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【日本三大中華街】神奈川「横浜中華街」・兵庫「神戸南京町」もう1カ所はどこ?

  • 2023.12.24

世界に点在する中華街。海外に行った際、中華街で食事をしたり、観光に訪れたりした人もいるのではないでしょうか。日本三大中華街に挙げられるのが、神奈川県の横浜中華街、兵庫県の神戸南京町、長崎県の長崎新地中華街です。今回は、それぞれの中華街の歴史と魅力に迫ります。各中華街について理解を深めることで、少し違う角度から中華街を見られるようになるかもしれません。

©️Pabkov / Shutterstock.com

 

 

風水的に良い場所!世界最大級の規模の「横浜中華街」(神奈川県横浜市)

©️Richie Chan / Shutterstock.com

世界最大級の規模を誇る横浜中華街には、約600軒以上の飲食店、雑貨店、土産屋などが並んでいます。また、横浜中華街の神獣が宿る色鮮やかな門「牌楼(パイロウ)」は、風水思想に基づいて建てられました。商売繁盛の神様として関羽を祀る「関帝廟」や、子宝・安産・縁結びなどの神様を祀る「媽祖廟」も、人気の観光スポットになっています。

そんな横浜中華街がある場所は、かつて「横浜新田」といわれる田んぼでした。その後、横浜港が開港し、外国人居留地の造成が進みますが、新田だけが田んぼのあぜ道が残り、やや曲がった形で区画ができました。それが偶然にも、東西南北の方位に即した土地となり、外国人との貿易の仲介役として来日した中国人が住み始めたのです。

©️Shawn.ccf / Shutterstock.com

横浜中華街には1年に2回、お正月があります。日本と同じ新暦の1月1日、そして、旧暦の「春節」です。春節では、爆竹の音が鳴り響き、関帝廟には参拝客の列ができます。さらに、春節の伝統行事「採青(さいちん)」が行われ、5体の獅子が街中を練り歩き、店頭に吊るされたご祝儀の紅包(ぱいおん)をくわえ取ります。

©️Francesco Bonino / Shutterstock.com

1年中、多くの観光客でにぎわいを見せる横浜中華街は、食べ歩きが楽しいスポット。肉まんや焼き小籠包、ごま団子、台湾唐揚げ「ジーパイ」など、おいしい食べ物が盛りだくさんです。

加えて、占い店も豊富。1階のオープンな空間で占いをしてもらえるお店も多く、気軽に入店できます。「関帝廟」や「媽祖廟」で参拝を済ませた後、中華料理でお腹を満たし、最後に占いに行って運勢を見てもらうのもいいかもしれませんね。

横浜中華街

住所:神奈川県横浜市中区山下町

電話:045-662-1252

交通アクセス:みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩約1分、JR京浜東北・根岸線「石川町駅」から徒歩約5分

1年を通して多彩なイベントを実施、西日本随一のチャイナタウン「神戸南京町」(兵庫県神戸市)

©️Sean Pavone / Shutterstock.com

三宮の西に隣接する元町エリアには、西日本随一の中華街「南京町」があります。1月または2月に春節祭、9月または10月に中秋節など1年を通して多彩なイベントを開催していて、活気あふれる街です。また、中華グルメを楽しめる飲食店はもちろんのこと、雑貨店や古着店、カフェなどが並んでいます。

南京町の始まりは、1867年の神戸港開港だといわれています。当時の清国は日本と条約非締結国であり、中国人が外国人居留地に住むことができませんでした。そのため、その西側に隣接する現在の「南京町」の付近に居住し、飲食店や雑貨店などを営むようになったのです。その後、多くの中国人が暮らす町として「南京町(なんきんまち・なんきんちょう)」「南京街(なんきんがい)」と呼ばれるようになりました。

しかし、戦後にはバラックが立ち並ぶ闇市に。ところが、昭和50年代になり、南京町一帯が神戸市の区画整理事業の対象になったことで、商店主たちが「かつての南京町を復活させよう」と南京町商店街振興組合を設立。名称を「南京町(なんきんまち)」に統一し、整備を重ねた結果、現在の姿に。

©️Sean Pavone / Shutterstock.com

神戸港が開港して以来、来日した華僑に関する活動や文化の資料を展示している「神戸華僑歴史博物館」を訪れれば、神戸の発展に大きな役割を果たした華僑の活躍をうかがい知ることができるかもしれません。また、中国の雰囲気が漂う、関羽を祀った霊廟「関帝廟」も、ぜひ訪れたいスポットです。

神戸南京町

住所:兵庫県神戸市中央区栄町通

電話:078-332-2896

交通アクセス:地下鉄山手線「県庁前駅」から徒歩約7分、JR神戸線・阪神電車「元町駅」から徒歩約5分

江戸時代中期に海を埋め立ててつくられた、長崎の定番観光スポット「長崎新地中華街」(長崎県長崎市)

東西、南北あわせて約250mの十字路に、中華料理店や中華菓子店、中華雑貨店など約40店舗が軒を連ねる「長崎新地中華街」は、JR長崎駅から路面電車に乗り、10分弱という交通アクセスの良い定番観光スポットです。

この中華街の歴史は古く、江戸時代中期に中国からの積荷を搬入する倉庫を建設するために、海を埋め立ててつくられました。幕末から明治初期になると、中国人を収容・隔離した唐人屋敷が廃止され、在日中国人はこの地に移住し、長崎独特の中華街を形成していきました。

長崎新地中華街の魅力のひとつは、毎冬開催される「ランタンフェスティバル」です。約1万5,000個のランタンにより幻想的な雰囲気に。芸術的な大型ランタンオブジェも展示されるほか、特設会場では本場中国の舞踊や伝統的な楽器の演奏も楽しめますよ。このイベントは、旧正月を祝う春節祭でしたが、今では長崎の冬の風物詩になっています。

さらに、長崎中華「ちゃんぽん」「皿うどん」はぜひ味わいたいグルメです。新鮮な野菜と魚介の風味、独特な麺のおいしいハーモニーを堪能できます。もともと長崎の中華料理の一品だったという「角煮まんじゅう」も必食です! いずれもお店によって具材や味が異なるため、食べ歩くのもおすすめ。

長崎新地中華街

住所:長崎県長崎市新地町

電話:095-822-6540

交通アクセス:JR「長崎駅」前から路面電車(崇福寺行)で約7分、「新地中華街」下車徒歩約1分

[参考]

横浜観光情報

神戸公式観光サイト/Feel KOBE

長崎県観光情報サイト/ながさき旅ネット

長崎市公式観光サイト/travel nagasaki

[All photos by Shutterstock.com]

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