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吉川めいさんの、2023年の学び&気付きBEST4とは?

  • 2023.12.25

Spotifyは恒例の年末まとめを発表し、テレビやメディアは今年を代表するニュースをランキングします。一年を振り返るこの季節。私の心の中では、自分にとって今年最も大きかった学びと気づきを振り返っています。

その① 諦めない精神

7月のコラムで書いた通り、私には5年越しで温め続けているビッグ・ドリームがあります。コラムには、何度も私が向き合ってきた挫折の捉え方を書きました。そろそろ私も“失敗のプロ”と言ってもいい領域に入ってきたのかもしれませんが、実は、あの記事の公開後、私の夢の道のりに大きな進歩があり、一歩実現に近づきました。いよいよ来年にはみなさんにも報告できるかな? と思っていますが、ここで言いたいことは、今の私が本当に心底「諦めないでチャレンジし続けてよかった」と思えていることです。この先どうなるのか、まだまだ分からないこともたくさんありますが、一つ大きな峠を越えたように感じています。

諦めてもおかしくない瞬間は星の数だけありました。その度に、「これは君にとってどれくらい大事なんだい?」と神さまに確かめられていたかのようです。そうやって、多大な時間や労力、そして挑み続けるための金銭的な投資も必要だった中、リスクを承知で辞めないことを選び続けたことは、私の心にとって必要な確認作業でもあったことでしょう。投げ出さないで、ここまで来られた理由はただ一つ。自分が「その夢とその価値をそれだけ信じているから」です。私にとっては、その夢を諦めた後の人生が想像できないほど、確かなものなのです。

また、このことはそこまでしてでも諦めず、追いかけ続ける価値のある目標を立てることの重要性を物語っていると思います。少しでも、自分の中でその価値にブレがあったなら、諦める理由になるし、諦めることの方がよっぽど簡単だからです。だから、大切なことはまず、自分にとってそれだけ価値のある夢を見つけることだと思います。

その② ど素直、どストレート、ど直球の力

2018年に夫を突然の事故で亡くし、自分の生きる世界が180度一変したこと。その後、私は長い間地下に潜むように仕事や社会から離れた時期がありました。復帰したのはパンデミックが到来する直前の2020年1月のこと。復帰とほぼ同時に活動がオンライン化し、社会に出るようになったのはパンデミックが落ち着き始めてからだったので、だいぶギャップがありました。

社会復帰したら、私は、自分のプロフィールが夫を失う前から変わっていないことに違和感を感じました。暮らしも、家族も、生き方も、考え方も大きく変わったのに、表向きに発信している肩書きが同じ「ヨガインストラクター:吉川めい」では何かがおかしいと、ズレを感じたのです。

私は肩書きを重んじるタイプではありませんが、活動を続ける中で、外へ発信していくことと自分の内面とが一致していることを大切にしています。肩書きやプロフィールは自分のオーセンティシティを物語るものの一つだと考え、自ら変えることを選びました。アワードの受賞歴やキャリアの実績と並びに夫を失ったことや母を看取ったことの人生経験を並べることは、多くの人のやり方と違うし、ちょっと大胆かもしれません。しかし、私にとってはこのような人生経験こそが自分が練習を続けてきたヨガや瞑想の真髄が最も活かされているところでもあり、だからこそ暮らしの中で使いやすい、実用的な伝え方ができるのだと思っています。

イベント等の活動やインスタグラムなどの不特定多数に向けて発信する内容においてもそれは同じ。私の在り方や生い立ち、そして過去の経験をどう捉えるか、受け取り方は様々でしょうが、私は「自分はこういう人間なのです」ということを、どんなに人と違っても、どんなに言いにくくて聞きにくいことでも、「私の事実」として恥ずかしがらずに、引け目を感じずに言いたかったのです。私の在り方がど素直、どストレート、ど直球であることは、「自分がオーセンティックである必要がある」ことの表れです。逆に言うと、私はただ、大切な人を若くして失った後の自分の人生を、ずっと中途半端に静かに隠しながら、「言わなくていいときは言わない」ように扱いたくなかったというのが本音でしょう。せっかく生きるなら、堂々とフルに人生を生きたいと感じている自分がいます。

