し、スチールたわしなどで研磨する。ただし傷の発生とバーターなので注意して行う。

IH調理器のガラス天板などのこびりつき汚れには、研磨剤や溶剤を含んだ洗剤を塗布。剤を吸い込みにくいキッチンペーパーなどを使って擦り、汚れを落とす。

●キッチンの換気扇

粘土状の汚れはあらかじめヘラなどを用いてできるだけ剥がしておいた上で、アルカリ洗剤の塗布または漬け込みを短いスパンで複数回繰り返す。ただしこびりつきがひどい場合、油と一体化した塗装部分が剥げてしまうリスクがあるので注意が必要。

●窓ガラスや網戸

窓ガラスや網戸の煤煙、油煙による油分を含んだ汚れには弱アルカリ性洗剤を使う。鹸化による白残りはクエン酸系の洗剤またはクエン酸水溶液でのすすぎ拭きで拭き取る。

●お風呂場(浴そう、エプロン、タイル、小物など)

FRPや人造大理石による浴槽の細かな傷に入った黒ずみ汚れは次亜塩素酸ナトリウムを主成分としたカビ取り剤(塩素系漂白剤)を塗布して5分ほど置いてから流し漂白して落とす。鏡、ドア、水洗金具等に固着したウロコ汚れは弱酸性の洗剤・クレンザー(研磨剤)を塗布して数分置いたのちに擦り洗いして水ですすぐ。次亜塩素酸ナトリウムと酸性洗剤が混じると塩素ガスを発生し危険なので十分注意する。

大掃除を効率良くすすめるコツは?

藤原千秋さん(住生活ジャーナリスト)
藤原千秋さん(住生活ジャーナリスト)

藤原さんは、大掃除を効率よく快適に進めるためのコツを紹介しています。

藤原さん「例えば今回挙げられた(1)キッチン(2)キッチン換気扇 (3)窓ガラスや網戸(4)お風呂場を掃除する場合でしたら、私なら(1)キッチン→(3)窓ガラスや網戸→(4)お風呂場→(2)キッチン換気扇→(1)キッチンの順に行います。

キッチンはどの家庭においても使用頻度が高く、その分汚れの度合いも最も激しくなりがちな部分。ですが、念入りに掃除をしたところで一度調理をしてしまえば元の木阿弥になってしまうため、やる気をそぎがちな場所でもあります。

ただ、同時に最も日常的に目に入りやすく、掃除をしないでおく罪悪感や精神的負荷も大きいため、できるだけ最初のうちに手をつけてしまい汚れ度合いを一段階下げておいた上で、他のあまり目につかない部分、大掃除の効果が長続きしやすい箇所の掃除を行い、その最後の最後でもう一度キッチンに手をつけることで効率よく掃除することができるわけです。

大掃除という労力をわざわざ割く以上は、その効果はできるだけ長続きさせたいと思うものです。そこで汚れを一度しっかりオフした状態で、その上からコート剤を塗布することで汚れの付着を妨げ、水で流す等のごく軽い手入れで汚れが落ちる、ないしはしばらく放っておいても固着しにくくなるのであれば、それに越したことはありません。うまくワックスやコート剤を使用し、快適な状態を長く続かせることで、次回掃除をする際の気負いや負担を小さくすることができるのです」

年の瀬の慌ただしいなかでの大掃除を負担に思う人も多いでしょう。

藤原さんは、「ライフスタイルも多様化しており、年の瀬にまとまった時間を掃除に割くことがなかなか難しいといったご家庭も少なくありません。いたずらにあれもこれもと焦らず、思い決めて住まいのある一箇所に絞って大掃除を行うのも一手」とアドバイスしています。

(LASISA編集部)

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