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「本の裏方」の変態的情熱 新潮社校閲部の実話を描くマンガ

  • 2023.12.23
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2023年12月20日、こいしゆうかさんの漫画『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』(新潮社)が発売された。

本作は、創立128年を誇る新潮社校閲部全面協力のもと、『カメラはじめます!』等の代表作をもつ著者が描く実話&秘話満載のお仕事コミック。

何十名もの現役校閲部員やOB、さらに数々の名編集者らから聞き出した実話をベースに、"本の裏方"の変態的情熱を描く。実在の著者とのゲラのやり取り、悪筆過ぎる直筆原稿の解読、辞書よりも大事な校閲者の心得、誤植の怖さ、パタパタという謎めいた作業の意味等々、文芸校閲者のリアルな日常が主人公の九重さんを通して描かれる。

「あっ‼ 折口信夫がよくこの「訣らない」を使ってたような」(第2話)
「ぼくら校閲と作者は――ゲラで戦うんだから」(第4話)
「宮部みゆきさんや重松清さんのように 完成度の高い見事な原稿を書く著者の作品ならなおさら......」(第8話)

推薦コメントも続々到着

刊行に先立ち、作家・三浦しをんさんから「校閲者は妖精だ。鋭く的確な指摘で作品の精度を上げてくれる頼もしき存在だが、私は姿をお見かけしたことはない。本書は、謎に満ちた妖精の生態、苦悩と喜び、お仕事の内実にぐいぐい迫った、読書好き必携の楽しい一冊である。校閲さん、いつも本当にありがとうございます!」というコメントも到着。

このほか、石井光太さん(ノンフィクション作家)、飯間浩明さん(国語辞典編纂者)、宗岡敦子(紀伊國屋書店福岡本店 文芸書担当)からも推薦コメントが寄せられている。

■こいしゆうかさんプロフィール
イラストレーター、漫画家、キャンプコーディネーター。代表作に『カメラはじめます!』、『私でもスパイスカレー作れました!』等。「女子キャンプ」の提唱者、パイオニアでもあり、『ゆるっと始める キャンプ読本』を始め、キャンプ本の著書も多数。

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