肩書きとプロフィールを変えてからは一年以上経つのですが、今年は、自分の選択の成果を大きく感じた年でした。オーセンティックな生き方のメリットは、デメリットを遥かに上回ると感じています。心の内をさらけ出したり、本当に思ったり感じたりしていることを透明度高く表現することは、最初はとても勇気がいること。私も、プロフィールを変えた後の最初のイベントの前はとてもドキドキしました。しかし、オーセンティックな生き方は、本音をシェアしていることにしか過ぎないからこそ、勇気の先にあるものは、どんなに受け入れられても、どんなに批判されても、等身大の自分の姿しかないということ。隠すことも恥じらうこともないと、人間関係がどんどんシンプルになり、ストレスが減っている実感があります。自分の在り方が、自分をトータルに受け入れているから、自分にとって居心地がいい。自分のことを善い悪いで判断するのではなく、ただ「私はこうなのです。」と、シンプルに認められている潔い気持ち良さがあります。

ど素直、どストレート、ど直球なオーセンティックな生き方は、日々磨きをかけ続けていくもの。今でも、恐れることやドキドキすることがなくなった訳ではないけれど、“未完全な”自分を認められることが増えていることは確かです。そんな心のスタンスは、日々の自分のチョイスに表れているし、それが毎日を心地良く、楽しくしてくれています。

その③ 恐くても、やってしまえ

“失敗のプロ”になっても、失敗に対する恐れがなくなる訳ではありません。ただ、失敗は成功のもとだと理解した上で、それでもなお進むことを選ぶだけ。チャレンジが大きければ大きいほど、失敗した時のリスクも大きくなります。それでも、それを理解した上でやることを選ぶのです。

2023年は、私にとって「恐れがなくなることを待たなくなった年」。なぜ恐れを恐れなくなったかというと、恐れと対話を続けたことで、生まれて初めて恐れの正体を知り始めたからだと思います。

恐れとは、実は私のことを傷つけないように守ろうとしたり、心理的に働くブレーキ作用。恐れの働きについて理解できていなかった私は、前に進もうとしてアクセルを踏もうとしているのに、恐れというブレーキが発動してしまうことを嫌なものとして捉えていました。でも今は、恐れがなくなってほしいとは思いません。なぜなら、恐れの役割を知ったからです。知った上で、恐れの声を聞く時と聞かない時は、自分で意識的に選べるようになってきたからです。

恐れの声を聞くか聞かないかは、選べること。恐くなくなることを待つのではなく、「その思考を選ばない」という選択ができるように、冷静な判断力が増したのかもしれません。恐れの代わりに選ぶのは、「本当はこっちへ進みたい」そして「なぜ、こっちへいく必要があるのか」といった、自分を動かす原動力のWhyを知り、確実に自分が一番進みたい方向の道筋を選んでいく人生だと思います。

その④ 仲間を選ぶこと

「人にどう思われるか」「大切な人に嫌われるのではないか」とは、ほぼ全員に共通する恐れ・自分ブレーキではないかと思います。これこそ、選ばない思考にしていきたいのですが、どうしても気になってしまったり、実際に嫌われるような体験をしたことがあると、やはり同じ痛みを避けたくなってしまうものです。

私も、大切なプロジェクトに取り組んだり、公に発表する際には、今でも人にどう思われるかを気にする自分が出てくる時があります。割とセンシティブなタイプなので、深刻に考えてしまう癖も以前はありました。

それでも、私が「恐れていてもやってしまえ(Feel the fear and do it anyway)」を選べる要因の一つは、自分の仲間が誰なのかをしっかり認識するようになったこと。過去には、友達だと思っていた人に裏切られたり、仲間だと思っていた人に嫉妬されたり、私の成功を応援できずに抵抗するような圧を感じたこともあるけれど。その経験を乗り越えて今の私は、自分にとって真の仲間が誰なのかを知り、本当の仲間たちを一段と大切に想うようになりました。

失敗することや落ちこぼれることがあっても、私は一人ではないことを知っている。これがかけがえの無い心の支えになっています。

これらのことを踏まえ、今、2024年の幕開けをとても楽しみにしている自分がいます。私がこれから実現しようとしている夢やこの先の体験だけでなく、その道のりでさらに私が学ぶこと、気づくこと、そして成長することに、心がワクワクします。

私はまた失敗するでしょう。

転ぶでしょう。

批判されることもあるでしょう。

でも、知っているのです。

私は、また起き上がるということを。

そして、それを支えてくれる仲間たちがいることを。

失敗することがあっても、堂々とチャレンジする生き方を自分にさせてあげよう。そんな心の姿勢が、今、さらなる自分自身との信頼関係を築き上げることに繋がっているように感じています。

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