技術と開発力で独自の製品化を貫くクリーンビューティブランド。&Beauty キレイの理屈 〈アスレティア〉

コロナ禍を機に、私たちのライフスタイルは大きく変わり、クリーンビューティブランドもその頃からグッと増えた。なかでも存在感を放つのが「アクティブライフを応援する」をテーマに2020年に誕生した〈アスレティア〉ではないだろうか。ライフシーンに寄り添ったアクティブ、スキンケア、リラックスと3つのラインを展開し、代表的製品となっているのが、スキンケアライン“tune & charge”の「コアバランス オイル」と「同 トーニングローション」だ。目指す肌は、巡りがよく血色感のある”エナジェティックスキン”。
これを叶えるために独自の植物を厳選。植物オイルは人によってはベタつきを感じることも考え、2層式処方を選択。油と水を6対4の割合で配合することで、みずみずしいのにオイルを感じる、絶妙なテクスチャーに仕上げた。植物の多様性を盛り込み、香り立ちや機能性にも着目して選び抜いた精油を詰め込んだ、ブースターであり、マッサージもできる渾身の作。セダーウッドをキーとした心を癒やす香りも人気の理由の一つだ。忘れてはならないのがブランドの共通成分である、アシタバエキス、シソエキス、コメ発酵液を組み合わせた複合成分「ビオ エナジェティック コンプレックス」。これは、植物を栽培し、化粧品原料として使う、循環型を目指すブランドとして、ガーデンを早くから始動した〈アスレティア〉ならではのオリジナル成分。エキス抽出後の残渣を空気と攪拌しながら堆肥にして畑に還していく、サステナビリティに対する取り組みも徹底追求している点も〈アスレティア〉を語る上では外せない。このガーデンで採れたアシタバエキス、シソエキスのポリフェノール含有量は通常の2、3倍となっていることが確認されており、基底膜への強力なアプローチを可能にしている。まっさらな肌にオイル、ローションをなじませると、まさに、内側からイキイキとした肌に仕上がるのだ。環境配慮への取り組みは、畑から始まり、店内に使うあらゆる素材についてもリサイクルを徹底。容器回収も早くから実践し、工場内で出るガラスの端材の使用率90％をも実現させている。この「循環」を実現させる技術と開発力、そして強い思いが一体となっている〈アスレティア〉。この未知数の可能性がどこまでいくのか見続けたい。

文／久保直子
くぼ・なおこ／ウェルネス&ビューティジャーナリスト。植物療法（フィトテラピー）をツールに、ココロカラダハダケアについて独自発信。

※この記事は、No. 122 2024年2月号「&Beauty」に掲載されたものです。