1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 徹底検証!キャンプスタイルのネクストスタンダードを探せ!

徹底検証!キャンプスタイルのネクストスタンダードを探せ!

  • 2023.12.25

キャンプスタイルも色々あるが、自分たちに合ったスタイルを見つければ、ぐっと快適になる。「ハイスタイル」「ロースタイル」といろいろなスタイルがあるけれど、キャンプは十人十色。快適なスタイルはもっとあるはず!

グランドスタイル

はじめに紹介する「グランドスタイル」は以前、ガルビィ本誌で「ジャパニーズスタイル」として提案したのがきっかけとなって、徐々に読者のあいだで広まっていった。
特徴はシューズを脱いでマットに上がり、足を伸ばしてくつろげること。
シューズを脱ぐことで、はじめてリラックスできる日本人には最適のスタイルだ。

■お座敷スタイルなら小さな子どもがいても安心!

居心地

座面が低いので天井が高くて圧迫感がなく、足を伸ばしてくつろげる。
背もたれ付きの座椅子に座れば、よりリラックスできる。

寒い季節は足が冷えないように、中綿入りのテントシューズを用意しておくと安心だ。

視界

視線が低くなるので視界が天井に遮られず、開放感は抜群。リビングが広く感じられる。

おすすめポイント

その場ですぐに横になれるのが大きなポイント。大人はもちろん、小さな子どもにも最適。

拡張ポイント

ベンチがちょうどいい高さのラックになって便利。
●キャプテンスタッグ/大型収納付 フォールディングベンチ(ブラック):5500円

メリット

・チェアからの転落がないので未就学児でも安心
・シューズを脱いで足を伸ばして座れるのが開放的
・すぐにゴロンと横になれる高いリラックス感
・天井からの圧迫感が抑えられて開放感がある

デメリット

・移動時はシューズの脱ぎ履きをしなければならない
・アリなどの虫がシートの上にあがってくる
・リラックスしすぎて動くことが億劫になってしまう
・シューズを脱ぐので寒い時期は足が冷えてしまう

展開時

フロアシートにマットを敷いて、高さ20〜30cmのローテーブルを置けば、お座敷感覚でくつろげる。
フロアシートはフチが上がっているので、砂や雨水などが入りづらく快適だ。

収納時

チェアがあっても小さくたためるので、収納サイズは非常にコンパクトで軽量。
芝生のサイトなら地面が柔らかいので、薄手のピクニックシートでもOK。よりコンパクトになる。

使用グッズ

・コールマン/リビングフロアシート/300W:1万2980円
・コールマン/フォールディングテントマット/270:1万5180円
・キャプテンスタッグ/フィールド座椅子 (オリーブ):6600円
・キャプテンスタッグ/CSクラシックス ロールテーブル<70>:1万7600円

■おすすめギア

スノーピーク リビングシート/フロアマット

リビングシート1万5840円
タープやシェルター内でグランドスタイルを実現できる160×300×10cmのシート。

リビングシート フロアマット
1万7820円
厚さ5mmのウレタン材を使用したクッション性の高い155×295cmサイズのマット。
【問】スノーピーク

ogawa リビングシートロッジ用

2万4200円
テントやシェルターのリビングに敷く耐水圧1万mm以上のシート。サイズは310×210cm。
【問】キャンパルジャパン

ogawa グランドマットタイプ78R用

2万2000円
クッション性や断熱性の高い厚さ10mmのグランドマット。サイズは300×200cm。
【問】キャンパルジャパン

コールマン コンパクトグランドチェア(オリーブ)

4950円
フレーム入りの背もたれが体をしっかりと支える、耐荷重80kgのグランドチェア。
【問】コールマン

クレイジークリーク オリジナルチェア

8800円
カーボンファイバー製のステイが背面に2 本入った、マットにもなる折りたたみチェア。
【問】エイアンドエフ

ミドルスタイル


次に紹介するのは、ロースタイルのメリットを残しつつ、デメリットを解消するスタイルとして、2021年にテントファクトリーが「ミドルハイスタイル」として提案したもの。

テーブルはローテーブルを利用するものの、チェアはハイスタイルとロースタイルの中間的な高さなので、ソファのような座り心地を残したまま、立ち座りが楽に行えるスタイルとなる。
とくに腰痛のある人には、着座姿勢も楽になるのでおすすめだ。

■腰が痛くても立ち座りがしやすいのが◎!

