できることから少しずつでも挑戦を
冬本番。冬は夏と並んで消費電力の多い季節です。昨今の電気料金高騰により、この冬も漫然と過ごしていては電気代が跳ね上がってしまう恐れがあります。一方、賢く使えば大きな我慢をすることなく日々の電気代を節約できることもあります。
さまざまな節電対策がありますが、どの方法の効果が高いかは人によって、また家によって異なります。まずは簡単にできそうなところからトライしてみてください。
1.エアコンだけじゃない、室内の“暖房”
冬の電力消費で最も大きいものの一つがエアコンです。暖房やドライヤーなどは電気を熱に変えるために多くの電力を使うため、電気代がかさみがちです。暖房を一日中付けっぱなしにすることは避け、必要なときだけ付けるようにしましょう。
いつもより1枚多く服を着たり、断熱効果のあるカーテンやシートを活用したりして暖まった空気の熱をなるべく逃がさないようにすることも大切です。
なお、暖房を止めてもすぐに部屋の温度が下がるわけではありません。出掛けるときや家の中の別の部屋に移動するときは、それよりも少し早いタイミングで暖房を止めてしまいましょう。30分だけ、1時間だけといったタイマー機能を活用するのもおすすめです。
節電対策時に見落としがちなのが、浴室乾燥です。浴室乾燥も暖房と同じ仕組みで服を乾かすため、長時間の利用はかなり電気代が掛かります。
リビングや寝室などで暖房を使うのであれば、洗濯物も同じ部屋に干すことで浴室乾燥分の電気代を節約できます。暖房を使うと空気が乾燥するため、洗濯物を干しておくことで乾燥対策にもなります。
2.見落としがちな付属機能も小まめにチェックを
炊飯器や電気ポット、お風呂など保温機能があるものは、なるべく保温機能をオフにしましょう。食べるときや使うときにもう一度温め直す方が、長時間の保温と比べて消費電力が少なくなり節電につながります。
また、テレビをはじめとする電気機器の主電源をオフにして待機電力を節約するという方法もあります。ただ、こちらは保温機能オフと比べると節電効率は低くなります。
3.窓辺の冷気をシャットアウトするために
暖房やヒーターで暖めた部屋の熱を逃がさないようにするため、カーテンを普通のものではなく断熱カーテンにしてみましょう。断熱機能を持つものとして、カーテンのほかに窓に貼るシートもあります。
ただし、断熱シートを貼ると窓の開閉に制限が掛かること、また日中の部屋の薄暗さなど生活に影響が出る場合があり、家中の窓の全てに断熱シートを貼ることは難しいかもしれません。それを踏まえて、断熱シートと断熱カーテンを併用して使うのがおすすめです。
断熱カーテンや断熱シート以外でも、暖めた熱を逃がさない工夫により節電につながるケースは多くあります。ホットカーペットを使うならその下に断熱マットを敷いたり、ヒーターを置くなら少し厚着をして温まった熱を逃がさないよう心掛けてみましょう。
4.電力会社の企画参加でモチベをアップ
前年同様、2023年の冬も「節電チャレンジ」を実施する電力会社がいくつかあります。現在契約している電力会社でそのような企画があれば、ぜひ参加してみましょう。
チャレンジに失敗しても当然ペナルティーなどはなく、成功すればポイント還元などが受けられるためお得でしかありません。
2023~2024年の冬に節電チャレンジを企画している電力会社をいくつか紹介します。
・TEPCO(東京電力エナジーパートナー)・東北電力・和歌山電力・楽天でんき・J:COM電力 ※参加申し込みはすでに終了・ドコモでんき・エバーグリーン
上記以外にも多くの電力会社で節電チャレンジが実施されます。中には事前エントリー期間が決まってものもあるため、チャレンジをするなら早めのエントリーがおすすめです。
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冬は暖房や保温機能など暖めることに多くの電力を使います。暖房は小まめに消したり、部屋を出るタイミングより少し早めに消したりと稼働時間をなるべく短くしましょう。また断熱カーテンや断熱マットなどを活用して暖めた空気を逃がさない工夫も必要です。
2022年に引き続き2023年も、多くの電力会社で節電チャレンジが企画されています。契約している電力会社で節電チャレンジが実施されていたら、ぜひ参加してみましょう。チャレンジに成功すれば、電気代節約に加えてポイント還元など多くのお得を手にすることができるため、おすすめです。
(まっきー)