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「ついに小学生!」悩み苦しみ、息子の発達障害を受け入れた母の脳裏に浮かぶのは?<発達凸凹な息子>

  • 2023.12.24

星河ばよさんの長男・タロくんが3歳だったころのこと。ばよさんは保育園の先生から「療育相談センターに行ってみますか?」と告げられます。保育園でのタロくんは、ほかの園児と同じ行動ができず、自分の興味のあることしかやらない、すぐに自分の世界に浸ってしまい、集中力が続かないというのです。それは暗に、タロくんが発達障害であることを示すような内容でした。戸惑いながらも療育センターで発達検査を受けると、「発達障害の特性をお持ちです」との結果に。その後、年長さんになったタロくんは、小学校入学を見据えた療育教室に通い始めます。そして、卒園を数カ月後に控えた夏。教育委員会との就学面談が行われ、特別支援学級の見学を提案されました。通常学級を望むばよさんの心は揺れ動きますが、その気持ちを諦めきれないまま、就学先を見極めるための就学相談会の日を迎えます。それから1カ月後、教育委員会から届いた報告書の結果は「特別支援学級への就学が望ましい」。結果を受けても悩みに悩み、ついにばよさんはタロくんを支援学級に通わせることを決断。それでもなお、気持ちは晴れきらずにいましたが、自分の決断を身内や友人に伝えるごとに、心が軽くなっていったのです。

タロくんを特別支援学級に通わせるという決断を周囲に打ち明け、心が軽くなるのを実感していた、ばよさん。間近に迫った小学校入学に向け、ばよさん親子は就学先を決めた以降も、療育教室に通っています。

以前ほど、一喜一憂することもなくなって…

保育園の先生から「療育相談センターに行ってみますか?」と告げられたのは、タロくんが3歳だったころのこと。ばよさんは小学校入学までの日々を振り返り、ばよさん親子に関わり、サポートしてくれた人たちのことを感謝の気持ちとともに思い出します。

そして、タロくんは小学5年生に! 時に行きしぶることがありながらも、のびのびとした学校生活を送っているのでした。

小学生になったタロくんが放課後に通っている「放課後等デイサービス」。これは臨床心理士の先生の説明にもあったように、障害のある子どもや発達に特性のある子どもをサポートする福祉施設です。例外が認められるケースもありますが、6〜18歳の小学生・中学生・高校生を対象に、放課後だけでなく、休日や夏休み・冬休みの長期休業にも利用できる施設が多いようです。


小児神経専門医の松井先生によると、放課後等デイーサービスに通うことで、子どもはさまざまな自立支援を受けて、成長することができるとのこと。一方で、学校はストレスを感じやすい場所なので、無理せずに時々は休むことも良いそうです。

放課後等デイサービスの制度が始まったのは2012年4月のこと。比較的、新しい福祉サービスです。

このように、子どもの成長を支援する取り組みは、少しずつ進化しています。お子さんの特性にかかわらず、子育てに不安になったときは、あらゆる支援のかたちに目を向けてみる——。そうしたら、育児に悩むママやパパも、少しは“自分はひとりじゃない”と思えるかもしれません。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。


著者:マンガ家・イラストレーター 星河ばよ

ベビーカレンダー編集部

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