居心地

ロースタイルと同様、ゆったりとくつろげる。食事ではテーブルが少し低めに感じるが、器を持って食べれば違和感はない。

視界

グランドスタイルほどではないが、視線が低いので開放感があり圧迫感は少ない。

おすすめポイント

座面が低すぎないので膝が立たず、窮屈感がなく立ったり座ったりがしやすい。

拡張ポイント

ミドルチェアとローチェアを同時に使うことができるので、大人はミドル、子どもはローという使い分けをすることができる。

メリット

・立ったり座ったりがしやすく腰に負担がかかりにくい
・座っているときに膝が立たないので座りやすい
・子どもでも足つきがいいので座りやすい
・ローチェアとの両立も可能なので汎用性がある

デメリット

・市販されている製品の数が少ないので選べない
・食事の際はローテーブルが若干低めになることも

展開時

テーブル高は40〜60cmとローテーブルと同等だが、チェアは座面高が35〜40cmと少し高くなるのがミドルスタイル。
組み合わせによっては、少しテーブルが低く感じることもある。

収納時

チェアは座面が少し高くなるが、基本的にはロースタイルと荷物の量は変わらない。
荷物を増やすことなく、ローとハイのいいとこ取りスタイルを作ることができる。

使用グッズ

・テントファクトリー/ロールトップテーブル 120W:2万350円
・テントファクトリー/TFローバーチェアMH:6380円

■おすすめギア

テントファクトリー ZELデッキチェアMH

1万1000円
ヨーロッパケヤキの風合いが高級感を演出する、座面高36.5cmの折りたたみチェア。
【問】テントファクトリー

コールマン 3ウェイキャンバスデッキチェア

2万680円
座面高を31・40・48cmに調節することができるコットンキャンバス製の収束型チェア。
【問】コールマン

コールマン バタフライテーブル/120

2万2880円
高さを70・60・44cmに変えられるテーブル。ワンアクションで設置・収納できるのも便利。
【問】コールマン

ロゴス 丸洗いウッディ

オートテーブル 12070-BC
2万5800円
高さを42.5〜67.5cmで無段階に調節できるロールトップテーブル。汚れても丸洗いが可能。
【問】ロゴスコーポレーション

10to10 オリコミ

5万50円
シーンに応じてウッドと黒皮鉄板の天板を組み合わせて使用。高さは32・53cmの2段階。
【問】10to10

ハイブリッドスタイル

最後に紹介するのはファミリーキャンプ向けのハイブリッドスタイル。

立ったり座ったりが多い大人は動きやすいハイスタイルを、座ったときに足がきちんと地面につくようにしたい子どもはロースタイルを使用する。

こうすることで、調理や配膳、子どもの世話で動くことが多い大人は動きやすく、ハイスタイルだと足が地面に届かない子どもは転倒の恐れや食事の際の姿勢が悪くなる心配がない。

■小さな子どもとの卓上BBQでも安心!

居心地

ベンチは背もたれがないので、くつろぐには少々物足りない。
しかし動きやすく、子どもの座るロースタイルは常に目が届く。

視界

ベンチはハイスタイルなので、ロースタイルのような視界の広さはあまり感じない。

おすすめポイント

テーブルが段違いになるので、子どもが誤って卓上BBQグリルに触る心配が少なくなる。

拡張ポイント

それぞれが独立したテーブルとチェアのセットなので、用途に応じてレイアウトを変えたり、テーブルベンチセットだけの使用も可能。

メリット

・大人が立ち座りしやすいので動きやすくなる
・子どもの足つきがいいので食事がしやすくなる
・卓上BBQを楽しむ際は子どものやけどを防ぐ
・テーブルが2台なのでレイアウトが自由にできる

デメリット

・テーブルが2台になるので多少出費がかさむ
・ベンチテーブルがあるぶん荷物の重さが少し増える
・大人はベンチに座るので背もたれがない

展開時

ハイスタイルとロースタイルを並べて使用するため、段違いになるのが特徴。またテーブルを2台使うことで、食事や作業のスペースを広く使うことができる。

収納時

子ども用のテーブルとチェアに加え、大人が使用するテーブルベンチセットが加わるが、思いのほかかさばることはなく、荷物はコンパクトに収めることができる。

使用グッズ

・コールマン/ナチュラルモザイク ファミリーリビングセット/ミニプラス:2万1780円
・テントファクトリー/EUCAロールトップテーブル780:1万1000円
・テントファクトリー/ZELデッキチェア:9900円

■おすすめギア

ロゴス LOGOS Life オートレッグベンチテーブルセット4(ヴィンテージ)

1万9800円
フレームを広げるだけで脚も広がるシステムを採用。テーブルは2段階に高さ調節が可能。
【問】ロゴスコーポレーション

キャプテンスタッグ ラフォーレ テーブル・チェアセット(4人用)

1万9250円
テーブル内にチェアが4脚収納されたセット。テーブル高は69・62・56.5cmに調整可能。
【問】キャプテンスタッグ

コールマン キャンバスローチェア

1万2980円
アームレストがなく動きやすい収束型のローチェア。生地はコットン製で焚き火にも最適。
【問】コールマン

ロゴス グランベーシック チェアfor1

1万4800円
アームレストが木製でゆったりサイズのローチェア。別売りカバーでソファ仕様にもなる。
【問】ロゴスコーポレーション

モンベル マルチ フォールディング テーブル ワイド

2万7500円
67・54・39cmの3段階に高さ調節ができる。天板は撥水性に優れたリバーシブル仕様。
【問】モンベル

TEXT:牛島義之
PHOTO:中里慎一郎
出典/ガルビィ2023年4月号

元記事で読む
の記事をもっとみる