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洗濯のプロは「水で洗わない・触らない」 ニットが伸び縮みも型くずれもしない方法

  • 2023.12.23


長く着続けたいニットこそ、丁寧かつ正しいケアがマスト。お手入れするうえで浮かぶ日々の「ハテナ」を解決するべく、洗濯のプロやニットの専門家の方々にヒアリング。



【お話を伺った方々】
Rinenna・平島利恵さん・もみ洗い不要の、“浸け置き専用洗剤”をメインに販売するブランド「Rinenna(リネンナ)」を展開。「洗濯の正攻法を伝授する」を使命に、洗濯研究家として多数のメディアで活躍。

UTO・宇土寿和さん・世界最高峰のカシミヤ糸を使用した最高級カシミヤニットの企画・製造・販売を、国内で一貫して行うニットメーカー「UTO」の代表。カシミヤニットに関する数々の著書を出版。

レジュイール・古田陽祐さん・長年培ってきた独自の手法で絶大な支持を誇る、高級クリーニング店「レジュイール」を率いる衣類ケアのプロ。ファッション関係者からのラブコールが絶えない。



「ニットの洗濯と保管方法」の正解


繊細なニットには正しい洗濯と保管が不可欠。自己流でやっていたことが、実はニットに負担をかけている可能性も。洗い・乾燥・干し・収納の一連の流れをおさらいし、確かなセルフケアを習得。



【1】「自宅での手洗い」に失敗しないための正解とは?


お湯の温度や洗い方など、細かい部分まで正しくこなせるかどうかが、成功と失敗の分かれ道。セルフケアでも傷ませない、適切な手洗いの手順を5つの段階に分けてご紹介。


1.バケツに40℃くらいのぬるめのお湯を張る
1枚のニットが浸かるくらいの大きさのバケツに、40℃前後のぬるめのお湯をためるところからスタート。熱すぎない、やや生ぬるいくらいのお湯が、汚れが落ちやすい適温。


2.中性洗剤をとかして浸け置き(2〜3分)
お湯の中に適量の中性洗剤をとかして、ニット全体がお湯に浸かるように沈める。もんでしまうと縮みの原因になるので、さわらずに2〜3分放置。洗剤の入れすぎには注意を。


3.泡が出てこなくなるまでお湯ですすぐ
2〜3分ほど浸け置きしたら、お湯ですすぐ。ニットから泡が出なくなったタイミングが、すすぎ終わりの合図。すすぎ残しは変色の原因にもなるので、入念なすすぎが重要。


4.バケツに柔軟剤をとかして浸け置き(5分以上)
すすぎ終わったらバケツの中のお湯を捨て、新しいお湯に入れかえ。柔軟剤をとかしたら、再度5分以上浸け置き。パサつきが気になる場合は、長めに10〜15分ほど浸けてみて。


5.洗濯機で脱水(30秒〜1分)
柔軟剤での浸け置きが終わったら、すすがずにそのまま洗濯機へ。脱水モードで30秒〜1分ほど脱水。脱水時間が長すぎると、きつめのシワが入ってしまうので、短時間にとどめて。



【2】洗ったあとも気が抜けない「干し方・たたみ方・しまい方」


脱水後は引っぱって形状回復
水後にそのまま干してしまうと形くずれの原因にもなるので、干す前に全方位にやさしく引っぱり、ニットの形を整えてください。乾いた後は形を直すのが難しいので、ぬれている間にやるのを忘れずに。(UTO・宇土さん)


・干すタイミングで一度ブラッシングを
一度乾いてしまうと毛並みを動かせないので、干すときにブラシをかけて、毛並みを整えるのがポイントです。そうすることで買ったばかりのような、ふわふわとした風合いに仕上げることができます。(レジュイール・古田さん)

・たたんでニットの上に防虫剤を置く
くすのき 防虫パウダー 12個入 1,980円/shesay ウールやカシミヤなどの天然繊維は虫に食われやすいので、防虫剤がマスト。防虫効果は上から下に発揮されるので、必ずいちばん上に置いてください。(Rinenna・平島さん)




ニットのプロたちが教える「本当の正解」
≫ニットの「買ったときの色・風合いを保つ」 洗濯のプロが教えるメンテナンスの知識



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