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雛人形、誰が買う?孫のお祝いがきっかけで揉めてしまいがちな4つのケースとは

  • 2023.12.25
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孫のための雛人形、五月人形、鯉のぼり、ランドセル……。父方、母方、どちらがお金を出して用意すべきなのでしょうか?

日本の昔からの風習を知らないままでいると、せっかくのお祝い事なのに、親族内で揉め事が起きてしまうかもしれません。

地域によって風習に若干の差がありますが、一般的なしきたりを押さえておきましょう。

■雛人形は「母方」

雛人形は、「母方」の祖父母が用意するのが一般的です。

歴史を紐解いてみると、かつては父方の家で息子夫婦と孫が一緒に住むのが一般的でした。そのため、お祝い事のときは母方が父方の家を訪れることになりますが、自宅でおもてなしをするのも父方、雛人形を用意するのも父方だと、母方の活躍するシーンがなくなってしまいます。

そのためバランスを取る意味で、孫のための贈り物は母方が用意するというのが、日本における一般的なしきたりとなっています。

■五月人形も「母方」

同じような理由で、五月人形も「母方」が用意するのが一般的です。ちなみに、東日本では父方が、西日本では母方が贈るという風習が残っている地域も少なくないようです。

■鯉のぼりも「母方」

全く同じような考え方で、鯉のぼりも基本的には「母方」が用意するケースが多くなっています。

■ではランドセルは?

一方で「ランドセル」はどうでしょうか。

結論を書くと、父方、母方、どちらが用意するかは決まっていません。しかしそれでは、双方からランドセルを買ってあげたいと申し出があった場合、対応に少し悩んでしまいますよね。

そんな場合は、費用を折半して半分ずつの金額を出してもらうようお願いしたり、ランドセルと学習机をそれぞれ用意してもらったりするのが、一つの解決策です。

父方と母方の仲が良ければ、孫を含めて一緒にランドセルを買いに行ってもいいですし、両家の間で意見が割れることが多い場合は、買うランドセルを親が先に決めてしまい、金額だけを伝えてお願いするのもよいかもしれません。

■ルールにとらわれないで

一般的なしきたりを説明しましたが、一番大切なことは、親族みんなで仲良く孫のお祝いができることです。家庭によって同居の状況やお祝いに関する考え方も少しずつ異なってくるため、しきたりにこだわり過ぎることも親族の仲の不和につながってしまいます。

お祝い事のタイミングでは、父方と母方、双方のメンツがつぶれないように、ある程度の柔軟性を持ちつつ臨むようにしましょう。

執筆・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト) 日本の国内メディアと海外メディアの両方でのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会・文化など幅広いジャンルにおけるトピックスで多数の解説記事やコラムを執筆。ニュースメディアのコンサルティングなども手掛ける。

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